平成28(2016)年度 人権コラム
5月号 人権コラム
生きがいを感じる社会を共にめざして
日本は世界一の高齢社会を迎えています。長年にわたり日本の経済を支え、貢献してきた高齢者の方々をとりまく状況は、社会福祉や医療の面において、ますます厳しいものになっています。
しかし、豊かな知識と経験を持った高齢者の方々は、地域社会にとって、なくてはならない大切な存在です。高齢者の方々が子どもたちや若い世代の人たちの道標となり、これまでの知識や経験を地域社会の中で生かし、生きがいをもった生活が送れるようにすることが私たちの課題です。
そのためにも、私たちが高齢者の方々に敬意を持ち、高齢者の方々の人権に配慮した取組を行っていくことが大切です。
7月号 人権コラム
障がいのある人の人権
「障がいとは不幸な状態ではなく、不便なことです。」という言葉が示すように、私たちの社会では障がいのある人の社会参加を妨げるたくさんの障壁(バリア)があります。国などの調査によると、障がいのある人が自分の望みをあきらめなければならない場合がまだ多いことがわかっています。
障がいのある人が自分らしい生き方のできる社会づくりには、障がいに基づく差別を禁止する必要があることから、今年4月1日に「障害者差別解消法」が施行されました。
これからも、障壁(バリア)となる社会のしくみ(人々の偏見・建物や制度など)を改める取組みと、私たち一人ひとりが「共に生きる」という意識を育てていくことが大切です。
9月号 人権コラム
しない、させない、許さないパワーハラスメント
厚生労働省の調査結果によれば、働く人の4人に1人が「過去3年間にパワハラを受けたことがある」と回答するなど、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)が社会問題となっています。
パワーハラスメントとは、同じ職場で働く人に対して、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的に苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為です。上司から部下に対しての行為だけでなく、先輩後輩間や同僚、さらには部下から上司に対して行われるなど、さまざまな人間関係の間でおこります。
職場は働くすべての人にとって大切な居場所です。
職場の一人ひとりがお互いの人格を尊重し合い、適切なコミュニケーションや支え合うことを大切にしたいものですね。
1月号 人権コラム
自己肯定感が育つ言葉がけを!
自己肯定感とは、「自分は生きる価値がある、誰かに必要とされている」と自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことを言います。自己肯定感や自尊感情を育むことは、自分の人権も相手の人権も大切にできるためには大事なことです。
しかし、日々子どもを育てていくなかで、子どもに対して、大人の都合で「早くしなさい。」と言ってはいないでしょうか?いつも「早く、早く」と言われてばかりだと、本来は子どもを良くしたいという思いでかけている言葉であっても、子どもにとっては、「自分は遅い子、ダメな子」というメッセージとして伝わる事があります。
そうではなく、「保育園に間に合うように用意しようね。」などのように具体的な目標をあげて子どもたちに伝えていけば、子どもに対して否定的なメッセージとはならず、親の思いも伝えられるでしょう。
3月号 人権コラム
「部落差別の解消の推進に関する法律」施行
昨年12月「部落差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。
この法律は「現在もなお部落差別は存在する」と明記し「基本的人権を保障する憲法の理念にのっとり、部落差別は許されないものであるとの認識のもとにこれを解消することが重要な課題」と規定しています。
さらに、部落差別の解消の必要性について国民の理解を深めるよう努めることにより、部落差別のない社会を実現することをめざしたもので、国及び地方公共団体に対し、部落差別の解消に関する施策として相談体制の充実や教育啓発の推進を求めています。
和歌山市では、国や県との適切な役割分担を踏まえて、その実情に応じ、部落差別を解消するために引き続き積極的に取り組みます。
人権特集号(11月号)
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