(令和5年12月号)1年を振り返って
イルミネーションの真白な光で「けやき大通り」が包まれ、ライトアップされた和歌山城のもみじも紅葉真っ盛り。コロナ自粛で明け暮れた昨年と違い、今年は静から動へ転じた年になりました。ディズニーパレード、港まつり花火大会のような数万人規模のイベントが可能となり、各地域でも夏祭り、盆踊り、文化・スポーツ大会などで子ども達のはちきれんばかりの笑顔が見られました。
コロナ禍や悲惨な戦争による国際情勢で、円安の進展、エネルギーや物価の高騰などで経済が低迷し、地方の人口減少に拍車がかかっている一方で、海外に進出した企業が国内回帰する傾向にあり、大都市に集中した投資も地方に目が向き始めています。市の財政再建もでき、水道は複線化の着手や北部新浄水場の計画が策定でき、むしろ「水」を企業誘致にも使える計画にするなど長年の課題の解決も前進した年となりました。市内に整備したサテライトオフィスなどへのIT関係企業の誘致が進み、昨年度1年間で7件の企業が誘致できました。日本全体の大きな社会経済構造の変化の中で、「今がチャンス」と東京などの大企業やまちづくりなどの様々な団体に走り回っています。
少子高齢化の中で、地方の福祉を持続的に充実していくためには、経済の成長や若者の定着が不可欠で、県都にふさわしい元気な和歌山市を全力で目指してまいります。皆様には、これから寒さがますます厳しくなりますが、どうか健康に留意され良いお年をお迎えください。