市長記者会見 令和8年6月10日
6月市長定例記者会見
【令和8年6月10日(水曜日)10時00~】
市長発表事項
発表項目
【令和8年6月定例市議会提出案件について】
(1)インターナショナルスクールの開校に向けた整備が動き出します
おはようございます。6月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目4項目ございます。まず6月定例市議会へ上程させていただく議案の中で4点挙げさせていただきました。和歌山市と南海電鉄が連携して誘致しましたインターナショナルスクール「ゴードンストウン校」の来年9月開校に向けて支援をさせていただきます。1つは、国の補助をいただいた学校施設開校整備費補助事業で、校舎になるセンタービルの改修を支援させていただきます。2つ目にふるさと納税の寄附金による活用で教育機関の支援ということで、大学に関係する備品の購入やセンタービル以外のグラウンド等の整備に充てさせていただく費用になります。この2つを計上させていただきまして、来年9月に開校できるよう進めて参りたいと思います。
(2)避難者情報をリアルタイムで把握 「避難所受付システム」を導入します
避難者の情報をリアルタイムで把握していこうということで、今までは紙ベースで避難所の避難者情報を把握していたんですけれども、それには時間がかかったり、随時入ってくる方の把握が的確にできていませんでした。そういうこともあり、災害対策本部、支部、避難所の間で正確な情報を迅速に共有していこうと、避難所受付システムを導入する費用になります。スマホやタブレットを利用して受付すると同時に本部との共有ができますし、車等で避難される方や家で避難されている方の情報も一括して把握できることになります。家族の方とバラバラになった時もお知らせいただければ、その情報がわかる形になっています。
(3)まちなかの活性化を図る脱炭素事業を実施します
和歌山市が2月に脱炭素先行地域に選定されました。それを受けて和歌山モデルという形で、脱炭素を進めるだけではなくて、まちなかの活性化にも資するような脱炭素事業を進めて参ります。再生エネルギーの創出で、ニット工場等の地場産業施設の屋根などを活用し、太陽光等のパネルで再生エネルギーを作ります。北ぶらくり丁や市堀川の周辺などで、断熱改修等を通じた空き店舗等の利活用を促進し、それによってまちなかの活性化にも資するように進めていきたいと思っています。さらに市駅周辺も再エネ利用の協力をいただいて再エネの活用をしていく、そうした和歌山モデルとして先行的な脱炭素事業を進めていきたいと思います。
(4)雑賀崎・田野地区の地域再生 漁港施設・空き家活用の実証実験を実施します
雑賀崎、田野地区は、昔は新和歌浦ということで、関西の奥座敷とも言われていて繁栄した場所なんですけれども、社会の変化とともに衰退も見えています。最近は雑賀崎、田野の辺りが脚光を浴びだしてきています。今はまだ十分ポテンシャルを活かしきれていないので、さらに魅力を発信していこう、再生していこうということで、今雑賀崎では船上販売をやっており非常に賑わっています。ただ観光客の方が来ても、クーラーボックスを持っていないので魚を買って帰るということが難しいので、特に観光客の方のために、その場で調理して食べられるような施設を社会実験的にやってみようと思っています。観光客の方が、フィッシャーマンズワーフのように雑賀崎へ来れば新鮮な魚を食べられるし、買ってもいけるようにして、雑賀崎の船上販売の幅を広げていければと思っています。もう1つは、田野地区で空き家が非常に目立っていますので、観光に資するように空き家を開放して新たな空き家活用モデルとしてやっていきたいと思っています。
【127 年ぶりに扇の芝復元へ!!扇の芝での芝張りイベントについて】
明治32年に和歌山城の扇の芝が民間の方に売却されました。それ以来扇の芝は無くなってしまったんですけれども、今回127年ぶりに扇の芝に芝を復活させていきたいと思っています。歴史的なイベントになりますので、参加者を公募していこうということで募集を始めました。期限が6月14日の日曜日までです。希望される方は、ぜひ応募いただければと思います。今お城は非常に脚光を浴びていますし、特に和歌山城は豊臣秀長が築城して徳川家に移ったという歴史のあるお城です。歴史の復元に市民の方に関わっていただければと公募させていただいています。ぜひ大勢の方とともに扇の芝の復元をしていければと思います。
【-物価高騰への対応-「和歌山市版子育て応援手当」を支給します】
物価高騰の対応で、和歌山市版の子育て応援手当の準備が整いましたので実施させていただきます。まず子育て世帯の方には6月22日にプッシュ型で支給させていただくことになっています。児童1人当たりに1万円ということで、少しでも物価高騰への対応になればと思います。もう1つは、妊婦の方が対象で、6月5日から順次実施しているんですけれども、こちらもプッシュ型で口座等の確認が取れれば、随時支給させていただくことになっています。支給額は3万円で、これも物価高騰の中でぜひ活用していただければと思います。
【和歌山市結婚新生活支援事業~新婚世帯の住宅等に係る費用を補助し、新生活を応援します~】
結婚新生活の支援事業で、結婚してから住宅購入、アパートの賃料や引っ越し費用などに使っていただこうということで、国の制度も活用しているんですけれども、最大で60万円の補助をさせていただきます。これから結婚生活を始める方は、ぜひお申し込みいただければと思います。婚姻数は、この10年間でかなり減ってきています。16歳から39歳までの人口の減少が15.7%ですけれども、それ以上に婚姻数の減少は25%になっています。こうした補助制度をぜひご活用していただき、新たな結婚生活をスムーズにスタートしていただければと思います。
発表項目は以上でございます。よろしくお願いします。
記者の質問事項
(記者):
まず避難所受付システムで、このシステムを導入することについて期待することを改めて聞かせてください。
(市長):
去年の津波警報時、先日の津波注意報時には、避難される方が非常に多くなってきました。今まで以上に避難者の方の把握を速やかにする必要が出てきています。避難所受付システムを導入することによって、正確に速やかにリアルタイムで把握できることになります。そうしたことが、避難者の方への支援にも繋がりますし、車で避難された方や自宅でおられる方など家族がバラバラになった時も受付システムを活用して、本部において誰がどこにおられるかわかりますので、避難者への支援が充実すると思っています。
(記者):
これはいつごろまでに導入したいとか何かお考えはございますか。
(市長):
今回予算の計上をさせていただいていますので、議会で決議いただければ速やかに手続きに入りまして、導入時期は来年3月の予定です。
(記者):
雑賀崎と田野地区の地域再生で、この2つの地区を選んだ理由として、例えば需要があるとか、観光需要の話もありましたが、選んだ理由と空き家の活用モデルで、チャレンジャーによる試行的な活用というのは、具体的にどういうものを想定されているのかという2点についてお聞かせください。
(市長):
選んだ理由として、和歌浦地区というのは和歌浦から田野、雑賀崎まであるんですけれども、和歌浦地区は、いろんな面で歴史、文化が随分充実して、観光客の方にもわかりやすくなってきました。ただ田野、雑賀崎は、ポテンシャルは十分あるんですけれども、今の時代に合ったポテンシャルの顕在化というところをまだ上手く発信できていないところがあります。いい資源がありながら、なかなか出しきれていないところの魅力をさらに上げていきたいということもあって、雑賀崎と言えば新鮮な魚が非常に魅力的ですので、観光客の方に来ていただいたら、こんなおいしい魚や足赤エビがあるよと、そういったところを知っていただければということで雑賀崎を選びました。田野については、空き家が非常に多いのですが、浪早ビーチなど非常に綺麗なところがあるので、そこを観光地としてもっと大勢の方に来ていただけるような魅力を向上させたいと思っています。田野の空き家活用は、観光客の方に田野のまちを歩いてもらって、いろんな魅力のある店舗に入っていただいて、食べたり買ったりして楽しんでいただけるような場所になればということで、試験的に2件から始めます。うまくいけばもっと空き家を活用して、田野全体でまち歩きができて、食べ歩きもできる、そんな町になればと思っています。
(記者):
まちなかの活性化を図る脱炭素事業で、断熱改修の補助で空き家の活用をしていくというところについて、もう少し詳しくお話いただいてもよろしいでしょうか。
(市長):
北ぶらくり丁は、今後アーケードを撤去して新たなまちにしていこうと商店街の方が今熱心に動いています。和歌山市も協力して、アーケードを撤去してコミュニティ道路であるとか、歩いて楽しいまちにしていこうということでやっていく予定です。一方で空き店舗を改修していく必要もあって、それを今回は脱炭素という形で、例えば窓を二重窓にしていただくとかドアや壁を断熱性のものにしていただくなどの断熱改修していただくと費用の3分の2を補助させていただきます。そういうリフォームを促進していき、さらにまち全体の活性化に資するように、今回脱炭素の事業を商店街の活性化と合わせてやっていけるような事業にしました。
(記者):
先ほど和歌山モデルをつくり出していくという話をされてたと思うんですけれども、和歌山モデルというのは、再生エネルギーのエネルギーをさらに空き家改修とかをしたエリアに電力を供給していくという一連の流れ全体が和歌山モデルという理解でいいですか。
(市長):
和歌山モデルと正式に定義している訳ではないんですけれども、脱炭素を進めるだけでは、それぞれが脱炭素を進めていく、例えば家主の方は負担だけ生じてしまうことになるので、家主の方もプラスになっていく、リフォームされて新たなお客さんに入ってもらえるなど誘客に繋がることであるとか、脱炭素以外のプラス要素を入れてWin-Winの関係にしていこうというのが和歌山モデルです。
(記者):
一方で、北ぶらくり丁商店街だったりの方が頑張られているという話でしたけれども、まだまだ活性化が必要な地域でもあるのかなと思うんですけれども、今後そういった空き家の改修を進めていくだけではなくて他にも、もし何かこれに関連して追加でまちなかに店舗だったりとかを誘導するというような取り組みで何か考えてることがあればお願いいたします。
(市長):
店舗がうまくいくか空き店舗を1、2週間お試しに利活用していただくというまちなかイロドリ事業をすでにやっています。今まで空き店舗だったところが、新たな店舗になって活性化に資するようになってきています。リノベーションの面では、民間の方が自ら学んで、自ら店舗等をリノベーションすることによって価値をさらに上げていき、新たな価値を見いだしていこうという形で、リノベーションの学校を実施してきました。そうした方が非常に多くなってきていて、リノベーション事業もだいぶ進んできています。今まちなか全体の活性化という形では、大学誘致であるとか様々な事業を進めてきていて、今回の脱炭素事業もこの動きをさらに加速させていきたいということで始めさせていただきます。
発表項目以外の質問
(記者):
先日の台風が来たときに出された新しい防災気象情報のことに関して、新たなレベル4とかの基準でやってみて、県南部で多く降ったので和歌山市はそれほどというところもあると思うんですけれども、実際に運用してみて、市として課題であったり収穫であったりがあれば教えてください。
(市長):
数字の段階で危険度がわかるということで、市民の方にはわかりやすくなった面があるんじゃないかなと思っています。レベル4であったら避難しなきゃいけないとわかるし、レベル3であれば高齢者等が自主的に避難しなきゃいけないとわかりやすくなったんじゃないかなと思っています。ただ今回、いろんな情報が出ることによって逆にどれを見たらいいのか、自分の地域がどんな危険度があるのかというところがわかりにくいということもありました。防災気象情報とそれぞれ市町村が出している避難情報は別になっていますので、別なんだということを和歌山市ももっとPRしていかなきゃいけないなと思っています。例えばレベル3だから避難情報が出ないかというとそんなことはなく、防災気象情報と避難情報の差というところもしっかり説明していかないといけないなと思っています。和歌山県内の古座川で初めてレベル5が出たんですけれども、和歌山市にとっては紀の川がそうした河川になっています。気象庁、国や県としっかり情報の連携をして和歌山市としても準備を早めに進めないといけないので、今後しっかり詰めていかないといけないだろうなと思っています。
(記者):
もう1点、県の南部に深夜に線状降水帯の直前予測が出たということがあって、市によってはそこで避難指示を出したりとか、夜間の避難をしているところもあった中で、もし県の北部で、線状降水帯が発生する前に直前予測が出るみたいなことになったときに、夜間であったり対応が難しかったりするのかなと思うんですけども、先ほど防災情報と避難情報は違うというお話もありましたが、和歌山市として今回の紀南のものを参考に、何か直前予測について、お考えになってることとかあれば教えてください。
(市長):
それは非常に大きな課題で、明るいうちに避難してもらおうと和歌山市も大体4時か5時ぐらいには判断しています。例えば洪水はどうか、深夜はどうか、大雨や土砂災害がどうかというところをそれぞれの雨量情報などの予測に基づいて、ある程度判断をしています。夜中に避難指示を出さないといけない地域は、できるだけ早いうちに避難指示を出すようにしたり、高齢者等避難もできるだけ夜中の情報を把握しながら早めに出すようにということは心がけております。夜中に避難するのは危険ですので、情報を早く掴んで、できるだけ早めに決めていきたいと思っています。
(記者):
発表項目に戻るんですけれども、インターナショナルスクールの開校に向けて、今ホームページでも公表されている和歌山市の教育機関支援等寄附金の方が、ふるさと納税の寄附金を活用してというところに該当してくるという理解でいいですか。
(市長):
その通りです。南海電鉄さんと東京の民間企業さんから合計2億1000万円をふるさと納税という形でいただいて、それを今回この備品購入であるとか教育機関支援事業という形で充てさせていただきます。
(記者):
こないだ担当課の方にお話を聞きまして、企業版の方に関しては先ほどおっしゃった通り寄附が集まってきているという話でしたけれども、一般の方のふるさと納税の方があまり芳しくないということを聞きまして、改めて、一般の方への寄附の呼びかけだったりとか、そのあたり今後どのようにお考えでしょうか。
(市長):
インターナショナルスクールだけではなくて、他の大学についてもふるさと納税という形で寄附を募っています。市のPR不足ということもあって全然集まっていない状況ですので、今後どうした支援に充てられるかというところもしっかりPRさせていただきながら、インターナショナルスクールや他の大学のふるさと納税の呼びかけを充実させていきたいと思っています。
(記者):
扇の芝の芝張りで、一般の市民の方も芝張りに関われるところで、関心も持たれるのではないかなと思うんですけれども、改めて、興味がある方だったり和歌山市として参加の呼びかけのコメントをいただけたらと思います。
(市長):
扇の芝は、もともとお城の中にある城郭でありながら、ずっと民間の建物が建っていました。文化財としても指定され127年ぶりに芝が復元されるという歴史的なイベントに市民の方々に関わってもらい、愛着を持っていただければなと思います。扇の芝からの天守閣は非常に綺麗に見えますし、屏風折れの高石垣も全面に出てきて、この情景を見れるところは扇の芝しかないと思っています。また、市民の憩いの場としても非常にいい場所になるんじゃないかなと思っていて、そうした歴史的な面と多くの市民の方に親しんでいただける場としての関わりということで、ぜひ芝張りに参加いただければと思いますので、よろしくお願いします。
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