市長記者会見 令和4年2月14日
令和4年度当初予算等に係る市長記者会見
【令和4年2月14日(月曜日)14時00分~】
市長発表事項
発表項目
2月定例市議会提出案件について 令和4年度予算と主要事業の概要
令和4年度当初予算等に係る記者会見を開催させていただきます。当初先週木曜日の2時からの予定でした。記者の皆様には、こちらの都合で、今回日を改めさせていただいて、今日になったことをお詫び申し上げます。
それでは新年度の予算の概要等について説明をさせていただきます。まず令和4年度予算のポイントでございます。コロナ禍で、大きく社会の様子も変わってきました。テレワークであるとか、ワーケーション、また地方移住、二拠点居住等ですね、東京自体も、どんどん中央分散のほうへの流れが進んでます。そうしたライフスタイル、暮らしのニーズの多様化、それとあわせて少子高齢化、人口減少で地域の様子も大きく変わってきました。子育て、介護、生活環境への課題。またデジタル化、或いは交通不便地域の拡大。またインフラ老朽化といったことで、行政ニーズについても多様化してます。一方で、和歌山市は、海山川に囲まれてコンパクトで、非常に大都市との交通も近いという様々な利便性があります。そうしたポテンシャルを、最大限に生かしていく形で、今後、今まで横の繋がりであったようなところを重層的であるとか、多角的に政策を進めることによって、今後の新しいニーズ、社会にこたえていきたい。そんな思いで、令和4年度予算は多面的な価値の再発見と活用を通じ、市民生活の安心と豊かさを追求する「多様な営み・暮らしに寄り添う予算」ということにさせていただきました。
まず長期化するコロナ禍の中で観光産業が非常にダメージを受けてます。その観光産業をしっかりとこれから支えていきたいということで、今後和歌山市の観光はオールシーズン型、また分散型の観光へと、さらに今ある価値をしっかりと生かしていきたい。そんな観光振興を考えてます。まず新年度は、5月に和歌祭四百年式年大祭があります。今まで紀州東照宮での開催が近年ほとんどだったんですけども、もう何十年ぶりかになるんですけども、和歌山城まで神輿にきていただいて、そして和歌山城周辺でも渡御行列をやっていただくと。松平健さんにもですね、登場していただいて、徳川吉宗役で白馬に乗っていただいて、渡御行列の先頭を切っていただきたい。そんな見ていただけるような和歌祭400年というのを開催していきたいと思ってます。地域の方が一生懸命駕籠を保存してきていただいたおかげで、集大成として400年をやっていきます。
まちやど構想ということで、これはまちぐるみで、宿泊客をもてなす新たな観光誘客。そうしたことに取り組みたい。地域全体でそうしたまちやどにしていけるような計画をしっかりと構築していきたいと思ってます。
またサマータイムレンダについてはこの4月からのアニメ放送が決定しました。友ヶ島という非常に自然豊かな場所がアニメの舞台として全国放送されます。これを契機としてですね、和歌山市の自然が持っているよさをしっかりと全国にPRしていければということで様々な内容でイベントを展開して参りたいと思います。
また今年度、関西でも最大級の面積を誇る道の駅「四季の郷公園」の整備がすべて完了し、4月にフルオープンします。子供たち、また高齢者の方も遊んでいただけるような「見晴らしの丘」、そして子供たちの楽しい遊び場になる「つきやまの遊び場」また「四季の小川」等ですね、様々な魅力を全体に満載しましたので、新たなオープンということで、ぜひ4月の当初にはオープンすると思いますので、お越しいただければと思います。
それと雑賀崎のところではですね、昨年、イタリアの総領事さんとレモンの木を植えさせていただきました。これはアマルフィの特産物のレモンの木ということで、地元の方が、レモンの丘と名付けていただいたんで、正式にですね4月には都市公園法に基づいて、正式名称として決定して、レモンの丘としての整備を進めていきたいと思ってます。
ポストコロナを見据えたときにIRっていうのが和歌山市にとって非常に大きな飛躍のチャンスになります。様々な議論もいただいてるんですけども、現在市民県民の方にパブリックコメントを実施させていただいてます。そうした中で意見をいただいて、さらに良い区域整備計画案にして、同意不同意を行った上で議会の方へ諮っていきたいと思ってます。非常に大きな効果を持ってて、家族全体で楽しめるエンターテインメント施設ということで、負の面が言われてるんですけども、カジノだけじゃなくてですね、家族全体が楽しめる施設、或いはビジネスとして今までにないようなチャンスが与えられる。そんな施設が整備されることになってますので、ぜひ今後ともうまくいくように進めていければというふうに思ってます。
二つ目の大きなテーマになります。「住みたいと選ばれる魅力あふれるまち」ということで、まず和歌山城でございます。紀州徳川家、徳川御三家の居城として、やはりこの和歌山城の立派さというか、優雅さというのをしっかりと魅力を発信していきたいと思ってます。その一つで今整備してるのが、扇の芝というところです。和歌山城の南西になるんですけども、和歌山城って北から見ても、大天守、小天守、さらに穭等すばらしい景観なんですけども、南西から見たときもですね、非常にいい角度で見えます。ただ南西の方はまだ扇の芝ということで復元ができてない。これ整備を急いで行って、南西からも素晴らしい和歌山城が見えるような整備を行っていきたいと思ってます。それとあわせて天守閣については、耐震化ができていない公共施設。もうこれが多分和歌山市に残ってきた最後になるんじゃないかなと思ってます。耐震化をどうするか、木造再建ということも視野に入れて、木造再建或いは耐震改修こうしたところの検討をさらに深めていきたいと思ってます。それと西之丸庭園については紅葉渓ですけども、名勝となってます。国指定の名勝ということで、この名勝の西之丸庭園の保存活用計画についても策定していって、より魅力のある紅葉渓にできればと思ってます。
また有吉佐和子さんの代表作「紀ノ川」の近く、もうまさに元の市民会館、紀の川の近くなんですけども、そこにいよいよ6月に有吉佐和子記念館がオープンします。昨年の国民文化祭でのシンポジウム等を日本ペンクラブにやっていただいて、やはりその文学のよさ、それと特に有吉佐和子さんについては、その地域のことが非常に「紀ノ川」でも、「助左衛門四代記」でも、地域の歴史文化が本当によくわかるし、再発見に繋がっていきます。そうした文学を通じて、和歌山の地域の魅力の再発見、また和歌山のよさを全国へ発信できればということで、そのオープンに伴って様々な企画をやっていきたいと思ってます。
それとつつじが丘総合公園ですけども、今現在にぎわい・スポーツ公園として整備しようということで、本格的に4年度から整備させていただくことになります。子供さんからですね、大人まで楽しめるような、そんなスポーツ公園にできればということで、整備を進めていきたいと思います。
三つ目の「子供たちがいきいきと育つまち」ということで、まず安心して子供を産み育てる環境で経済的支援の方ですけども、これまで要望も非常に強かったんですけど、こども医療費助成制度の所得制限を、今年の8月から撤廃して参ります。子供さんについては中学校卒業するまで医療費の自己負担が無料化されることになります。それと養育保証料等の助成ということで、養育費についてはですね、様々な施策をこれまでもやってきました。さらにですね、養育費を入れてもらう時に保証会社を使う、その時の保証料等について市の方からも負担させていただこうということで、さらにサポートを厚くしていきたいと思います。特に教育の関係です。和歌山市のよさを生かして、深い教育っていうのをしっかりやっていきたいと思います。一つは35人学級。これはもうすでに小学校の1年2年については導入済みなんですけども、それを3年に拡大していきたいと思います。段階的に令和7年度まで35人学級の拡大をしっかりとやっていきたいと思います。それと小規模特認校制度ということで、これは昨年も広報させていただいて、募集させていただきました。加太小中学校ですけれども、中学校の方の応募が結構ありまして、そうした中で特徴を生かした小規模特認校をしっかりとやっていきたいと思います。
それと医療的ケア児とその家族への支援強化ということで、これ医療的ケアが必要な子供さん、公立の学校、市立学校であるとか公立のこども園において、医療的ケアが受けられるような制度を充実させていきたいと思ってます。
また、デジタル教材の活用促進ということで、これはデジタルで特に著作権等で制限されてるコンテンツもあります。そうした著作権等のコンテンツも子供たちが自由に使えるように整備をしていきたいと思います。
学校のハード施設等について本格的に、校舎等の予防改修を行いたいと思います。特に30年以上の建物については、屋上の雨漏り、また壁の剥がれ等も出てきてます。そうした学校等について、一斉に長寿命化対策というのを行っていきたい。それと、トイレと空調について、空調についてはですね、もう普通教室はほとんど全部やっています。それ以外の教室で、職員室等で、すでに空調はあるんだけど、もう古くなった。そうしたところの空調整備。或いはトイレについては、縦の1列というのは全小中学校でやったんですけども、さらにですね、縦の2列目のところに大きな学校から整備をやっていきたいと思ってます。また照明器具のLED化、それとコミセンとしてはオープンしたんだけど、南コミュニティセンターには図書室がありませんでした。これについて整備していきたいと思ってます。
四つ目の最後の「誰もが安心して住み続けられる持続可能なまち」の関係でございます。まず何といっても、新型コロナウイルスの感染拡大防止の推進を行っていく。そのための一つであるワクチン接種については、現在3月までに高齢者の方については全部接種していきたい。また、できれば一般の方についても6か月超えた方については、接種していきたいということで進めてます。モデルナ社製ということもあってなかなかちょっと進んでないとこもあるんですけども、引き続きですね4月以降もワクチン接種を推進していきたいと思います。
また保育所、小学校中学校の感染対策に向けた支援ということで、これ資料等でいくと、若い方、子供さんが特に増えてます。特に10代の方、10代未満の方が非常に増えてまして、そうした子供さんへの学校での対策ということで、感染対策のための消毒液であるとか物品購入の補助、それと市民の方の不安解消のための取組である電話相談窓口は引き続きやっていきます。感染症の入院医療費の負担の継続、また医師の判断によるPCR検査については費用負担を市の方で行うということになってます。それと今回第6波の方ですけども、特に高齢者施設で非常にクラスターが多く発生してます。そうした関係もあって、高齢者施設での対策を強化しようということになりました。まず一つはゾーニングをしっかり分けていくということで、今まで共有室についてはなかなかちゃんと間仕切りできてなかったんですけども、そうした共有室をしっかりと間仕切りをする。もう一つは多床室、大きな部屋を個室等の小規模室に変換していくということで個室化改修費の助成。こうしたことで高齢者施設での感染拡大防止に努めて参ります。
安心して暮らせる地域づくりで、これはもう昨年特に市民の皆様にご迷惑をおかけしました。水管橋が崩落するというあってはならないことが発生しました。現在、本格復旧に向けて取組を進めてます。今月中、今日はほぼ仮桟橋が完成してきました。仮桟橋が完成してきたのでこれからいよいよ本格的な仮設等に着手していけることになります。真ん中の3径間は新たな更新、それと両側については委員会の意見も受けながら、点検等をさらに進めて必要な補強等を行っていくための予算でございます。6月の中旬には完成して送水をやっていくという段取りで進めてます。それとこの断水事故を受けて、今まで断水については特定危機事象ということで、地域防災計画には挙げてませんでした。これを特定危機事象からさらに災害対策基本法に基づく地域防災計画へ位置付けていって、今後、そうした災害のときには、体制強化等をしっかりやっていきたいと思ってます。また紀の川北部に浄水場が1ヶ所しかないということで、今回のような事故になりました。そういったことも含めて、今後、複線化或いは紀の川北部への新たな浄水場の設置。このことについて、まずそういうことが可能かどうかというところを検討して、その検討費として4500万。さらにそれを受けて、いろんな方、有識者等にも入っていただいて、新水道事業ビジョンを年度内に策定していきたいというふうに考えています。また水管橋の点検方法も、今まで明確に確立をされてませんでした。水管橋については非常に点検しづらいとこもあって、こうしたところをどうやってやるかっていうところを、まず確立していきたいと思ってます。
安心して暮らせる地域づくりの治水対策の推進です。紀の川の本川のところの新六箇井堰がまだ撤去されてない部分、底の部分が残ってます。このため紀の川の北側のところに紀の川の澪筋が寄ってしまって、紀の川の北側の堤防がリスクがあるということで、それを真ん中に寄せるための切り欠きを国の方で現在やろうとしてくれてます。それの促進、さらには準用河川の促進、或いは国営農地防災事業で、非常に大きな事業費なんですけども、国の方で半分ぐらい完成してきました。去年の8月にはこの効果が現れて、浸水確保、特に農地浸水については、非常に浸水箇所が小さくなっています。大きな効果が出てきたというふうに考えてます。
次は道路網でございます。道路は生活基盤、産業基盤を支える重要な要素であって、都市の中でやはりこれからの発展には欠かせない、市民の利便性の確保にも欠かせないところでございます。一つは大きな話としては、京奈和と第二阪和を結ぶ和歌山環状北道路および和歌山環状道路が、昨年新広域道路交通計画に位置付けられました。和歌山市としてはこの令和3年度内に、重要物流道路の指定を受けて、それで令和4年度以降、和歌山環状北道路の早期事業化に向けての働きかけをやっていきたいと思ってます。着実に和歌山環状北道路も進んで参りました。
それと特に大きなところとして、和歌山市の中心部と和歌山インターを結ぶ市駅和佐線6車線道路が令和4年度内で完成して参ります。これは非常に大きな効果を和歌山市にもたらすと思います。インターから和歌山市中心部に直結する、或いは物流基地である沿岸部等へも、渋滞の緩和に向けてやっていけるということで、宮街道の渋滞緩和にもなりますし、市内のいろんな意味での渋滞解消になります。大きな効果が見込まれるんじゃないかなと思ってます。
またあわせて国道42号の和歌浦地区については歩道がありませんでした。42号線の中で唯一歩道がないということで、これに向けても市の方で用地買収を受託して進めております。
快適でスマートなまちの形成ということで、今後のデジタル化等の進展、DX等の進展を睨んで和歌山市ではスマートシティ推進プラットフォームを作ってます。この中で各民間企業とも連携して、分科会を設置して、さらにDX化等を進めていきたいと思ってます。そのための外部デジタル人材の活用であるとか、デジタル化を活用しながらおくやみコーナーの設置を進めて参りたいと思います。
ここから予算の関係を財政局長から説明します。
それでは、令和4年度当初予算の概要につきまして説明させていただきます。一般会計予算の総額は前年に比べまして0.4%の減。特別会計予算の総額は、3.9%の増。公営企業会計予算総額は2.8%の減となりまして、全会計では、2832億68万4000円で、0.7%の増となっております。歳出の目的別構成比では民生費48.8%、公債費が11.3%、総務費が8.3%などとなっております。前年度と比べまして民生費で1.3ポイント増加しまして、総務費で1.9ポイント減少しています。一般会計の歳出の状況で前年度に比べ5.5億円の減となっています。款別の予算額で、前年度から増えた主なものは民生費、土木費、商工費で、減ったものは総務費、衛生費、教育費となっております。まず増えているものですけども民生費は障害福祉サービス等給付費や生活保護扶助費などの増によりまして17億円の増、土木費は老朽化した市営住宅、岡崎団地の建替事業や道路の老朽化対策事業の増等によりまして11億7000万の増。商工費は企業立地促進奨励金や扇の芝整備事業などによりまして、2億2000万円の増となっております。次に減ったものにつきましては総務費では、和歌山城ホールの整備事業の減などによりまして27億6000万円の減、衛生費は焼却機能1施設化整備事業の減などによりまして、1億9000万円の減、教育費は小学校プール改築事業の減などによりまして1億4000万円減少していますが、国の経済対策補正によりまして、小学校のトイレ改修など14億6000万円は前倒しをしております。歳出の性質別構成比につきましては、前年度に比べまして義務費、義務的経費が増加しまして、投資的経費が減っております。歳出性質別の予算額の増減につきましては、義務的経費は15億5000万円の増で、主なものは退職金の増加によりまして人件費が2億5000万円の増。扶助費が17億6000万円の増となっております。投資的経費は24億9000万円の減で、主なものは、和歌山城ホール整備事業で29億2000万円の減となっております。またその他では、補助費等や繰出金の増等によりまして3億9000万円の増となっております。続いて歳入の状況です。自主財源と依存財源の割合ですが、昨年度減少した市税が回復する影響で、自主財源が増となっております。歳入の上限ですが自主財源につきまして、新型コロナウイルス感染症の影響によります固定資産税及び都市計画税の減免措置の終了などによりまして、市税が41億1000万円の増、その他繰入金では6億5000万円の減。自主財源、全体では34億6000万円の増を見込んでおります。次に依存財源につきましては地方交付税では臨時財政対策債を含めた実質的な交付税として4億9000万円の減を見込んでおります。また、地方特例交付金は、新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金の減などによりまして、32億1000万円の減となっております。臨時財政対策債を除いた市債は、建設事業債の減によりまして、27億2000万円の減。国県支出金は、障害者総合支援給付費負担金などの扶助費の増のほか、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増などによりまして17億9000万円の増となっております。以上が令和4年度の予算と主要事業の概要です。
発表項目は以上でございます。
よろしくお願いします。
記者の質問事項
(記者):
基本的なことを教えていただきたいんですけども、今回の当初予算の性格なんですけれども、これはですね骨格予算なのか、通常予算なのか、その辺の市長の認識ってのを教えてください。
(市長):
通常予算だと思ってます。
(記者):
通例ですね、市長選がある年はですね、骨格予算で対応されるというような自治体が多いというふうに私は認識してたんですけれども、これは骨格ではなくて、通常にされた理由というか、その辺をちょっとお聞かせ願いたいんですけども。
(市長):
それもね、私も気にしたんだけど調べてくれたんだよね。和歌山市の場合は8月が任期になってます。そういうところは骨格予算というのはなかったんだよね。通常予算でやってたわけだよね。1、2か月とか市長選まで非常に期間が短いときは骨格予算になってるみたいなんだけど、それはそうじゃなかったよね。
(市長公室長):
前回の市長の時はやめるということを明言されたこともあって、骨格という扱いをさせていただいたんですけども、市長おっしゃったように、今回は通常予算という形になってございます。それから、確かに1か月2か月で、選挙を迎えるようなところについては、義務的経費だけを計上したりする事例がございますが、8月以降ではあまり事例が見受けられなかったということでございます。
(記者):
IRの誘致なんですけれども、これまだ市長として同意不同意はまだしてないんですが、今回の予算かなんかでこれに関連するものは入っているんでしょうか。
(市長):
ないんです。和歌山市としては予算には計上してません。
(記者):
今の質問に関連するんですけれども、主要事業の概要ということで、IR誘致ということで、こうやって1ページを割いて、説明されてるわけなんですけれども、事業費としてはないんですよね。その辺ところは、これからのスケジュールも含めて、今後進んできて、した場合に何か予算化されるものがあるのかその辺のところは、どう考えたらいいんでしょうか。
(市長):
来年度、4年度5年度以降ということですかね。
(記者):
春とかですね、これから市議会での例えば、市議会に求める同意とかっていうことから、県議会での議決も含めてこの春から夏に向けて例えば補正予算で何か予算考えられるのかその辺ところはどう見たらいいんでしょうか。
(市長):
今のところですね、その4年度で必要な予算というのは考えてないし、多分必要ないんじゃないかなと思いますけど。
(記者):
最初に市長冒頭に少し短く触れましたけども、今回の予算案の混乱、いわゆるはっきりとした確定した財源もない中で、一度予算案として入れてしまったと。発表しようとしていたということに関して改めて市長のお話を聞きたいんですけどお願いします。
(市長):
今回ですね、大手の金融機関からのふるさと納税を財源にして、その蓄電システムをやろうとしてました。3年度内に寄付を受け入れて4年度の歳出としてそうした太陽光であるとかごみ焼却の発電の活用。蓄電池として蓄電で活用して、それで公共施設の地産地消をねらっていく。将来的にはカーボンニュートラルに持っていければというふうに考えているんですけども、その事業をやるつもりでした。ただ直前になってその大手金融機関から、今回はちょっと待ってくれと。今年度の分は無理だという突如の通知がありました。和歌山市としては非常に混乱させてしまったんですけども、急遽、議案を取り下げざるをえない状況になって皆様方にも大変なご迷惑をおかけしました。
(記者):
今の件でこれ質問というのも要望ですけども、議会に説明してる時にですね、私たちも取材当然するわけですけれども、今言ったこととかですね、今日説明受けたことも当日は全然しゃべらないんですよね。それ誰がしゃべらないんだっていったら、副市長と市長公室長が決めたんだと。言うなと。どの事業なのかも、一切言わないと。どうしてこういうことをするのか、別に説明したら大したことない話じゃないですかと思うんですけれども、次からちゃんと取材にはちゃんと答えるようにというふうに、尾花さんの方からも注意しといていただけませんか。
(市長):
今回ですね、相手方の信用を落としてしまっても、今後、継続的な協議もできないというところで、相手方と発表についてはですね、調整する必要があって、それで木曜日の時点ではほとんど答えられなかったんじゃないかなと思います。ただマスコミの皆さんへの対応というのは非常に心配してたので、その辺はですね、もっと丁寧に相談をさせてもらって、今後、しっかりと出していけるところは出していきたいと思ってます。説明不足で申し訳ありませんでした。
(記者):
相手方は、和歌山市とは別の企業、事業とですね、共同でするわけですから、そこの調整にいろんな混乱が生じたりとか問題が生じるってのはそれはあると思うんですよね。そのことをことさら、どうこう言うつもりもないんですけども、その説明をしていただければですね、これは相手方の信用に関わることだからとか、そういうことをちゃんと説明していただければ、何の問題もなかったのに、どの事業かも一切言えないっていうんだったらそれは申し訳ないけど、私としては事業名を書きますよそれは。だからそこをちゃんと説明していただければと思います。よろしくお願いします。
(市長):
わかりました。以後気を付けます。
(記者):
今のに関連してですね、いわゆるこれは議員さん方にその時点で説明していることですので、議会の方にある程度説明した内容を、マスコミの方に伏せるというのは議会に説明したのに市民には説明しないのと同じことですから、これは今後注意してください。強く要望します。お願いします。
(市長):
はい。わかりました。
(記者):
ちょっとまとめて担当課から聞いたほうがいい時はそれちょっと教えてください。六十谷の方なんですけれども、水道施設全体のあり方を再検討ということなんですが、市長議会かなんかで自分としては新設の方がいいんじゃないかっていうことを何となく言っておっしゃってたと思うんですけども、そこら辺、その方向で進めるのか、全くゼロベースでやるのかそれをちょっと教えていただけますか。
(市長):
多分ゼロベースでやらざるをえないと思ってます。私もですね、北側に浄水場を持っていくべきだと思ってるし、複数の浄水場を持つべきだと思ってます。ただその検討のためにはですね、現在整備を進めている浄水場の更新事業であるとか、また工水の方の更新事業、そうしたところをしっかりと検討していかないと、果たしてそれが可能なのかどうか。新たな浄水場を持つことが可能なのかどうかっていうところもありますので、多分当初から1からの検討をしていかなきゃいけないというふうに思ってます。
(記者):
わかりました。あと細かい話で教育のところなんですけれども、新年度から3年生でもスタートということなんで、令和7年度に向け順次拡大というのは、令和7年度までに全学年ということでよろしいんでしょうか。
(市長):
国の方、文科省の方が令和7年度まで、35人学級にするという国の方針 ですので、少なくともそれまでには、和歌山市もこれは県との調整もいるんですけど、進めていきたいと思ってます。
(記者):
令和7年度までに全学年で目指すけど、もしかしたら前倒しもあるだろ うと。
(市長):
ありえると思います。
(記者):
すいません。ちょっと新しくこっちに来たもんですから、私が知らないだけかもしれないですけど、六十谷の予算っていわゆる16億円で完成すると言ってましたよね。これ19億円新しくついてますけど、これ16億円プラス19億円と新しく19億円増加になったっていう意味ですよね。これは増加にしては大きいなって気がするんですけど、なぜかっていう理由はどんなことなんでしょうかね。
(市長):
今回ですね、今点検等も進めてます。で、もともとの3径間を更新するところってのは中央部3径間を更新しようということでやってました。両径間その両脇の4径間については点検次第だなというところがあったんですけども、今回、まずその3径間での事業費が若干増えてきたこと、それと両側の4径間についてはやはり点検の結果ですね、吊り材等をしっかり対応する必要があるということもあって、今回プラスの19億円というのが、予算化されてます。当初と比べると非常に大きな額になりますが、我々としても二度とこんなことが起こらないような安全なものにしていきたいという思いで予算計上させていただいてます。
(記者):
すべてで35億円で収まるという今のところの見込みということでよろしいでしょうか。
(市長):
これはですね、まだ今後さらに点検等を進めていかなきゃいけないと正確なところはでないんですけども、多分今回の見直しでほぼいけるんじゃないかなと思ってます。
(記者):
その3径間を両側の4径間もというふうに変えたのは、具体的には何か 新しい事情ができたからということなんでしょうか。
(市長):
もともとですね3径間はもう更新しなきゃ駄目だろうという判断をして ました。その両脇の4径間、2径間2径間の両脇の4径間については、これは点検等をやっていって、さらに今回の腐食に至った原因等もですね、確認しながら、補強していく必要があるということで、そうした過程の中で今回の事業費が必要となってきました。
(記者):
ちょっと私が素人なのかもしれないけど16億円でできると言っているものが、さらに19億円かかって、3径間の方は、崩落してしまったのでそれを新しくする16億円とわかるんですけど、両側の補強した方がまだ高いっていうのは、何か補強の方がやっぱり高くなるんでしょうか。
(市長):
これ企業局の方で確認してもらった方が、正確だと思うんですけども、今回非常に大きな事業費の増だなっていうのは私も思っております。当初の見積もりが甘かったんじゃないかっていうのを指摘はさせてもらったんですけど、当初の時点では過去のものを参考にして出したということになってます。だから若干当初も甘かった点もあるし、今回やはり両脇の2径間2径間の4径間については、それだけ大掛かりな対策も必要になったということだと思います。詳しくは企業局で聞いてもらった方が今日は来てるんかな。
(水道企画課):
水道企画課です。今市長おっしゃっていただいたところと、あとプラスアルファ6月15日までの工期の中で、やはりスケジュール的にあらゆることを対策を練っていかなければならなかったと、その部分の事業費がちょっと膨らんでしまったというところもございます。以上でございます。
(記者):
急いだから工費がアップしたと
(水道企画課):
限られた工期の中で、どこまで具体的に言ったらいいかあれなんですけども、これ委員会の中での審議になると思うんですけども、例えば1ヶ所から工事を行っていたのが、両方からするとなるとですね、重機とかも倍以上かかりますしそこの作業ヤードとかも、倍以上かかってくると。そういったところがございましたので、短期で行うために、やむを得ずそういう工法とったということもございます。
(記者):
市長にコメントをいただきたいんですけど、市税が増えましたというのは、去年の見込みよりも、経済回復してるからというふうに考えるのか、市税が増えたということについてどういうふうに解釈されてるのかをちょっと教えていただきたいと思います。
(財政局):
去年がコロナで影響額がどれだけあるかわからないということで、リーマンショックの頃まで下げていました。今回ですね、令和2年度の税収と、同じぐらいの推移にしてます。ですので令和3年度下がり過ぎたものを元に戻したという市税になっております。
(記者):
景気が回復するからとかっていうことではなくて、減免措置とかが終わってその分の国からの特別交付金の手当がなくなると。それによって市税が大体41億円ぐらい前年度に比べて伸びるということでよろしいんでしょう。
(財政局):
はい。国の方ですね、地財計画というのがございまして、国は税収は大分増えるだろうという見込みなんですけども、うちは普通に令和2年度の推移で予算を組んでいます。
(記者):
すいません先ほどの企業局の方にちょっと確認したいんですが、ビジョンの策定は今年度ということは、年度内というのは、新年度ということでよろしいでしょうか。
(市長):
新年度ということです
(記者):
はい、わかりました。
(記者):
予算の位置付けについてちょっと改めてになるんですけども、先ほどちょっと全員協議会でもちらっと仰ってたんですけど、8月以降も、誰がやっても必要なものを予算に組み込みましたとおっしゃったんですけどそういう思いってのはあるんでしょうか。
(市長):
全員協議会こられたんですかね。全員協議会でもちょっと聞かれまして、私自身はですね、市長に就任してからは、次の期のことを考えずにやってきました。まずその衰退を止めなきゃというのと、人口減少にブレーキをかけていかなきゃいけない。そうした中で、1期4年間の中で、精一杯やろうということでやってきて、現在2期目の終わりに近づいてます。ただこれまでやってきたことは、大部分もやれてきたかなっていう自負があるんですけども、これからやっていかなきゃいけないことっていうのはこれは多分8月で、誰が首長になったとしても、やっていかなきゃいけないことを今回挙げさせてもらってます。見ていただいたらわかるんですけど大きな新規っていうか、そういったところはですね、まだこれからの話になってて、さっき公室長から、前の大橋市長さんの時は骨格予算だったって言われたんだけど、実際非常に大きな予算でした。9月に私が市長に就任して、補正するところがないぐらいの大きな予算を当初に組まれてたんで、やはりこの8月っていう時期を考えると、その年度のことをですね、当初からやっていかないと、和歌山市にいろんな面でブレーキがかかってしまう。そんな時期の8月なんだろうなというふうに思ってます。だから誰がやっても、必要な予算というのを計上させていただいたつもりです。
(記者):
四つテーマを掲げられてるかと思うんですけども、特に重点的に予算をつけた分野がありましたら教えてください。
(市長):
四つのテーマですか。
(記者):
テーマ以外でもいいんですけど、こういう分野にとか。
(市長):
四つのテーマは和歌山市の長期総合計画に基づいて、四つの分野でやってます。まず一つは雇用、それと住みたいと選ばれるようなまちづくり、それと子供たちがいきいき育つ、さらに4点目としては、持続可能なまちづくりということで、この4点は長期計画に基づいて進めてます。長期計画は10ヵ年ぐらいのスパンで考えてますので、その中で、毎年毎年やっぱり大きな社会の変化も出てきてて、今回特にですね、いろんな移住定住であるとか、そういったコロナ禍による変化が出てきてる。もう一つは人口減少化少子高齢化っていうところがですね、いろんなところにひずみを生んできてる。そうした変化をとらえて、縦割りでやってきたところをですね、さらに市民ニーズをとらえて、横串をしっかりさしていきたい。そういう意味でこの重層的で多角的な予算ということでさせていただいてきました。それがすべてなんですけど、個々に行くとですね、いくつか力を入れてる事業というのはもちろんあるわけで、例えば和歌祭400年であるとか、四季の郷がリニューアルオープンするので、これをもっと活用していこうねということであるとか、IRもですね、これ最終的に同意不同意を判断させていただくんですけども、非常に大きなものでなんとか進められればなというふうに思ってますし、それぞれ重点的な予算っていうのが、この中でもさらに重点化したい部分ってのはあります。
(記者):
IRの同意不同意は、この議会2月定例会で、同意不同意をまず市長が決められて、それを議会に賛同してもらうかどうかの議決を、採決をするという方式でよろしいんでしょうか。
(市長):
議会というのは2月議会ですか。
(記者):
はい。
(市長):
そこがですね、非常に難しいところだと思います。2月議会も当初設定の期日がありますし、最終的に県から同意不同意を求められるのがいつになるかという辺りはその前には区域整備計画案を完成させなきゃいけないんですけど、県の方からそうした時期がいつになるかによって、この2月議会なのか、或いは臨時議会を再度開かなきゃいけないのか、それは今のところわからない状態です。
(記者):
今のこの関連で教えてください。区域整備計画案が、県から示されて尾花さんのところに来て、尾花市長はその同意する不同意するを決めて、それを議案として、市議会に出すということでよろしいんでしょうか。私は同意します議案みたいな感じで。
(市長):
区域整備計画案がまず示されて市の方の特別委員会で議論されることになります。そうしたことを踏まえて、最終的に県から法律に基づく同意不同意っていうのが聞かれることになります。立地市としての同意不同意を決めるのはまず私が決めることになります。今回条例で市長だけでなくて、議会にも諮るということを条例化してますので、そのあとで市の方の議会の方へ、諮らしていただくということになります。
(記者):
そうすると市長が同意した、そしてその同意したことを市議会が、それでよしとした、これももって和歌山市として同意した、和歌山市の同意ということになるということでよろしいでしょうか。
(市長):
市長として同意不同意、どちらにしても議会に諮ることになりますので、最終的に議会決定が和歌山市としての結論になります。
発表項目以外について
(記者):
すいません答えていただけるかどうかわからないんですけども8月以降は市長はどうされるんでしょうか選挙は。
(市長):
今のところですね、やらなきゃいけないコロナ感染対策であるとか、水道の関係もそうなんですけども、山積してて、8月の市長選どうするんだっていうのは決めてない状態です。
(記者):
今の質問に関連して、2月議会の一般質問で、市会議員の方が多分そういう質問をされたときは、自分の進退というのは明確に明らかにされるおつもりですか。
(市長):
8月っていうとですね、まだ先なので4か月以上ありますのでね。それで今日の全員協議会でも若干、そういうふうなことも聞かれたんですけど、2月議会でそういう質問があるかどうかまずわからないし、それに対してどう答えるかっていうのは、まだ決めてませんので。
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