目次
離乳食とは
離乳食を始めるにあたって
どう進めていけばいいの?~離乳食のすすめ方の目安~
注意が必要な食べ物
食物アレルギーについて
ベビーフードを利用する場合のポイント
各時期のすすめ方
その他
離乳食とは
母乳や育児用ミルクなどのお乳だけの食事から幼児食に移る過程を離乳といい、その時に与える食事を離乳食といいます。
離乳食を食べることで、赤ちゃんはお乳を吸うことから、食べ物をかみつぶして飲み込むことをだんだん覚えていきます。
赤ちゃんの様子を見ながら楽しく進めていきましょう♪
離乳食をはじめるにあたって
体重・身長がお子さんの成長の指標です
離乳食が始まっても、はじめのうちは栄養の多くは母乳や育児用ミルクで補っています。
離乳食を始めたけれど思うように進まない、食べる量が少ない・多いなどお子さんによって様々な悩みが出てくるかと思います。
母子健康手帳の発育曲線のグラフに体重・身長を記入してみてください。
発育曲線のカーブに沿って伸びていれば大丈夫です。
離乳食が進みにくい場合、他の食材や味付け、ベビーフードなども使ってみながらあせらずに何度か試してみましょう。
調理するうえでのポイント
赤ちゃんは、細菌やウイルスへの抵抗力が弱いです。
衛生面に気をつけましょう。
- 調理の前・生ものに触れた時・トイレの後などは手を洗う
- 調理器具(まな板・包丁など)はていねいに洗い、清潔に扱う
- 食品は中までしっかり加熱する
- 食べ残しや作り置きは与えない
- 冷凍したものは作ってから1週間以内を目安に使い切る
温度は熱すぎず、冷たすぎず、人肌くらいを目安にしましょう。
味つけは食材の味を生かしてうす味に。だしを上手に利用しましょう。
いつから始めればいい?~離乳食開始の主な目安~
- 生後5、6か月頃
- 首のすわりがしっかりして寝返りができ、5秒以上座れる
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
- 食べ物に興味を示す
※発達や食べ物への興味を示すことについては個人差があります。必ずしも上記の条件が揃わないと離乳食が開始できないというわけではありません。開始時期に悩まれる場合は、ぜひ保健センターにご相談ください。
どう進めていけばいいの?~離乳食のすすめ方の目安~
PDFでもご覧になれます。
食形態のすすめ方
なめらかにすりつぶした状態から始め(離乳初期:目安5~6か月頃)、舌でつぶせる固さ(離乳中期:目安7~8か月頃)、歯ぐきでつぶせる固さ(離乳後期:目安9~11か月頃)、歯ぐきでかめる固さ(離乳完了期:目安12~18か月頃)と、だんだんと調理形態を変えて進めていきます。
月齢はあくまで目安です。赤ちゃんの様子を見ながら楽しく進めていきましょう。
ごはん
作り方や各時期の固さの目安は、動画でも紹介しています!
ぜひこちらもご覧ください。
野菜(例:にんじん)
作り方や各時期の固さの目安は、動画でも紹介しています!
ぜひこちらもご覧ください。
ベビーフードを利用する場合のポイント
- 子どもの月齢や固さのあったものを選ぶ
- 用途に合わせて上手に選ぶ
(例)初期の白身魚のペーストを作るのが面倒/難しい…→1回量ごとでキューブ状になっている少量パックのベビーフード
(例)繊維の多い野菜(ほうれん草など)をお家でうまくすりつぶせない…→自分で使う量を決められる、チャック付きパックに入ったフレーク状の野菜のベビーフード - 料理名や原材料が偏らないように
- 与える前には一口食べて固さ・味付け・温度などの確認を
- 開封後の保存には注意!食べ残しや作り置きは与えない
ビン詰めやレトルトは、開封後すぐに与える。
1回で食べきれない量の場合、与える前に別の器に移して冷凍や冷蔵で保存することも出来ます。冷蔵する場合は、その日のうちに使い切りましょう。
パッケージの表示をよく読んで適切に使用しましょう。
よくある相談
ベビーフードは味が濃いのでは、たくさんの食品添加物が使われているのではと心配です。
日本のベビーフードは、日本ベビーフード協議会の自主規格のもと、塩分量、固さ、食品添加物の使用範囲、衛生管理など、多くの基準を設けて製造されています。
離乳食を手作りする利点は多くありますが、保護者の方の負担が少しでも軽減するのであればベビーフードなどの加工食品を上手に使用するのもひとつの方法です。
メリットとデメリットを知った上で活用しましょう。
ベビーフードのメリット・デメリット
メリット
- それだけで使うほかに、手作りの離乳食と併用すると、食品数、調理形態も豊富になる。
- 月齢に合わせて粘度、固さ、粒の大きさなどが調整されているので、離乳食を手作りする場合の見本となる。
- 製品のパッケージに離乳食のメニューが提案されているものもあり、参考になる。
デメリット
- 様々な種類の食材を使用した製品は、それぞれの味や固さが体験しにくい。
- ベビーフードだけで1食をそろえた場合、栄養素などのバランスがとりにくい場合がある。
- 製品によってはお子さんに適する固さに対して固すぎたり、軟らかすぎたりすることがある。
注意が必要な食べ物
その他にも...
牛乳
1歳未満でも離乳食にミルクがゆ、スープなどで加熱して少量使う程度は構いません。
飲用として積極的に与えるのは1歳を過ぎてからにしましょう。
1歳を過ぎるとほとんどの場合問題なく消化・吸収できるようになります。はじめは少量から飲ませてみましょう。
(1歳未満の赤ちゃんに飲み物としてたくさん与えない理由)
- 母乳と比べて成分が濃いので、未熟な腎臓に負担となる。
- カルシウム等が腸での鉄吸収を阻害し、鉄分不足のリスクが高くなる。
食物アレルギーについて
乳幼児期の食物アレルギーの原因食物は鶏卵・牛乳・小麦が多いです。
特別な理由がなければ、アレルギーが怖いからと開始時期を遅らせるのではなく適切な時期に少量から与えていきましょう。
※アトピー性皮膚炎の赤ちゃんや、ご家族に食物アレルギーをお持ちの方がいらっしゃる場合は、医師と相談の上離乳食を進めてください。
医師の指示を受けていないのに、保護者の判断で特定の食品(アレルギーを引き起こすおそれのある食品など)を食べさせないことは、子どもの成長・発達を損なうおそれがあります。
必ず医師の指示を受けるようにしましょう。
よくある相談
Q.1 食物アレルギーはどんな症状がでるの?
じんましん、目の赤み・かゆみ、まぶたの腫れ、唇や舌の腫れ、口の中の違和感、鼻水、鼻づまり、吐き気や嘔吐、下痢、声のかすれや喘鳴、ぐったりするなど症状は多岐にわたります。
また、必ずしもすべての症状があらわれるわけではありません。食物アレルギーと思われる症状が起こったら、こまめに全身の症状を確認するようにしましょう。
Q.2 アレルギーがあったらと怖くてなかなか卵を始められません。遅くなってもいいですか?
食物アレルギーの発症を心配して、離乳食の開始や特定の食べ物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はありません。
近年では、遅くするより適切な時期から少しずつ始める方が発症が抑えられる、との研究報告も出ています。
心配であればごく少量から、お子さんの機嫌のよい日、かつ、かかりつけ医の午後の診察も空いている日の午前中の離乳食から始めていきましょう。
この時、加熱は十分にしましょう。
万が一、特定の食品を食べた後に上記Q.1にあるような症状が見られた場合は、小児科へご相談ください。
Q.3 アレルギーがあった場合の離乳食のすすめ方
かかりつけ医とよく相談し、除去が必要な場合は症状が出ない範囲で最小限の除去とします。
アレルギー症状が出ていないものや医師からの指導がないものを除去する必要はありません。
自己判断は禁物です。
各時期のすすめ方
その他
PDF形式のファイルをご利用するためには,「Adobe(R) Reader」が必要です。お持ちでない方は、Adobeのサイトからダウンロード(無償)してください。Adobeのサイトへ新しいウィンドウでリンクします。
このページに関するお問い合わせ
和歌山市中保健センター
〒640-8137和歌山市吹上5丁目2番15号
電話:073-488-5122 ファクス:073-431-9980
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
和歌山市西保健センター
〒640-8421和歌山市松江775番地1 河西ほほえみセンター内
電話:073-455-4181 ファクス:073-453-8644
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
和歌山市南保健センター
〒641-0005和歌山市田尻493番地の1
電話:073-499-5566 ファクス:073-499-5510
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
和歌山市北保健センター
〒640-8481和歌山市直川326番地の7 さんさんセンター紀の川内
電話:073-464-5051 ファクス:073-462-8551
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。