「トラッキング現象」って、知ってます？

おうちの片隅、テレビの裏側などの隠れた場所にあるプラグにホコリは被っていませんか？
テレビや冷蔵庫、洗濯機などの電源プラグは、一度コンセントやテーブルタップに差し込んだら、そのままの状態で使用しがちです。
コンセントに長い期間、電源プラグを差し込んだままにしておくと、コンセントとプラグの隙間にホコリが徐々に溜まっていって、このホコリが空気中の水分を吸うことによって、普段は電気を通さないプラグの刃と刃の間にわずかな電流が流れるようになります。それが繰り返されて、刃の間が炭化して、電気の通り道（トラック）ができ、やがて、この部分から火が噴き出し、火災となります。
これが「トラッキング現象」による火災です。

「トラッキング現象」は、どんな環境で起こるの？

• 台所、洗面所など、湿気が多く水滴がかかる所で使用されている電源プラグ
• 熱帯魚などの水槽近くで使用されている電源プラグ
• テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの裏で多量のホコリが溜まりやすい場所で使用されている電源プラグ

「トラッキング現象」を防ぐには？

• 定期的にコンセントの周りを掃除し、ホコリを取り除きましょう。
• 使用しないプラグは、抜くようにしましょう。
• プラグを抜くときは、プラグ本体を持ち、差し込むときは奥までシッカリ差し込みましょう。

トラッキング現象は、その場に人が居なくても発生し、電気器具に異常が見られることが少ないので、発見が遅れてしまう理由の1つとされています。トラッキング現象による火災を防ぐためにも、普段からプラグのお手入れや、使用しないプラグは、できるだけコンセントから抜くなど習慣付けるようにしてください。