(令和7年3月号)奈良県にある和歌山市民の森

 

ページ番号1061369  更新日 令和7年3月1日 印刷 

 奈良県川上村に和歌山市民の森があるのをご存じですか?川上村の森林は、大台ケ原に広がる紀の川の源流であり、村では約740haの原生林を購入し、紀の川(吉野川)の「水源地の森」として保全されています。和歌山市にとっては、生活に欠かせない水道水の始まりの地になりますので、平成16年より、川上村から「和歌山市民の森」として3haお借りしています。また、紀の川を洪水から守るための50年の歳月をかけて完成した大滝ダムの建設に当たって、村の493戸が移転を余儀なくされ、大変なご協力をいただいた地であります。
 紀の川の縁で川上村との交流が始まって20年以上経ちますが、この貴重な水源地の森を散策できる「源流体験学習会」を市で実施しており、水源地の森の散策のほか森と水の源流館などを見学でき、毎年和歌山市民の方が参加されており人気のイベントとなっています。小学校同士の子どもたちの交流も行われており、山と海それぞれの自然体験の中できれいな水を通して環境の学習に取り組んでくれています。
 紀の川のきれいな水は、私たちの生活に様々な恵みを与えてくれており、未来永劫いつまでも水源地の環境を保全しなければと思います。皆様には、奈良県に行く機会があれば、川上村に足をのばして、大自然の環境の大切さを感じていただければ幸いです。