正義仁愛 ~海上保安庁機動救難士との合同訓練で得たもの~

 

ページ番号1020681  更新日 平成30年6月20日 印刷 

当局の消防潜水隊員が海上保安庁機動救難士と合同訓練を実施しました。

はじめに

開始式写真
和歌山海上保安部・石塚警備救難課長の挨拶
(中央・海上保安庁機動救難士、右・和歌山市消防潜水隊)

 平成30年6月13日(水曜日)和歌山県消防学校の水難救助訓練施設をお借りして、和歌山市消防潜水隊員7名と海上保安庁機動救難士4名による合同潜水訓練を実施しました。

 和歌山市消防局と海上保安庁の合同潜水訓練は、平成26年に実施して以来、4年ぶり2回目となりました。

 訓練には、和歌山海上保安部を通じて、関西空港海上保安航空基地から4名の機動救難士の方にご参加いただき、当局の潜水隊員は海難救助のスペシャリストからの指導を受け、さらなる技能向上を目指しました。

和歌山市消防潜水隊とは

 和歌山市消防潜水隊は平成元年3月に発足、和歌山市消防局の職員から適任者を隊員として任命し、訓練や現場活動を通じて潜水技能の向上に努めてきました。

 現在は13名の隊員が任命されており、潜水活動が必要とされる災害現場があれば、消防局長により、招集が下命され災害現場に出動、潜水活動に従事します。

 また、新たな取り組みとして、各救助隊に所属する隊員の中でも指導的立場にある者を消防潜水隊員として任命することにより、消防潜水隊の訓練で得た技能を後進の指導に繋げるという育成方針を採っています。

訓練開始!!

環状検索
環状検索の様子
(中心の隊員を基点として円状の検索を行う。)

 今回は、視界も良く環境の整ったプールにおいて、訓練を実施しました。

 川や海に比べ安全が担保されているため、一定の負荷を与えながら、訓練を進めました。

障害突破
障害突破訓練の様子

 訓練では、水中における検索・捜索要領や中性浮力の取り方を機動救難士の方から熱心にご指導いただきました。

 中でも、転覆した船などの狭い空間を想定した訓練では、水深4.5メートルのプールに脚立や網などを沈め、これらの障害を突破するといった難易度の高い訓練を経験しました。

 普段取り組んだことのない実践的な訓練を経験し、参加した隊員一同とても有意義な時間を過ごすことができました。

おわりに

集合写真
人命救助という同じ志を胸に

 海上保安庁の業務には、正義の信念と厳しい行動が要請され、また、仁愛の情と献身の勇気が必要と言われているそうです。

 この正義仁愛の精神を今回、海上保安庁のみなさんの丁寧かつ的確な指導から強く感じることができました。

 我々消防も海難救助を含む多種多様な災害に備え、有事の際には、市民の負託にしっかりと答えられるよう隊員一同さらに精進する所存です。

このページに関するお問い合わせ

消防局 警防課
〒640-8157和歌山市八番丁12番地
電話:073-428-0119 ファクス:073-423-0190
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。新しいウィンドウで開きます