(令和4年6月号)水と緑の、人にやさしいまちづくり

 

ページ番号1060165  更新日 令和6年10月21日 印刷 

 「こんな和歌山を見られて嬉しい」「長生きしてよかった」
 400年の節目に和歌山城周辺で行われた和歌祭では、渡御行列とともに松平健さんの将軍や大名行列も加わり、久しぶりに城下町が笑顔と活気に包まれました。コロナ禍で失っていた何かを少し取り戻せたように思います。
 和歌山市は紀の川の河口に位置し、海・山・川に囲まれ、水と緑が豊かなまちです。
 私はこれからのまちづくりは、「水と緑の環境にやさしい」、そして人が歩きやすい、運転しなくても公共交通機関で病院や買い物に行ける「人にやさしい」まちづくりが大事だと思っています。
 今年4月には、京橋親水公園が完成し、カヌーなど水上のイベントで賑わいました。本町公園の民間活用と合わせ、水辺や緑のオープンスペースとしてまちにうるおいを与えてくれています。市駅と京橋やブラクリ丁が水運でもつながり、歩いても楽しく、ゆっくり水辺を楽しめる、水と緑の環境にやさしいまちにしたいと思っています。
 コロナ禍などで、公共交通の維持が難しくなりつつあります。公共交通を利用しやすくするため、郊外の各地域で「低料金の巡回バス」を走らせ、各鉄道駅や路線バスに接続し、市内のどこへでも乗り継いで移動しやすくできないかと考えています。「人にやさしいまち」の一つのイメージです。
 福祉や防災対策などやるべきことはたくさんありますが、これまでもあちこち走り回って民間活力や国県の支援を活用し、長年の借金を減らしてきました。財源がないからやらないのではなく、財源の確保に努め、まちの未来に必要なことはしっかりと進めるつもりです。
 和歌山城はまちのシンボルであり、市民の誇りです。城下町を中心に、市内全域が笑顔に包まれる「水と緑の、人にやさしいまちづくり」を進めてまいります。