市長記者会見 令和3年12月23日
12月市長定例記者会見
【令和3年12月23日(木曜日)10時00分~】
市長発表事項
発表項目
新型コロナワクチン接種について
おはようございます。今年最後の定例記者会見を開始させていただきます。本日の発表項目5項目ございます。まず1点目から説明させていただきます。新型コロナ感染症ですけども、昨日、大阪でオミクロンの市中感染が確認されたということで、和歌山市も一気に警戒感が高まってきました。もう厳戒態勢をとっていかなきゃいけないというふうに思ってます。そんな中でですね、まず一つ目の項目ですけど、3回目のワクチン接種を早めて参ります。まず高齢者施設等の関係ですけど、高齢者障害者の入所者、それと従事者の方、また通所されてる方、それと病院の入院患者の方、医師についてはすでにもう優先接種ということで3回目接種が開始されてますので、その入院患者の方、こうした方を対象に、2か月の前倒しをしていきたいと思います。通常8か月のところを2か月前倒しということで、6か月経過された施設等の方に対して、接種をさせていただくことになります。1回目2回目もそうだったんですけど、接種していただける方とかそういった準備が整った施設に対して、ワクチンを供給させていただこうということに決めました。すでに準備していただいてるところには、モデルナ社製のワクチンを発送させていただくことになります。こうした高齢者、障害者施設等でのまずクラスター等を防いでいこうという意味で2か月の前倒しをさせていただきます。それと併せて、一般の高齢者の方については2月分から1か月前倒しをさせていただきたいと思ってます。そのため発送については、1月発送分から1か月の前倒しということで、 7か月経過した方に対して2月分からの接種ということになります。使用するワクチンについては、1月はファイザー社製のみなんですけども、2月からは、ファイザー社製かモデルナ社製かを選択をしていただくことになります。
ワクチン効果が非常に高いということはもう立証済みですので、まだ1回もワクチンを打たれてない方につきましては、健康上等の理由で打てない方を除いて、速やかに打っていただければというふうに思います。それで我々の方も、今回3回目接種していただけるところは230医療機関。別紙配らせていただいてますけど、その230機関のうち、まだ初回の方については、140の医療機関で、接種が可能ということになってますので、ぜひこうした医療機関を利用していただいて、1回目2回目の接種を進めていただければというふうに思います。あわせて、非常に数が増えてきまして接種回数も増えてきますし、医療機関も増えてきますので、お困りサポートについてはもう12月28日5時で終了させていただいて、通常のサポート体制に変わります。ぜひ、接種の方ご協力いただければと思います。
新春の本市主催イベントについて
こうした中なんですけども多くの方がですね、和歌山城の新春のイベントを待ち望まれてるということで、今回縮小してですけどやることにしました。感染対策を十分とっていこうということで、今まで日の出を見るために、天守閣の三階の部分にどうしても人出が滞留してしまうということがありましたので、ここについては7時まで閉鎖させていただくと。7時以降についてはもう立ち止まらない形で移動していただこうということで一方通行でご案内させていただきます。もし混雑すれば入場制限をさせていただこうということで、そうした感染対策を取りながら、和歌山城で日の出を見たりとか、和歌山城に登りたいという方に対しまして、新春の初登閣を実施させていただこうと思います。かわらけ先着1,000名の方に配布、また記念スタンプはどなたでも押していただけます。ぜひ新年をこうした初日の出とともに、和歌山城で見ていただければと思います。
それと併せていつも恒例の「新春つれもて歩こう走ろう会」についても、感染対策に留意しながら、実施させていただきたいと思います。今までメダル配布のための整理券を配布させていただく時に、行列ができていましたので、来られた方から、整理券を発行せずにメダルを配布させていただいて、順次歩いたり走ったりしていただくことになります。そうした行列を作らないような対策をとって、健康な1年のスタートを切っていただければというふうに思います。
茶室「紅松庵」で茶道体験をしてみませんか
今年は国民文化祭等「文化の年」だったんですけども、和歌山城の紅松庵についてですね、もっと活用していこうということで、紅松庵で茶道の体験ができるというのをスタートさせていただきます。2月からの予定になってます。室内ではマスク、お茶を飲むときだけマスクを外していただいて、あとはマスク着用ということで、感染対策を講じながら、文化にこれからも親しんでいただけるような、そんな態勢をとっていければというふうに思います。
サマータイムレンダ×和歌山市- TVアニメ化記念コラボ事業の実施について
和歌山市として待望の『サマータイムレンダ』が今年アニメ化が決定したってことだったんですけど、4月からですね、放送が決定しました。『サマータイムレンダ』は和歌山市の友ヶ島が中心に描かれてるということで、和歌山市としては非常に、和歌山市のPRにもなるし、観光としてもですね、これから友ヶ島ってことで、より人気が出てくるんじゃないかなと思います。そうした中で放送決定なんですけども、それに先立って1月から、南海電鉄の車内広告等ですね、京阪神に向けてこの広告を掲載させていただきます。それとあわせて、広告を写真に撮って和歌山市の観光案内所に来られた方には、こうしたアクリルスタンドをプレゼントさせていただくことになってます。実施期間が1月10日から1月31日までということで、ぜひ和歌山市にお越しいただければというふうに思います。それと『サマータイムレンダ』の聖地巡礼マップ。これは4月から放送されますので、4月以降ですね、感染状況等もあるんですけどもそうした中で、ぜひ4月以降も友ヶ島っていうところですね、本当に素晴らしい場所でもありますので、ぜひお越しいただければということで『サマータイムレンダ』の聖地巡礼マップを作成させていただきます。あわせて漫画とアニメの中にも出てくるカレーレシピというのを、これは開発して試食検討会っていうのをさせていただくことになってます。1月22日に報道機関の皆様・関係者の皆様、そして招待飲食店については、1月23日ということで、この両日、ちょっとコロナの状況にもよるんですけども、場合によっては変更があるかもわかりませんが、実施させていただきたいと思います。
それと声優さんですけども、非常にありがたいのはですね、この主人公の網代慎平については、『鬼滅の刃』の炭治郎役の花江夏樹さんが、声優をやっていただけるということで、非常に我々もうれしいなと思います。あと有名な声優さんで永瀬アンナさん、そして和歌山出身の白砂沙帆さんが声優をやっていただけるということで、声優さんに対しても、非常に期待が持てるんじゃないかなと思います。
令和4年「和歌祭」は和歌浦、和歌山城周辺で5月開催!暴れん坊将軍でおなじみの松平健さんも参加
最後5点目です。令和4年、来年が和歌祭が始まってちょうど400年になります。その400年を記念して、和歌祭を大々的に和歌山城周辺でもやるということで和歌浦東照宮付近と和歌山城周辺でも、和歌祭の行列等をやりたいと思ってます。神輿も和歌山城周辺にも出てくれますし、それと渡御行列、あと暴れん坊将軍でおなじみの松平健さんもですね、以前、実は赤坂の氷川神社のところで、港区の区長さんと一緒にやらしていただいたんですけど、松平健さんが馬に乗って公道を歩いていただいたということで、これをぜひ今回も実施させていただきたいと思います。今年の国民文化祭に次いで、来年もそうした文化の年として、しっかりと文化芸術を和歌山で振興していければというふうに思います。
以上でございます。
よろしくお願いいたします。
記者の質問事項
(記者):
会見の冒頭でちょっと話が出たんで、そのことを聞きたいんですけれども、まず大阪での市中感染のことで、市長はどんなふうにお考えになってるかっていうのが1点と。もう一つが先ほどそれを受けて、厳戒態勢をとっていきたいっていうふうにおっしゃったんですけども、その厳戒態勢の中身ってのはどんなことなのか、その2点をお願いします。
(市長):
まず、大阪市で市中感染というかたちで確認された。これオミクロンはいずれ市中感染になってくるだろうなっていうのは想像はしてたんですけども、和歌山市に非常に近いところ、大阪で確認されたというのは、非常に大きなショックです。今まで和歌山市の感染というのは、大阪と非常に関係性が高かったので、和歌山市としてはですね、これからやっぱり注意していかなきゃいけないんじゃないかなと思います。今、保健所、医療の体制っていうのは第5波が非常にきつかったので、それを元にですね、体制強化してます。例えば、疫学調査であるとか、PCR検査。疫学調査では、疫学調査できる人を増やしてきました。そうした体制を強化したり、あとは医療との関係でいくと例えば、入院を速やかにできるようにということで、これは県と医療機関との関係になるんですけども、その入院調整期間であってもしっかりと在宅でケアできるというところをやっていきたいと思ってます。それと先ほどちょっと発表にあった、ワクチンの前倒し接種というのはこれもできるだけ急ぎたいと思ってて、国がもう6か月以上であればっていうのは大体言われてるんですけど、それはまさに供給量にかかってきてます。国の供給量に合わせて我々も幾らでも打てるんだという体制を今とってますので、そうした中で、国の供給に合わせて速やかにやっていけるようにしてますし、あわせて国に対してですね、供給量をもっと欲しいなっていうことを積極的に言っていきたいと思ってます。そうしたワクチンの前倒し接種を積極的にやって参ります。そんなところで今ですね、和歌山市としてはこれから要注意の期間に入ってくる厳戒態勢と言ってもいいんじゃないかなと思うんですけども、ただあまり恐れすぎないようなかたちでですね、やっぱりもう2年経ってきて、非常にいろんな面で疲弊してる面もあります。健康の分野だとか、閉じこもりがちになったり、孤立したりとか。文化・芸術に対しても、経済も、なかなか元に戻らないかたちになっています。それは当然といえば当然なんですけども、あまりにもいきすぎると、いろんな弊害というのはやっぱり出てきますので、そこはバランスをとりながら。それとオミクロンという変異株の今後のいろんな状況というのがはっきりしてくると思います。リスク等もはっきりしてくると思うんですけども、そうしたことを踏まえながら、できるだけバランスを取った対策をやっていければというふうに思ってます。以上です。
(記者):
3回目接種の前倒しについてなんですけれども、これは先ほどお話もありましたけど、大阪でオミクロン株の市中感染が、起きたっていうのを受けての措置でもあるわけなんですか。
(市長):
これはもともと準備はしてました。和歌山市としてはもう前倒していきたいっていうところがあったんですけども、供給量がなかなか決まってこなかったっていうところがあったんですけど、昨日、供給量の方も、県全体ですけど、発表があって、我々は少なくとも、施設に対しては2か月の前倒しできるなってことと、高齢者に対しては2月からは、少なくとも1か月の前倒しができるといったところはですね、ほぼできると思ってます。さらに前倒しについては、これから供給量との関係になりますので、今回、大阪を受けてっていうことではなくて、もともと、オミクロンの発生の時から前倒しっていうのは予定してましたので、オミクロンの市中感染を受ければ、さらに加速させたいという気持ちはありますけど、供給次第だと思います。
(記者):
ワクチン接種ですが、ワクチン量はもうここに記載してあるところの人数分は確保できているということでしょうか。
(市長):
これまだすべては確保してません。ただそういう施設についても、施設もなかなかやっぱり準備するのも時間もかかりますし、これからモデルナについてはわりと供給が安定してる面もありますので、モデルナ接種についてはそんなに心配してないんです。今後一般の高齢者の方についてはさらに加速させられればと思ってますし、また高齢者以外の方にも早期に前倒し接種をしていければというふうに思ってます。
(記者):
和歌祭ですが、松平さんにはどんなことをしていただくのか決まってるんでしょうか。
(市長):
松平健さんにはですね、以前、氷川神社の氷川祭の際に、赤坂で将軍の衣装を着ていただいて、馬に乗っていただいた。それで公道を歩いていただいてます。今回もできたら同じようなかたちでやれればなと思ってまして、ぜひですね、和歌祭の前を、暴れん坊将軍、八代将軍のかたちで歩いていただければというふうに思ってます。
(記者):
これから年末年始を迎えるにあたって、市民の皆さんに、コロナに関してどのような生活をお願いしたいというようなことを、改めてお願いしたいんですが。
(市長):
オミクロンの実態がまだちょっとよくわからないところあります。ただ、感染力は強いっていうことがどうも確定してるみたいですので、これまで以上に、感染の予防というのはとっていただければと思います。マスク手洗いはもう当然ですけども、不要不急に、そういった今、変異株が多くなってる地域もありますので、そうした地域には、できるだけ出かけないようにということで、そのへんはぜひお願いできればなというふうに思います。
発表項目以外について
(記者):
水管橋の件です。進捗状況を教えてください。
(市長):
水管橋の復旧については、現在、水管橋の引き上げの準備に入ってます。これからもですね、台船の組み立てが終わればあとクレーンを乗せて、それで引き上げに入るわけなんですけど、何とか1月中に引き上げをしていきたいというふうに思ってます。そのあとですね、引き続き引き上げた結果を見ながら、合わせて今、新しい橋の設計等もやってるところでございます。そうした引き上げと合わせて設計が完了すれば、新たな橋梁、特に真ん中の3径間になるんですけども、それについては新しいタイプでやっていくことになると思います。あわせて両側部分の補強対策をどうするかっていうことも、引き上げた結果も踏まえて、しっかりと検討していって、我々が目標としてるのは、紀の川の出水期に入る6月の中旬までには、完成させていきたいと、そんなスケジュールで進んでるところでございます。
(記者):
今IRの関係で住民投票を求める署名活動っていうのが名簿点検中なんですけども、年明けすぐに市長さんの方に出て来ると思うんですけれども、それに関してどのように対応を。意見書をつけるということがあると思うんですが、どのようなご意見を今の時点で考えておられるかということと、あとその議会を招集するのはいつごろになりそうだみたいなスケジュール感みたいなところも分かればお願いします。
(市長):
住民投票についてはですね、法令・条例もありますので、そうした法令・条例に従ってですね、手続きを進めたいと思ってます。意見については議会の方に示させていただくことになりますので、今ここではちょっと言えない状況です。それといつかっていうことですけど、いつかっていうよりも、受理から20日以内ってことですので、それからいくと、大体感じはわかるかなと思うんですけど。わからないかな。請求受理がわからないから。すいません。そのへん明確に申し上げられないので、申し訳ありません。
(記者):
今の住民投票の法令に従って手続きを進めるというこの法令っていうのは、住民投票を選挙管理委員会に出して、そこからここに直接請求してというそういう手続きということをおっしゃってるんでしょうか。
(市長):
はい。その通りです。
(記者):
六十谷水管橋のことなんですけれども、12月議会でですね、少し先の話に なりますが、複線化の話であるとか、紀の川の北に浄水場を新設するとかという話も出てました。当然それらにはお金がかかるわけで、一方で独立採算の中でですね、水道料金の収入もどんどん減っているわけですね。これから六十谷のことでもお金がかかりますし、今後水道料金の値上げを含めてですね、そういったことを市民に訴えていくとかそういう考えはあるのかないのか、それをちょっと教えてください。
(市長):
これからですね、老朽化対策、耐震化対策、またあるいはそうしたリダンダンシーの確保のために、相当な事業費が必要となってきます。今まず、そうした事業費をどうして確保しようかっていうと、独立採算では非常に難しい面がありますので、先日も国の方へも行かしていただいたんですけども、まずは水道っていうのは利用者だけのものではないっていうか、公共インフラとして扱って欲しいと。その中で一般会計からも投入できるように繰り出しできるようなかたちをとっていただきたいということと、国の支援をそういう最低限のインフラとしての合意の支援をお願いしたいということを要望して参りました。これ和歌山市単独ではいかないので今後、全国市長会等を通じて、そうした活動をしていきたいと思ってます。それで独立採算の中でいくと、あまり水道料金へ考えたくはないんですけども、将来的なところを考えると水道料金も含めて、長期的なところを検討していかなきゃいけないと思ってます。今後、議会の皆さん、そしてまた市民の方のご意見を聞きながら、全体的にどうやっていけば水道を安定的に、安心して供給できるかということは、総合的に考えていきたいと思ってます。
(記者):
これも議会で答弁がいろいろ出たんですけれども、ビジョンとかですね、計画を策定、それは見直さないといけないだろうと、今後市民の意見を聞いていきたいということも仰ってました。この市民の意見を聞くっていうのは、そのパブリックコメントとか以外にですね、何かしらの集会であるとか、そういったことをされる何か具体的に予定してるんでしょうか。
(市長):
今、具体的にはまだ決めてないんですけど、パブリックコメントだけではいけないと思ってます。どうした形で、市民の方の意見を聞くかっていうことは、今後検討していきたいと思ってます。これからですね、やはり市民の方の意見の取り方っていうのを議会の声がまず市民の代表でもあるんですけども、議会からもですね市民の方の意見を聞く方法を考えたらってことで言われてもおりますので、議会とも打ち合わせしながら、市民の方の意見の聞き方っていうところはしっかり検討していきたいと思います。
(記者):
先ほどの質問に戻りますけれども、市長は以前から一般会計から回せないかとか、そういう法の枠組みであるとかを、国に要望していくということをおっしゃってました。一方で複線化などですね、大きな事業になると思うんですが、あれが最短で令和8年でしたか。令和8年から始まるわけで、そうすると法改正だとかですね、そういったものを待てるのかどうか。料金のことについてですね、これをどうしていくのか、どうしていくべきなのかという考え方を、市民に早めに打ち出す必要があるんじゃないのかっていうふうにも考えています。それについて、市長はどうお考えですか。
(市長):
今複線化っていうことで進めてきて、それが加納浄水場の進捗に合わせて、検討するってことになってました。で、令和8年以降でっていうふうには、企業局の方で今まで考えてたんですけども、そんなにもうほっとけないと思っております。複線化がいいのか、新たな紀の川の北部に浄水場がいいのかっていうとですね、私はどっちかっていうとリダンダンシーの点から、浄水場を新たに紀の川北部に設置する方がいいんじゃないかなと思ってます。ただそれも、場所の問題だとか、費用の確保の問題、様々な点もありますので、この検討というのはちょっと急ぎたいなと思ってます。今言われてる令和8年っていうんじゃちょっと遅いので、その検討をもっと急いで、できるだけ早い時期にそういったリダンダンシーの確保をできればと思ってますので、速やかに、今もすでにもう原因の究明等々、検討委員会と合わせてですね、その次の準備に入ってますが、できるだけ検討を急いでいきたいと思ってます。
(記者):
そうすると、急げば急ぐほどですね、同時に事業費の問題ってのが出てくるわけですよね。その事業費の確保ということを、尾花さんがおっしゃる法改正であるとか一般会計から回せるような仕組みづくり。それを待てるのかどうかということはどうでしょうか。
(市長):
待てるかどうかはですね、ちょっとまだ検討は、どの程度の事業費が要って、どれだけの収入に余裕があってっていうところはまだ確定してませんので、今後の計画を練る中でですね、場合によっては待てないっていうところも出てくるだろうし、国もそうしたことはやらないっていうことだってあり得ると思いますので、それはもう十分念頭に入れながら、スケジュールが遅くならないようにやっていきたいと思います。
(記者):
何度もすみません。これも先日の議会で出てた六十谷の点検の仕方なんですけれどもね、市長はこれまで点検の仕方が甘かったというのは、いわゆる国交省の点検項目が甘かったということなんでしょうか。厚生労働省の点検項目もありますよね、ガイドラインが。どれを指して甘かったと言ってるのかを。
(市長):
点検が甘かったというよりですね、点検基準とか、点検の具体的な方法がなかった。それに対してはですね、非常に甘いと言わざるをえないと思ってます。国交省では、5年に1回、近接目視っていう形で、必ずそういう構造物については、近くから見て、それで音を聞いたりとか、5年に1回が位置付けられてます。具体的に例えば道路橋であれば、少なくとも点検車が入って、それで割と容易に点検ができます。上に上がったり下の部分を見たりっていうのは。それは道路橋だからできることなんですけども、例えば水管橋はそれができたかっていうとですね、車が入っていくわけにもいかないから、川から足場を組んだりして、或いは上の方へずっと足場を組み立てていく。そうしたことがあって、なかなか全国水管橋のいろんな問い合わせをしてもですね、具体的な点検方法というのは決まってないところが多いと思います。それは道路橋に比べて、点検の具体的な方法が決まってないというところは、やっぱり甘かったなと思ってます。ただこれはやっぱり難しい面があって、じゃあこれからどんな形でやるのかっていうと、新しい技術、ドローンであるとかロボットカメラ。そうしたものが、近接目視の代わりに使えるかっていうところは、国交省の道路橋でもまだ認められてません。代わりには使えないけど補助的に使っても良いよって感じなんですけども、和歌山市の水管橋の崩落を受けて全国でも試験的にドローン等やられたとこもあるんですけど、和歌山市としてはですね、そうした新しい技術をどう位置付けていって、それで、さらにその点検を具体的により確かなものにしていくかっていうところは、今後の委員会でも議論されてるところだと思いますので、それを踏まえてですね、新しい点検方法というのを具体的にやっていきたいと思ってます。そういう意味で今までの水管橋というのは、道路橋等に比べてですね、点検の基準なり具体的なところが決まっていないというところが甘かったと思ってます。
(記者):
ドローンはまだメインの点検方法としては国が認めてないということでしょうか。この前の市議会では、もうドローンとかロボットとかを使うぞぐらいの、もう決まったみたいな勢いの答弁だったような気がするんですが。
(市長):
少なくとも国のガイドラインとか基準にはないです、厚労省の方には。それで国交省の方にはガイドラインが出てるんですけど、令和元年に。その中に推奨項目として、そういったロボットであるとかAIであるとか、新技術を活用することも考えてはっていうのが推奨項目としてあります。ただ推奨項目で、じゃあそれで十分かっていうと、そういったところは全然明確じゃないので、これからドローンで一番わからない部分ってのは打音っていって、人が近接目視するんだったら金属の音の腐食具合等を聞けるんですけども、それが聞けないのがドローンの今の欠点になってます。その部分をどうやって補うかっていうところをですね、しっかり詰めていけば、ドローンっていうのも十分点検の代わりになっていくんじゃないかなと思ってて、それは和歌山市としてもそういう委員会も含めて、しっかり検討していきたいと思います。
(記者):
今、令和元年9月の厚生労働省のガイドラインのことをおっしゃいましたけども、このガイドラインを読むと点検項目には、今回の落橋、崩落の原因の一つであろうという吊り材の破断。吊り材はきちんと調べなさいということは載ってはいるわけですね。ガイドライン自体は、前、市の担当者に教えてもらったんですが、必ずしも義務づけられてるものではないと、ガイドライン自体は。ただし、厚生労働省のガイドラインに点検項目で吊り材は見なさいということを書いてあるわけですから、なぜもうちょっと吊り材のところをきちんと点検しなかったのかっていうところが疑問なんですけれどもその点はどうお考えですか。
(市長):
吊り材っていうのは、いわゆる引っ張り材になるんですけど、アーチだとか、トラスの中で引っ張り材というのがものすごく重要だっていうのはこれは構造に詳しい人ならわかってます。で、多分厚労省のガイドラインも、そうした吊り材等は大事だからしっかり点検しなさいっていう項目には入ってるんですけども、じゃあどうやるかっていうところがないのが実情で、点検する人については、過去から同じような点検をしてしまってきたということで、そこはですね、やはりもうちょっと綿密に点検する方法もあったんじゃないかなとは思いますけど。この間の点検の委員会でも、なかなか双眼鏡でも破断が見えなかったねっておっしゃってるし、和歌山市の水管橋はちょっと特殊だというのが言われてます。何が特殊かっていうと引っ張り材のところに風対策で後で、斜材を取り付けてるんですけど、その取りつけ部分に水がたまりやすいであるとか、いろんな異物がたまりやすい。そうした構造的な欠陥があってそこがちょっと見えにくい箇所になってました。他の部材を見てもですね、割と健全な状態だと思います。写真等でドローン等で見ても。ところがその部分だけずっと同じような箇所が、劣化が進んでるということで、そういう視覚的な構造的な欠陥もあったんじゃないかなと思うんですけど、そうしたところが今回の破断を見逃してしまったんだろうなと思います。具体的にこうすればいいっていうところは、反省としてはですね、もっと早い段階から基準を決めて、やっていけばよかったんかなと思うんですけども、その点は少し反省していかなきゃいけないんだろうなと思います。
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