知って実践!熱中症予防!!

 

ページ番号1024890  更新日 令和6年5月22日 印刷 

はじめに

湿度が高くなり蒸し暑くなる6月頃から熱中症による救急搬送が多くなります。

令和5年は、令和4年と比べ、熱中症による搬送が20人増加しました!

今年も暑くなることが予想されるため、早めの熱中症対策を行いましょう。

 

熱中症とは

 暑い環境の中、作業や運動(日常生活を含む)を行うことで、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体温の調整機能がうまく働かないことにより発症する障害を総称して、熱中症といいます。
 症状が重くなると生命へ危険が及ぶことがあります。
 熱中症にならないためには、予防策を知って、実践することが大切です。
 また、応急処置を知っていれば、重症化を回避し後遺症を軽減できる可能性があります。
                                   

令和5年熱中症搬送人員(5月~9月)

昨年夏、和歌山市消防局では5月~9月の間に298人の熱中症患者を救急搬送しました。

令和4年熱中症搬送人員

令和4年熱中症搬送人員における年齢別の割合

特に高齢者やこどもは注意が必要です!!

高齢者

 熱中症による搬送人員の内、高齢の方が占める割合は、約5割!!

 その理由として……

 ・高齢になると、暑さを感じにくくなる

 ・汗をかきにくくなる
  →体内の熱を逃がすことができない

 ・体内の水分量が少なく、のどの渇きも感じにくいので、脱水症になりやすい

 などが挙げられます。

 高齢者の場合、突然、重症の熱中症になるケースや、死亡例も多いので特に注意が必要です。通常は、気温が高ければ、暑いと感じますが、高齢になると体温調節能力の低下等により、暑さを感じにくくなります。すると、熱中症になったことに気がつかず、気づいた時には症状がかなり進行し、重症化してしまっているのです。

予防策として……
(1)のどが渇いていなくても、早め早めの水分補給を心掛けましょう
  →水分の多い夏野菜や果物、みそ汁やゼリーなどの食事からも水分補給ができます。
(2)高齢者の方の部屋に「温湿度計」を置き、周囲の方も協力して、室内温度をこまめにチェックし、暑い日
  には冷房を積極的に使用して室温をほぼ28℃前後に保つようにしましょう
  →エアコンの設定温度ではなく、室温ですのでご注意を!
(3)1日1回汗をかく運動をして、体力作りをしましょう
  →日常的に運動して若年者と同等の体力レベルをもつ高齢者では、若年者に劣らない暑さに対する耐性(若
  年者と同等の発汗能力等)を持っていることが明らかにされています。
   近年、運動直後30分以内に糖質とタンパク質を含む食品(例えば牛乳1 ~ 2杯)を補給することで、血液 
  を増加し熱放散能力を改善することが報告されています。

こども

 思春期前のこどもは汗腺をはじめとした体温調節能力がまだ十分に発達しておらず、高齢者と同様に熱中症のリスクが高くなります。
 また、こどもは体重当たりの体表面積が大人より大きく、高温時や炎天下では深部体温が上がりやすいという特性があります。

 身長が低い幼児では特に注意が必要です!
 気温が高い日に散歩等をする場合、身長の低い幼児は大人よりも危険な状態です。
 その理由は、晴天時は地面に近いほど気温が高くなるからで、大人が暑いと感じている時は、幼児はさらに高温の環境にいることになります。

予防策として……
(1)顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう
  →子どもを観察したとき、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇していると推
  察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えましょう
(2)適切な飲水行動を学習させましょう
  →のどの渇きに応じて適度な飲水ができる(自由飲水)能力を磨きましょう
(3)日頃から暑さに慣れさせましょう
  →日頃から適度に外遊びを奨励し、暑熱順化を促進させましょう
(4) 服装を選びましょう
  →幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていません。そのため、保護者や指導者は熱
  放散を促進する適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導しましょう
 

動画で学ぼう!熱中症!

和歌山市と包括連携に関する協定を締結している大塚製薬株式会社とNPO法人気象キャスターネットワークが作製した動画を視聴し、熱中症について学び、正しい熱中症予防対策を実践しましょう

動画はこちら↓↓↓

熱中症を予防しよう!

あつい

あつい

環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」から引用

暑さ指数&熱中症警戒アラートをチェックしよう

暑さ指数とは

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、全国約840地点の暑さ指数の予測値が発表されています。

暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱(日差し等)からなる熱中症の危険性を示す指標で、「危険」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階があります。段階ごとに熱中症を予防するための生活や運動の目安が示されていますので、日常生活の参考にしましょう。暑さ指数が特に高くなる日には「熱中症警戒アラート」が発表されます。

暑さ指数

運動時指標

運動時指標

熱中症警戒アラートとは

熱中症の危険性が極めて高いと予想される日に都道府県ごとに発表されるものです。熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)の予測値を基に発表されます。アラートが発表されている日は、外出を控えるなど、熱中症予防対策を積極的に行いましょう。熱中症警戒アラート情報は、環境省熱中症予防情報サイトやメール配信サービスなどを通じて入手することができます。

※令和6年度からは、広域的に過去に例のない危険な暑さ等により、熱中症救急搬送者数の大量発生を招き、医療の提供に支障が生じるようなおそれがある場合に「熱中症特別警戒アラート」が発表されるようになりました。

暑さ指数と熱中症警戒アラート等の詳細は環境省熱中症予防情報サイト(下記リンク)をご覧ください。

 

熱中症警戒アラート リーフレット(表面)

熱中症アラート パンフレット(裏面)

熱中症特別警戒アラート リーフレット

熱中症特別警戒アラート リーフレット

このページに関するお問い合わせ

消防局 警防課
〒640-8157和歌山市八番丁12番地
電話:073-428-0119 ファクス:073-423-0190
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