vol.15 「地域社会とのコミュニケーションを重視したSDGs活動」株式会社オークワ
株式会社オークワ
株式会社オークワ サステナビリティ推進室
室長 坂口 博之(さかぐち ひろゆき)様
に、特に地域社会とのコミュニケーションを重視したSDGs活動について、お話を伺いました。
これまでのSDGs活動の経緯について
株式会社オークワでは、これまでに取り組んでいる様々な社会貢献活動などをベースに、
- 2018年頃からSDGs視点に立って、地球環境の維持、地域社会の持続的成長に貢献できるよう、どう取り組んでいくかを検討
- 2021年9月、持続可能な社会の実現に向けて、様々な取り組みを積極的に推進していくために、サステナビリティ推進室を新設
- 2022年2月から5月、オークワの経営信条「商業を通じて地域社会に貢献する」の実現に向けて、サステナビリティ方針および積極的に取り組んでいくべき重点課題を抽出
- 2022年5月、6つの重点項目からなる「サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)」として公表
- 2022年6月、「海ごみゼロウィーク」活動に参加して以降、参加した社員からは“次はいつするのか”“今年もするのか”と活動に積極的な意見が多く聞かれ、いろいろな清掃活動への参加につながっています。
(参考情報)
「サステナビリティ基本方針」「サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)」については、下記に掲載されています
- 【オークワHP】オークワレポート2023(p.7-8 サステナビリティの取組)(外部リンク)
- 【オークワHP】企業情報/サステナビリティサイト/サステナビリティ方針の「サステナビリティ基本方針」(外部リンク)
オークワは「商業を通じて地域社会に貢献する」の経営信条のもと、お客様から信頼される企業を目指しています。そのために、すべてのステークホルダーの皆様と協働して、当社グループの成長と社会の持続可能性を両立させるため、以下の基本方針を定めます。
1.地域社会の発展につながる活動に関わり、地域の皆さまのより良い生活に貢献します。
2.安全、安心、健康に配慮した商品を提供し、取引先との公正な事業慣行に則ったサプライチェーンを構築します。
3.地球環境問題の解決に取り組み、持続可能な社会づくりと環境負荷低減に努めます。
4.地域社会との連携と協調を図り、地域社会の一員としての責任を果たします。
5.次代を担う子供たちが明るく健康に育つよう育成支援に努めます。
6.世界各国ならびに日本の環境法令、地域の条例・協定、ステークホルダーとの合意事項等を遵守し、適切な対応を行います。
今回、オークワ様のサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の1つである「環境保全のための負荷軽減」の取組の中から、
- 環境負荷低減:≪取組事例≫プラスチック使用量削減の推進活動
- フードロスの削減:≪取組事例≫子ども食堂にお米を寄贈
について紹介していただきました。
≪取組事例(1)≫プラスチック使用量削減の推進活動→ペットボトル「資源」の循環を進めています!
オークワでは、環境負荷低減とリサイクル資源の有効活用を推進していくことを目的として、自治体回収や店舗事由で回収していない店舗を除き多くの店(100店舗超)で使用済み廃ペットボトルの回収を実施しています。
さらに、店頭景観の美化や廃ペットボトルの店頭回収効率化、資源循環化推進を目的として、「ペットボトル回収機」を実験導入して課題抽出と運用効率等の検証を行いながら、下記のように順次導入拡大を計画的に進めてまいりました。
- 2021年10月から、河内長野店、オーストリート橋本彩の台店の2店舗に実験導入
- 2023年2月で41店舗、2023年12月終了時点で93店舗まで拡大
- 2024年2月には100店舗の導入を目指しています
回収されたペットボトルは1本につき1円として集計し、オークワから社会貢献団体(赤い羽根共同募金会・日本赤十字社)に寄付を行っています。
ペットボトルのリサイクルだけでなく、お客様の“活動に協力している”という「エコ意識」を寄付につなげる新たな仕組みを実現しています。
*回収されたペットボトルは、2023年8月の1か月で約46万本、約12トンになります。
こうした形でリサイクルの流れが確立できたことにより、サントリー食品インターナショナル株式会社と協働で、使用済みペットボトルを回収して新たなペットボトルに生まれ変わらせる、「ボトル to ボトル」の水平リサイクルも進めています(2022年7月27日より開始)。
当初は大阪地区19店舗でのスタート、2023年12月現在60店舗まで拡大。
- (参考)オークワニュースリリース(2021年10月11日)「ペットボトル減容回収機 実験導入開始について ~リサイクルの推進と「エコ意識」を社会貢献への寄付につなげます~」(外部リンク)
- (参考)オークワニュースリリース(2022年7月27日)「サントリーとオークワは「ボトル to ボトル」水平リサイクルを開始します ~オークワの大阪府下全19店舗でペットボトル「資源」の循環を進めます~」(外部リンク)
《具体的事例(2)》子ども食堂にお米を寄贈
オークワでは、“食品ロスの削減”と“子どもたちへの支援”を目的に、社会貢献活動の一環として、2021年8月より、次の取組を進めています。
- 社内販売期限(精米年月旬表示(※1)+50日)を迎えた精米および包材の破れ等により正価販売が困難となった精米を集約して、社会福祉法人和歌山県社会福祉協議会(以下「県社協」)に寄贈。
- 県社協より和歌山県内の子ども食堂や児童福祉施設へ届ける
精米の「年月旬(上旬/中旬/下旬)」表示
上旬(1~10日精米)
中旬(11~20日精米)
下旬(21~月末日精米)
当初、和歌山市内のオークワ12店舗で始まったこの活動は、今では和歌山県全域に広がっています。月平均で、約200~250kg集まっています。
*お米寄贈量は下記の通りです。
(2021年8月1日~2022年2月20日の約半年間)
【2022年度お米寄贈量】 2,532.35kg
(2022年2月21日~2023年2月20日の1年間)
【2023年度お米寄贈量】 1,633.90kg
(2023年2月21日~2023年12月20日の10か月間)
最後に
株式会社オークワは、「変わらぬ想いで、変わり続けるスーパーマーケット」を経営ビジョンに、地域社会とのコミュニケーションを重視した環境負荷低減と循環型社会の構築に微力ながら貢献してまいりました。
これからも、「商業を通じて地域社会に貢献する」の経営信条のもと、お客様をはじめとした皆さまに感謝の気持ちを忘れず、地域社会の一員としてさまざまな取り組みを実施し、オークワの持続成長を通じて「地球環境の維持」と「地域社会の持続的成長」に貢献できるようにこれからも尽力してまいります。
《SDGs活動に関する基本情報》
会社・団体名:株式会社オークワ
所在地:〒641-8501 和歌山県和歌山市中島185-3
連絡先:073-425-2481(代表)
【お問い合わせ】
お客様相談室 フリーダイヤル:0120-098-055
(受付時間)月曜日~土曜日 午前9時から午後6時
SDGs目標
オークワの経営信条「商業を通じて地域社会に貢献する」のもと、SDGsが目指す持続可能な社会と暮らしの実現に向けて、サステナビリティの方針を定めると共に、「サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)」を掲げて、積極的に取り組んでいます。
SDGs概要
今回ご紹介させていただきました取り組み以外にも、創業の地、和歌山の発展を支援する「大桑教育文化振興財団」の取り組みや、美しい地球環境を次世代につなぐ事は私たちの使命と考え事業活動を通じて環境保全活動を推進しています。
「太陽光発電」設備導入などのハード面での取り組みに加え、小売という事業特性を活かし来店されるお客様とともにできる資源回収活動(トレーやペットボトル)や地域の清掃活動にも積極的に参加していこうと考えております。
PDF形式のファイルをご利用するためには,「Adobe(R) Reader」が必要です。お持ちでない方は、Adobeのサイトからダウンロード(無償)してください。Adobeのサイトへ新しいウィンドウでリンクします。
このページに関するお問い合わせ
市長公室 企画政策部 企画政策課
〒640-8511和歌山市七番丁23番地
電話:073-435-1015
電話:073-435-1322(公民共創室専用)
電話:073-435-1325(統計調査専用)
ファクス:073-435-1213
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。