(令和5年9月号)人生百年時代の到来 -紀寿、皇寿に輝く-
間もなく、老人の日と敬老の日がやってきます。9月15日が老人の日、9月の第3月曜日(今年は9月18日)が敬老の日となります。毎年百歳(紀寿)になられる方にお祝いを届けさせていただいており、今年は151名もおられます。百歳にかかわらず農業をされている方、カラオケや詩吟など趣味を楽しまれている方など、元気な姿に驚かされます。和歌山市では、百歳以上の方は、平成元年度にはわずか12名だったのが、今年度には432名と飛躍的に増え、県内最高齢111歳(皇寿)の方も市内にご健在です。まさに人生百年時代が到来しつつあるのを実感します。
かくいう私も今年古希を迎えたものの、意識はシニア。60歳くらいで止まったままです!? 昨年、おもしろい全国都道府県ランキングが出たのですが、実年齢と自覚年齢の差の最も大きいのが和歌山県民でマイナス3.5。すなわち平均で3.5歳若く感じているそうです(私は少し欲張りすぎかも)。ただ残念なのは、和歌山県民の健康寿命は、男女とも全国平均より低く、運動習慣や食習慣の見直し、検診の受診率向上などが課題です。そのため、和歌山市では、生涯スポーツの振興、フレイル対策などの健康体操や介護予防などの健康づくり、さらに文化活動による生きがいづくりなど、楽しく健康的な生活を送れるよう取り組みを進めています。
健康寿命を延ばすには、脳機能、運動機能を維持できるよう、それらの機能を使い続けることが重要だと言われています。これから涼しくなるにつれ、活動を始めるのにいい季節になります。様々な活動に参加いただき、世紀を超える人生百年を謳歌していただきたいと思います。