グリーフケアについて
大切な人を亡くした方へ~グリーフケア~
身近な人との死別や死産・流産など様々な死別を経験した際に起こりうるこころやからだの反応・変化は「グリーフ」や「悲嘆反応」と表現されることがあります。
様々な死別を経験した人への支援については「グリーフケア」と呼ぶことがあります。
さまざまなグリーフ(悲嘆)
🔷こころの反応
悲しみや抑うつ、感情の麻痺、怒り、孤独、罪悪感、自責感、無力感などが症状として表れることがあります。
・「何も感じない」「何も楽しめない」
・「許せない」「自分勝手だ」
・「寂しい、ひとりぼっちだ」「誰にもわかってもらえない」
・「私は何の役にも立たない」
・「あの時、気づいていれば」
・「信じられない、信じたくない」
・「知られたくない、言えない」
・「もう何もかも終わりだ」
・「気が重い」「憂うつ」
🔷身体的な反応
睡眠障害、食欲の変化、体調不良、判断力の低下、活力低下、感情の不安定化、自律神経の乱れなどが症状として表れることがあります。
・眠れない、寝つきが悪い、中途覚醒、悪夢
・食欲がない、食べ過ぎる(過食)
・頭痛、腹痛、下痢、便秘
・疲れやすい
・物事が判断できない
・集中できない、覚えていない、忘れっぽくなる
・やる気が出ない、仕事や家事など日々の生活ができない
・涙が止まらない、涙が出てこない
・肩こり、めまい、動悸、吐き気、手足のしびれ
🔷日常生活や行動の変化
現実逃避、過剰反応、過活動、社会的ひきこもり、自己破壊行動などが症状として表れることがあります。
・過剰に働き続ける、予定を詰め込む
・自分自身の感情や意思を抑え、周囲の期待や環境に合わせようとする
・亡くなった理由を探す、故人の姿を探し求める
・目の前のことから目を背ける、故人と関わりがある場所や物を避ける
・家から出ない、周囲との音信を遮断する、他者と関わることを避ける
・過食、非行、薬物、アルコール乱用など
出典:厚生労働大臣指定法人・一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター
「自死遺族等を支えるために 総合的支援の手引(改訂版)」
これらのこころやからだの反応は、決して特別なものではなく「誰にでも起こる自然な反応」です。また順番や時期は人によってさまざまであり、必ずしもすべての反応が見られるわけではありません。自然に回復することがほとんどですが、気持ちを誰かに話したり相談したりすることで、やわらぐこともあります。一人で抱え込まずにご相談ください。周囲の方々からの相談もお受けしています。
〇相談先 和歌山市保健所 保健対策課 こころの健康対策グループ
電話 073-488-5117 (平日午前8時30分~午後5時15分)
わかちあいの会和歌山~大切な人を亡くした人の交流会~
和歌山県精神保健福祉センターでは、大切な人を亡くされた方向けに悲しみや辛さを安心して語り合うことができる会を開催しています。
(お問合せ・申込み先)
和歌山県精神保健福祉センター(平日午前9時から午後5時45分まで)
電話: 073-435-5194(代表)
ファクス: 073-435-5193
開催日時や場所などの詳細は下記ホームページをご覧ください。(下にスクロールしてください)
流産・死産等の経験をされた方の相談窓口
各保健センターで助産師などがお話をお伺いすることができます。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
精神保健福祉相談について
和歌山市保健所では、こころの健康に関する相談を受け付けています。
悲嘆反応は、自然に回復することもありますが、時にはうつ病などのこころの病のサインの場合があります。
症状が長く続く場合や、日常生活に支障をきたすような場合には専門機関への受診や相談をお勧めします。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
このページに関するお問い合わせ
健康局 健康推進部 保健対策課 こころの健康対策グループ
〒640-8137和歌山市吹上5丁目2番15号
電話:073-488-5117 ファクス:073-431-9980
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。