身近な男女共同参画について考えてみましょう
男女共同参画社会って何だろう?
男女共同参画社会とは、男女が互いに人権を尊重して、「女性」や「男性」というイメージに当てはめてしまうことなく、一人ひとりが持っている個性や能力を十分に活かして活躍することができる社会のことです。
この男女共同参画社会を実現するためには、学校や職場、地域社会、そして家庭などあらゆる分野で男女が互いに対等なパートナーとして協力していくことが重要になってきます。
家庭内での男女共同参画
私たちの身近な場である「家庭」での男女共同参画は、どのようになっているのでしょう。
下は、令和2年度に行った和歌山市男女共同参画に関する市民意識調査の結果(一部抜粋)です。
このグラフから、家事、育児や子どものしつけ、高齢者や障害者の介護・看護について女性の方が多く担っていることがわかります。どうして家庭内での仕事に男女の差が出るのでしょう。
女性の方が家庭で生活する時間が長いためこのような結果が出ている可能性がありますが、自分たちで気付かないうちに「家庭内の仕事は女性の役割、女性の方が得意なはず」と思い込んでいるからかもしれません。
アンコンシャス・バイアス
アンコンシャス・バイアスとは、誰もが潜在的に持っている思い込みのことで、日本語では「無意識の思い込み」「無意識の偏見」などとも表現されます。
あなたにはこのような偏見、ありませんか?
・男性は仕事をして、家計を支えるべきだ
・男性は人前で泣くべきではない
・女性は感情的になりやすい
・日傘は女性が使用するものだ
・育児や家事は女性の方がむいている など
このようなアンコンシャス・バイアスに気付かずにいると、時に相手を傷つけたり、自分自身の可能性を狭めてしまうことがあるかもしれません。アンコンシャス・バイアスは無意識なものであり、完全になくすことはできませんが、自分の「思い込み」や「決めつけ」に一人ひとりが気付くことが多様性を認め合う社会を実現する第一歩になります。
- アンコンシャス・バイアスについての和歌山市インターネットモニター調査結果(令和4年10月11日実施) (PDF 1.1MB)
- 【内閣府】性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)の解消等に向けた普及啓発用動画~PART2~(外部リンク)
家庭内の男女共同参画を実現するためのポイント
・家事はみんなの仕事です。互いの知識と能力を活かして、一人ひとりができることを協力して行いましょう。
・名前のない家事(掃除、洗濯といった代表的な家事に含まれにくい細かな作業や家事)を家族で確認して、誰か一人の負担にならないようにしましょう。
・性別に関わらず小さいころからお手伝いを習慣化しましょう。
・家事や育児、介護はしてもらって当たり前と思わずに、つねに感謝の気持ちを持ちましょう。
男性も女性も家族全員で協力して家事や育児、介護を行うことで一人ひとりの負担は軽くなります。そうすることで、一人ひとりの精神的なゆとりも生まれます。
職場での男女共同参画
では「職場」での男女共同参画はどのようになっているでしょうか。
令和2年度に行った和歌山市男女共同参画に関する市民意識調査の結果は下のようになっています。
職場における男女共同参画に関する調査では、すべての項目で「男性の方が非常に優遇されている」「どちらかといえば男性の方が優遇されている」という回答が多くみられました。
誰もが働きやすい職場環境作りのために、働く男女は対等なパートナーであるという意識を持つことが大事です。
ハラスメントのない職場環境を作りましょう
ハラスメントには、セクハラ(セクシュアル・ハラスメント)、マタハラ(マタニティ・ハラスメント)、パワハラ(パワー・ハラスメント)があります。
これらのハラスメントは個人の就業能力の発揮に悪影響を及ぼし、男女共同参画社会の実現を阻害するものです。
男女共同参画の実現に向けて
どんなことでも、女性だからこの仕事が得意、男性だからこの役割を担わなければいけないということはありません。性別ではなく、一人ひとりの個性や能力を活かして、互いを思いやって行動することで「家庭」や「職場」などあらゆる場面での男女共同参画が実現されます。
皆さんもまずは自分の身近なところから「男女共同参画」を意識して行動してみませんか。
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このページに関するお問い合わせ
市民環境局 市民部 男女共生推進課
〒640-8226和歌山市小人町29番地(あいあいセンター内)
電話:073-436-8704 ファクス:073-432-4704
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