新成人に贈ることば　和歌山市長（令和3年）

新成人に贈ることば　和歌山市長

新成人となられた皆さん、おめでとうございます。

次世代を担う皆さんが、心身ともに健やかに成長され、立派な新成人となられたことを心からお祝い申し上げます。

また、ご来賓各位をはじめ、主催者の各団体の皆様には、ご多忙の中、ご臨席を賜り、ともに新成人の門出を祝っていただけること、大変嬉しく思います。

今年のはたちのつどいを開催するにあたっては、私自身も随分悩みましたし、多くの方から様々な意見や批判も頂きました。しかし、成人式は一生に一度しかない、人生の大事な節目、是非とも市を挙げてお祝いしたいとの思いで様々な感染対策を講じるとともに、2部制にして実施させていただきました。

コロナ禍の中では、私たちの生活や社会が大きく変わり想像もしていなかったことが次々と起こってきました。Web会議、テレワーク、オンライン授業などリモートでの新たな生活様式への変化も急激に加速しています。もう少し先の未来だと思っていたことが、目の前の現実となり、皆さんは、まさに歴史の転換点で成人となられました。

これからの社会は、これまでの経験が通じない、誰もが歩んだことのない未知の時代となります。経験が通じない社会だからこそ、自由度が高く、若い皆様の可能性は無限大です。困難もあるかもしれませんが、自分を信じ、自分らしい未来を自らの手でつかみ取ってください。

これまで、皆様は、お父さん、お母さん、家族の方に、慈しまれ、愛され、大切に大切に育てられてきました。成人への扉を開けた今、今度は自分でその尊い命を大切にしなければなりません。

和歌山市でも若い方を中心に新型コロナの感染が拡大しています。式典後は、まっすぐ帰宅して、家族の方に「20年分のありがとう」を伝えてください。

家族が、友人が、故郷が常に皆さんを応援しています。失敗を恐れず、変革への適応力を持ち、感謝を忘れず、大いなる飛躍を遂げられることを期待しています。

そして未来の和歌山市を切り拓く核となっていただくことを願い、私のお祝いの言葉といたします。

 

令和3年1月10日

和歌山市長　尾花　正啓