(令和3年10月号)いよいよ紀の国わかやま文化祭2021 !
「山青し 海青し 文化は輝く」のキャッチフレーズで「第36回国民文化祭・わかやま2021」「第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会」が、10月30日から11月21日まで開催されます。和歌山市でも、さまざまな市民団体の方々などが、この文化祭に向けて準備を進めてきました。コロナ禍で、練習やミーティングも思うように出来ていないと思いますが、文化は不要不急ではなく人々の心の栄養として必要なものであると、大勢の人の思いの結集として披露されることを私は期待しています。
また、和歌山市には、地域の祭りや行事として現代に残る伝統が無形民俗文化財として大切にされている例もあります。いずれも地域や関係者の方々によって、次世代に受け継ごうという強い思いがあり、伝統の灯を消さないためのたゆまぬ努力が実を結び現在に至っているものです。
「文化」を意味する英語の「culture(カルチャー)」は、もともと「耕す」という意味のラテン語から来ているそうです。文化に親しむことで十分に心を耕し、豊かな土壌に命を育んでいく人々が、さまざまな花を咲かせ実を結び次の世代への種子を大地に残していくのです。
そのような意味でも、この文化祭は、開催すること自体に大きな意義を持つものだと思います。ウィズコロナ時代の新しい文化芸術の楽しみ方、技の維持向上、次世代への継承というテーマに、どう向き合っていくのか。みなさんと一緒に考えていきたいと思います。