骨髄バンクについて

 

ページ番号1001554  更新日 令和6年9月24日 印刷 

骨髄バンクとは

骨髄バンクとは、「骨髄移植を必要としている血液疾患の患者さん」と、「患者さんのために骨髄を提供したいという方」との橋渡し役を担う組織的な活動のことです。

なぜ骨髄バンクが必要なの?

白血病、再生不良性貧血、先天性免疫不全症などの血液疾患は、以前は有効な治療法がなく治りにくい病気でしたが、骨髄移植により健康を取り戻せるようになりました。
しかし、骨髄移植を成功させるためには患者さんと骨髄を提供して下さる方(ドナー)の白血球の型(HLA型)を一致させる必要があります。 HLA型が一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人であるため骨髄移植を受けられない患者さんが少なくありません。
そのため、広く一般の方々に善意の骨髄提供を呼びかける「骨髄バンク事業」が1992年から開始され、すでに多くの患者さんを救う実績をあげています。

骨髄バンクの現状

令和6年8月末現在、ドナー登録者は約56万人となり、非血縁者間の骨髄・末梢血幹細胞移植の実施数は累計2万8千例となっています。
しかし、日本では毎年新たに約1万人の方が、白血病などの血液疾患を発症し、そのうち骨髄バンクを介する移植を必要とする患者さんは、毎年約2,000人に上ります。
現在、骨髄バンクに登録している患者さん(国内)のうち、実際に移植を受けることができる方は1,200人程度で、希望する方の約半数にとどまっています。一人でも多くの患者さんを救うために、一人でも多くのドナー登録が必要です。

都道府県別骨髄バンク登録者数(令和6年8月末現在)

図:都道府県別骨髄バンク登録者数

ドナー登録できる方

  • 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
  • 年齢が18歳以上、54歳以下で健康状態が良好な方
    (骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です)
  • 体重が男性45キログラム以上、女性40キログラム以上の方

(注)ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないことがあります。
(注)骨髄・末梢血幹細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。
(注)腰の手術を受けたことがある方は骨髄提供はできません。

ドナー登録から骨髄・末梢血幹細胞の提供までの流れ

1.骨髄ドナー登録

登録は2ミリリットルの採血で完了です。

2.通知

患者さんと適合すると、SMSでお知らせが届きます。
※携帯電話の番号登録がない方には郵送書類が届きます。

3.確認検査

コーディネーターからの詳しい説明と医師による問診があります。
問診で問題なければ、健康チェックのための採血をします。

この結果から最も移植に適した方が提供ドナーに選ばれます。
※どちらの提供方法になるかはこの時にお知らせがあります。

4.最終同意

提供ドナーに選ばれると、ドナーとご家族の最終的な提供意思を確認します。
(注)最終同意後の撤回は患者さんのリスクにつながります。

5.健康診断

採取の約1か月前に採取病院で詳しい健康診断をし、安全な採取に備えます。

6.(1)骨髄提供の場合(入院期間:3泊4日程度)

1.自己血採血(採取による貧血を防ぐため事前に血液を採血しておきます。)※0~2回

2.採取1~2日前に入院します。

3.骨髄採取

6.(2)末梢血幹細胞提供の場合(入院期間:2泊3日~6泊7日程度)

1.通院または入院で、白血球を増やす薬(G-CSF)を連日注射します。

2.採取前に入院し、健康チェックと説明を受けます。

3.末梢血幹細胞採取

 

(注)ドナー登録の条件や、詳細な情報は「日本骨髄バンク」のホームページをご覧ください。

骨髄ドナー奨励金

骨髄ドナー奨励金について

白血病などの血液疾患の治療に必要となる骨髄・末梢血幹細胞提供者の増加や移植の推進を目指し、日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業において骨髄または末梢血幹細胞の提供を完了した方に対して「骨髄ドナー奨励金」を交付します。

対象者

  • 骨髄バンク事業において骨髄等の提供が完了した方
  • 骨髄等の提供をした日に和歌山市に住民票のある方
  • ドナー休暇制度を設けている企業に属していない方
  • 申請が骨髄等提供後1年以内の方

奨励金額

骨髄提供者1人に対して、1日1万円、入院、通院等を含め上限7日間分(7万円)を交付する。

詳しくは保健対策課へお問い合わせください。

奨励金の申請方法

対象者の条件をすべて満たす方で、下記の必要書類を添えて保健所7番窓口に提出ください。

必要書類

1.骨髄の提供が完了したことを証する書類

2.骨髄等の提供に係る通院等をした日を証する書類

3.和歌山市骨髄ドナー奨励金交付申請書

4.同意書

5.口座振替申出書(口座番号が分かる通帳等の写し)

6.健康保険証(写し)

※1.2は骨髄バンクが発行したものに限る。

※3. 4の書類は下記添付ファイルからダウンロードできます。

※5は申請時に記載していただきます。記載のために骨髄等提供者本人の通帳が必要です

和歌山市内の登録窓口(登録の際は事前に電話予約が必要)

和歌山駅前献血ルーム
(和歌山市美園町5丁目1-2 新橘ビル5階)
電話:073-427-2770

(注)献血バスによる献血併行型骨髄バンクを実施しています。(献血を実施する方で、同時に骨髄ドナー登録を希望される方に限る)献血併行型骨髄バンクの実施場所は限られていますので、詳しくは下記の担当課までお問い合わせください。

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このページに関するお問い合わせ

健康局 健康推進部 保健対策課 難病対策グループ
〒640-8137和歌山市吹上5丁目2番15号
電話:073-488-5116 ファクス:073-431-9980
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます