(令和6年2月号)能登半島地震に思う
令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。市民の皆様には義援金やボランティアへの登録などで温かいご支援をいただき有難うございます。和歌山市としても救援、救助、給水の初動時の活動と合わせ、さらに健康や住まいへの生活再建に、被災された方並びに現地の行政への支援を行っています。
今回の地震では家屋の倒壊の被害が大きく、和歌山でも今後南海トラフ地震や断層による地震の発生が懸念される中、家屋倒壊を防ぐあるいは、生存空間となる隙間を作れるかが重要です。これまでも新耐震基準での昭和56年以前の木造住宅の耐震化や、阪神・淡路大震災後の新・新耐震基準での平成12年以前の住宅の耐震化をお願いしてきたところですが、まだの方は是非、耐震診断(無料)を受けていただければと思います。もし耐震化が必要と判断されても改修には国県市から補助があり自己負担は少なくて済みます。地震発生から数秒で家屋が倒壊すると言われています。屋外に逃げることは難しく、寝室や居間などに生存空間が確保できるよう、一部屋だけの耐震シェルター方式など様々な補助制度がありますので、住宅政策課(073-435-1099)までお問い合わせください。
私自身も県職員時代に、阪神・淡路大震災では発災直後から2か月間西宮市の応急復旧支援に携わり、平成23年紀伊半島大水害では被災自治体の支援を受ける側として、支援・受援の両方を経験してきましたが、行政としても道路が寸断された中での救助方法や生活対策、被災自治体の混乱の中での支援を受ける体制づくりなど命を守る政策をさらに強化していかなければならないと考えています。市民の皆様には、かけがえのない家族を守るため我が家の防災対策を今一度ご検討いただき、ともに安全安心な社会づくりにご協力いただきますようお願いいたします。