(令和2年12月号)時代を分けた一年
2020年、新型コロナウイルスが私たちの生活や社会、経済を一変させました。今年は、まさにこれまでの時代とアフターコロナの時代を分けた一年と言っても過言ではないかもしれません。
会話や人同士の接触が制限され、学校が休業になり、人と人とが触れ合うことなど、これまでの当たり前が当たり前でなくなりました。
テレワークが推奨され、会議もオンライン。画面越しのコミュニケーションが求められる時代になりました。感染拡大を防ぐため人々の行動変容が定着する中で、経済への影響は大きく、いまだ出口の見えない状況が続いています。
一方で、南海和歌山市駅の再開発や大学誘致などの取組が進むと同時に、リノベーションや民間投資など市民の方によるまちづくり活動が活発になってきました。これまで市外への転出超過となっていた人口も、昨年はじめて転入超過となりました。特に若年層での転入が多くなり、将来に明るい兆しも見え始めています。
何よりも感じるのは、今年のコロナ禍を通じて、感染しないよう他人を思いやる気持ち、困っている店などを助けようとする気持ちが今まで以上に高まってきているのではないかということです。
コロナ禍はまだまだ厳しい状況が続き、社会には予測不可能なことが起こるかもしれませんが、どんな時代になろうとも大事なことは、他人を思いやる心と心のつながりだと思います。人々が力を合わせて次の時代に向かっていくならば、どんな困難に直面しても新しい未来を築いていけると信じています。そして私自身もその一員として身を置き、皆さんとともに歩みを進めてまいります。