(令和3年12月号)文化の力をまちの力に
11月21日、23日間にわたって繰り広げられた文化の祭典「紀の国わかやま文化祭2021」の幕が閉じました。一時は開会に間に合うかどうかハラハラした和歌山城ホールも無事オープンし、期間中多くの方々にお越しいただけました。屋上庭園からの眺望を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
期間中に行われた今年の紀州おどり「ぶんだら節」は、澄み渡る秋晴れのなか、再現した紀州藩大名行列と和歌祭渡御行列の先導で開催されました。一緒に踊れることを心待ちにしていた方、お揃いの浴衣や衣装で一糸乱れぬ踊りを披露してくれる方、広々とした歩道ではオープンテラスで飲食を楽しむ方など、けやき大通りとその沿道や和歌山城ホールに人が賑わい、和歌山城界隈が新しい街の顔になったなぁ、と感慨深いものがありました。
コロナの状況も見通せない中、練習もままならず、複雑な心境で準備を進めてこられた方も多かったことと思いますが、多くの皆様のおかげで、何とか無事にこの日を迎えられて本当に良かったと思います。私も期間中は、出来る限り催しや展示を見させていただき、改めて文化の持つ力を実感できた23日間でした。
いよいよ今年も残すところあとわずか。私にとっては悲喜こもごもの1年でしたが、文化の力にパワーをもらいながら、一歩一歩着実に前進してまいりたいと思います。