目次
与えるタイミングの例
固さの目安
味つけの目安
フォローアップミルク
離乳後期(カミカミ期)の食品の使い方・レシピ
よくある相談
与えるタイミングの例
1日3回食に進め、食事のリズムをつけていきます。
上の例のとおりの時間でなくてもかまいません。
赤ちゃんの生活リズムによっては家族の食事にあわせるのもよいでしょう。
母乳や育児用ミルクは離乳食の後に与えます。
このほか、授乳のリズムに沿って、母乳は欲しがるままに、育児用ミルクは1日2回程度与えます。
固さの目安
作り方や固さの目安は動画でも紹介しています!
ぜひこちらもご覧ください。
この時期、赤ちゃんの舌は前後・上下に加え左右にも動くようになります。
口の中に取り込んだ食べ物を舌で歯ぐきの上に移動させ、歯ぐきでつぶしてから飲み込む時期になります。
歯ぐきで潰せるバナナ程度の固さに調整します。
粗いみじん切りや煮崩れしたものはそのまま与えられます。
味つけの目安
ごく少量であれば塩・醤油・味噌などの調味料を使えますが、風味づけ程度にとどめます。
素材の味を生かしながらだし中心のうす味を守りましょう。
油脂類も少量なら使えます。ケチャップやマヨネーズ(要加熱)などの調味料も使えます。
これまで以上に、赤ちゃん用に作った食事より大人の食事を欲しがるようになります。
大人よりうす味にして、家族の食事を上手に利用していきましょう。
フォローアップミルク
母乳や育児用ミルクの代替品ではなく、牛乳の代用として開発された食品で、離乳食が順調に進まず鉄分不足のリスクが高い場合など、必要に応じて使用するミルクです。
使用するなら、育児用ミルクに比べ濃い成分が消化器の負担となるのを避けるため9か月以降にしましょう。
離乳食が順調なら9か月でフォローアップミルクに切り替える必要はありません。
※鉄分やフォローアップミルクについての詳細は、ページ下部【よくある相談】の[鉄分について]をご覧ください。
離乳後期(カミカミ期)の食品の使い方・レシピ
よくある相談
手づかみ食べ
手づかみ食べをしません。無理にでもさせる方がよいですか?
嫌がる子に無理やり持たせる必要はありません。
日頃の食事中、ご飯やスプーンに手を伸ばしてくるようであれば、手でつかめるものをまずは一品から与えてみてもよいでしょう。
手づかみ食べをさせると部屋が汚れるので大変です。させなくてもよいですか?
手づかみ食べは机にあるものを目で見て、掴んで口元まで運ぶ一連の流れの練習になり、今後のスプーン・フォーク、お箸を使う動きに繋がっていきます。
お子さんに持たせても嫌がらないのであればさせてあげてください。
軟らかくゆでたスティック野菜などを1品、床に落ちる分も考慮して多めに準備しておきましょう。
他の手づかみ用でない食事に関しては、お子さんの前に置かず手の届かない所によけておくとひっくりかえされず安心ですね。
床や机も先に何か敷いておくと後片付けがしやすくなります。
新聞紙やビニールシート、本来の用途とは違いますがマスカーフィルムもお家によっては使い勝手が良く便利でしょう。
手づかみ食べにチャレンジしても握りつぶしたり、周りを汚すだけで食べてくれません。
最初から上手に食べられる子はいません。食べ物を握る力加減、手や腕の動かし方、自分の口の位置、何もかもが分からない状態からのスタートです。
力加減がわからず握りつぶすこともあるでしょうし、手についたものを机や服で拭って結果的に汚すだけになる日もあるでしょう。
また、掴んで床に落としてみたり、投げてみたりすることもあります。遊んでいるだけの時もあれば、口に運ぶこと、食べるものであることを十分に理解していない場合もあります。大人が手を添えてあげたり、「ママ/パパに『あーん』して」と自分の口に運んでもらう、逆にあーんしてあげるなどして練習してみるのもよいでしょう。
偶然でもできたら大げさに褒めてあげると、お子さんも楽しみながらやってくれるようになるかもしれませんね。
床や机に何か敷いておくと後片付けがしやすくなります。
新聞紙やビニールシート、本来の用途とは違いますがマスカーフィルムもお家によっては使い勝手が良く便利でしょう。
手づかみ食べさせると口に全部詰め込んでえずいてしまいます。
まだ自分に適した一口の量が分からず、とりあえず詰め込むというお子さんは多いです。食べるのが好きでどんどん口に入れたい子もいますよね。
大人がサポートしましょう。
詰め込みそうになった時は、お子さんの腕を優しくひいて一口量にかじりとる位置まで食べ物を口の中からひきだして、かじりとるのを待ちましょう。
詰め込みにくいかたちで渡すのもひとつです。大きめのにんじんであれば5~8mm厚さの輪切りなどです。
レシピのレパートリーが少ないです。
この時期は、調理しやすい食材が決まっていたり、調理形態も軟らかくする必要があったりというところから、似たメニューになりがちですよね。
- 風味付けで変化を持たせる
すりゴマや青のり、きな粉などで風味付けしたり、少量ですが調味料も使えるので、同じ食材でもそれらで薄く風味をつけて変化をもたせてみるとよいでしょう。 - 食材の組み合わせを変える
- 新たな食材にチャレンジする
今の時期、野菜は軟らかく煮れば色々なものが使えます。食べさせていない野菜があるようなら試してみましょう。
おかゆはこの時期5倍がゆから軟飯に移行していきますが、好んで食べてくれるようなら、麺類(うどんやパスタ、そうめん)やパンも利用するとメニューの幅が広がります。
肉や魚も試していない種類があるようなら、新しいものにチャレンジしてみましょう。(魚:白身魚から赤身(まぐろ、かつおなど)肉:鶏ささみから牛赤身など) - 食材の切り方に変化を持たせる
食感や見た目が変わるので、色々な切り方の野菜をあらかじめ調理し冷凍しておくと便利です。 - 調理方法で変化を持たせる(ゆでる・煮る・フライパンに薄く油をひいて焼く)
- 大人のご飯からとりわける「とりわけ離乳食」
大人のご飯を味付け前に食べられるものだけとりわけて、大きさ・固さを調整して与えます。
取り入れられるものがあれば、ぜひ試してみてください。
離乳食を作るのが負担/ベビーフードに頼ってもよいか?
忙しい時やもう一品追加したいとき、外出時など用途に応じて活用してください。
赤ちゃんの月齢にあったものを、大人が一口食べて味や固さ、温度など確認してから与えましょう。
※詳しくは1つ前のページ「離乳食のすすめ方」の【ベビーフードを利用する場合のポイント】をご覧ください。
鉄分・フォローアップミルクについて
鉄分不足が気になります。
日頃から離乳食に鉄分を多く含む食材を取り入れましょう。どれか1つから鉄分をとろうとするのではなく、様々な食品からとるよう心掛けます。
また、育児用ミルクを使用している場合、育児用ミルクにも鉄分が入っています。
鉄分補給のために育児用ミルクやフォローアップミルクなどを離乳食(ミルク煮など)に活用するのも1つのアイデアです。母乳育児の方が使用する場合は1日1回1さじから進めていきましょう。
(鉄分が多く含まれている食品の例)
- レバー(苦手な方はベビーフードを利用してもよいでしょう)
- 牛肉や豚肉の赤身
- 赤身魚(まぐろ、かつお、よこわ)
- 小松菜
- ほうれん草
- 高野豆腐
- 納豆
- きな粉
フォローアップミルクって何か月から始めたらいいの?
フォローアップミルクは、育児用ミルクから必ずしも切りかえないといけないものではありません。
基本的に離乳食の進みが順調で、身長体重も順調に成長している場合は、必要ない場合がほとんどです。
育児用ミルクを使用している場合は、育児用ミルクに鉄が入っているため、9か月を過ぎたからと言って、直ちに切り替える必要はありません。
母乳育児の場合には、鉄分の補給を目的にフォローアップミルクを使用する際母乳を減らしたり、やめたりする必要はありません。
フォローアップミルクとは
母乳や育児用ミルクの代替品ではなく、この時期不足しやすいが牛乳には多く含まれていない鉄分やビタミンDを補強し、過剰なたんぱく質やカルシウム等を減らしています。
離乳食が順調に進まず鉄分不足のリスクが高い場合など、必要に応じて使用するミルクです。
使用するなら、育児用ミルクに比べ濃い成分が消化器に負担となるのを避けるため9か月以降にしましょう。
水分について
お茶や水を飲んでくれません。母乳や育児用ミルクの飲む量が減ってきたので水分補給をしたいのに、、、
一度にたくさん飲まなくても、1~2口飲んでくれるようなら、それで大丈夫。その1口を1日に何度も飲むことである程度水分がとれます。離乳食の時以外にも遊んだ後、お昼寝から起きた時、お風呂上りなど喉が渇いたかなと思う時にこまめに飲ませてみましょう。
麦茶だけ嫌がる場合は、まだ麦茶の苦味が苦手なのかもしれません。さらに薄めると飲むのであれば薄めて与えるとよいでしょう。ベビー用として市販されているお茶にも色々な種類があるので、お茶の種類を変えてみるのもひとつです。カフェインには注意しましょう。
また、離乳食にスープメニューを積極的に取り入れてもよいですね。
離乳食のかたち・大きさ・食べる/食べないなどについて
(うちの子はまだ歯がはえていないので、)離乳食のかたちを大きく出来ません。
今の時期は、歯ぐきでつぶして食べる時期です。
歯の有無ではなく、舌の動きなどを見て、進めるタイミングを決めましょう。
中まで軟らかくなるように調理し、かたちは大きくしていきましょう。
食べない。/離乳食より母乳や育児用ミルクをたくさん飲みます。
まずは、離乳食の時間が赤ちゃんのお腹がすくタイミングになっているか確認しましょう。起きる時間や寝る時間、ご飯の時間などを整えて、ご飯の時間にお腹が空く生活リズムをつけましょう。
また、母乳や育児用ミルクをたくさん飲んでいると離乳食を食べない場合があります。(どれくらい飲ませたらよいかわからないという場合は、ぜひ保健センターで相談してください)
食べないからと言って食事時間以外に間食を与えたり、必要以上に母乳や育児用ミルクを与えたり、好きなものだけを多く与えたりするとかえって離乳食が進まなくなります。
離乳食の時間と授乳の時間のリズムを整えることも大切です。欲しがるからと言っていつでも授乳してしまうと、お腹が空かず、離乳食は欲しがりません。授乳の時間、離乳食の時間はだいたい決めて、その時間以外はできるだけ散歩や外遊びなどで食事の時間に空腹を感じられるようにはたらきかけてみましょう。家に居ると母乳や育児用ミルクばかり欲しがるという場合は、子育て支援センターなどに出掛けてみるのも気分転換になってよいかもしれません。
離乳食後半になってくると、少し味つけをしないとあまり食べてくれない子もいますので、もし味つけをしていないようなら、ごくうす味で調味料を使用してもかまいません。かなり薄めの味噌汁のよく煮た野菜などは比較的食べる赤ちゃんが多いようです。
ベビーフードも活用するとよいでしょう。
食べすぎが心配
母子手帳の「乳児身体発育曲線」に体重や身長を記入して、曲線のカーブに沿っているか確認しましょう。
しっかり食べていても、あまりに増えすぎていなければ問題ありません。
食べるのにすごく時間がかかります。
この時期は遊び食べも多く見られるので、遊びに夢中になっているようならその回の食事は終わらせて、次の食事の時間までしっかり遊ばせてお腹を空かせてあげましょう。お腹が空いた状態で食事にするというリズムが大切です。
なんでも丸飲みしてしまいます。
丸飲みの原因としては、多くは以下のことが考えられます。
- (スプーンの場合)口の奥まで食材を入れている
口の奥の方に食べ物を置いてしまうと、そのまま丸飲みしてしまう。丸飲みグセがついていることも。
→スプーンを下唇にあてて、お子さん自身で口の中に取り込むようにしてみましょう。 - 一口量が多すぎる
口の中がいっぱいになってしまうためとりあえず口の中のものをなくそうと丸飲みしている。
→一口量を減らしてみましょう。 - 与えるテンポが速い
お子さんの口元近くで次のひと口を用意して待っているなどがある場合、焦って噛まずに丸飲みしてしまうことがあります。
→お子さんの口の中のものが無くなったのを確認してから次のひと口をあげる準備を始めてみましょう。 - お子さんが食欲旺盛
噛む力はしっかりあるけれど、はやく次のひと口が欲しい!というお子さんは噛む間も惜しんで丸飲みする子もいます。
→お子さんの欲しがるペースにあわせず、大人が食べるペースを決める。
(例)大人が「カミカミね~」などと声掛けしながら次のひと口まで少し間隔をあけてからあげる
→丸飲みできないかたちであげてみましょう。
(例)スティック状のにんじん→輪切りにする - 食品の固さや大きさがお子さんにあっていない
・その子にとって軟らかくて噛む必要がないので丸飲みする
・その子にとって固くて噛めないので丸飲みする
→時期の目安にとらわれず、その子にあった食材のかたち、大きさを見つけてみましょう。
丸飲みの原因はこれ以外にも多岐にわたります。ここに挙げたものに必ず当てはまるとは限りませんが、うちの子はどうかな?と食べる様子をみながら探ってみてください。
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