(令和6年8月号)熱中症への備え~公共施設の活用も
今年は、7月に入り熱中症による救急搬送が急激に増加しています。熱中症は体温の調整がうまくいかず体内の水分や塩分のバランスが崩れることで発症しますので、こまめな水分補給や早めの冷房器具の使用を心がけていただければと思います。
和歌山市では、これまで屋外で暑さや疲れを感じた時には、ひとやすみ所として支所・連絡所やコミュニティセンターなどを開放しておりましたが、今年からクーリングシェルターとしての機能を充実させるため、市民図書館など土・日も開館している施設を増やしました。こうした施設は、ひとやすみ所としての利用だけでなく、図書館では本との出会い、和歌山城ホールでは、展示会や文化芸術イベントが開催されていますので、思いがけない出会いがあるかもしれません。また、コミュニティセンターなどでは、健康体操や趣味講座など様々な活動がされていますので、避暑だけでなく遠慮せずに多目的に活用してください。
少し話が飛躍しますが、年々暑くなる原因は二酸化炭素など温暖化ガスにあるとされており、本市では脱炭素社会に向けて官民協働での取り組みを行っています。一方で、省エネのために、冷房を止めたり節約しすぎて熱中症を引き起こしては、ある意味本末転倒です。市では、暑い日にも環境負荷を低減しながら、無理なく快適に生活してもらえるよう、太陽光発電設備、家庭用蓄電池やエネファームなどへの補助を行っており、一度ご検討いただければ幸いです。新たな視点で今年の暑い夏を乗り切りましょう!