(令和4年7月号)六十谷水管橋復旧工事完了とこれから
六十谷水管橋の工事がほぼ完了し、6月15日には県道の六十谷橋も通行止めが解除できました。255日間にわたり大変なご不便をおかけしたことを心からお詫び申し上げますとともに、ご協力いただいた皆様に改めてお礼申し上げます。
崩落直後には、6年前に耐震化工事を行ったのに何故こんなことになったのか、と多くの批判を頂きました。崩落の原因については、専門家による調査委員会の中間報告でも吊材の腐食による破断が原因で、このことを事前に発見できなかったことに市長として責任を痛感しています。
今後、国や専門家の意見も聴きながらドローンなど最新技術も採り入れた、より確実な点検方法を確立してまいります。そして、二度とこのようなことが起こらないよう、又大地震などの際の安全性を高めるため、 紀の川北部への浄水場の建設や水管橋の複線化を現在検討しています。
紀の川北部には、 過去福島と島橋の2か所に浄水場がありましたが、平成10年代までに老朽化や集約化で全て無くなってしまっています。水道は、地方公営企業法により水道料金による独立採算が原則であり、新たな浄水場や複線化には多額の経費が必要なため、現在国に対し支援制度創設を強く要請しています。いずれにしても、紀の川北部地域の水道の安定化は喫緊の課題であり早期に整備する必要があります。
また、本市全体についても緊急時のリダンダンシー(代替性)を高めるため、紀の川横断部以外の相互融通を図り、広域的な断水を回避するための緊急用連絡管を新しく完成した都市計画道路に埋設しており、今年度中にはほぼ完成する見込みです。水道は、生活や産業になくてはならない公共インフラであり、将来に渡って安定的に供給するため、新たな水道ビジョンを策定し、安全安心な住みよいまちの実現に取り組んでまいります。