(令和5年4月号)春、新たな挑戦へ
桜が咲き春本番、新年度が始まる4月は、希望と不安が交錯する中で学校や仕事で新たなスタートを切った方も多いと思います。皆さんの門出が素晴らしい未来につながることを願っています。折しも新型コロナ禍でのマスク着用が個人判断になり、3年続いた生活様式も変化し、社会全体が新たなスタート台に立っています。
市長になって9回目の春を迎える私は、これまで長年積み残されてきた課題解決のため悪戦苦闘しながら取り組んできました。そのうちの一つが財政再建。市営スカイタウンつつじが丘が大手住宅メーカーに25年目にして241区画が一括売却できるなど、24年ぶりに赤字のない当初予算編成ができました。また負の資産であった本町公園地下駐車場や賑わいの少なかった四季の郷を民間資本の活用による新たな手法で整備し、収益を得る施設に変えました。
今、和歌山市にはコロナ禍の影響で厳しい社会経済状況にある一方で新たな民間投資のチャンスも潜んでいます。長年の課題が解決に向かいつつあり、コロナ禍も変化の兆しがある中で、あらゆる可能性に挑戦していかなければ自治体として生き残れません。
経営学者ドラッカー氏の言葉に「トレンドが終わった、あるいは逆転したにも関わらず行動できないものは消滅の危機に瀕し、自らを変化させるものは機会と出会う」とあります。まさに、コロナ禍の未来はこれまで以上に不確実性の時代ですが、予測しにくい未来の変化の先頭に立ち、職員とともに変化に挑戦し続けたいと考えています。
「大都市に負けない、どこよりも早くチャンスをつかもう。」そんな気持ちで大規模イベント誘致や民間投資の引き込みなど新たな挑戦をしています。関西の都市の中でも和歌山市がきらりと光る魅力を発信でき、子ども達が未来に夢と希望の持てる市をめざしています。