(令和2年4月号)見えない脅威に総力戦~歴史的緊急事態

 

ページ番号1060193  更新日 令和6年10月21日 印刷 

見えない脅威 その1(新型コロナウイルス)
 3月11日、WHOは新型コロナウイルス感染症についてパンデミックを宣言しました。
 和歌山市では、初めて市民の感染が確認された2月13日、直ちに対策本部を設置し、県との協力のもと感染拡大防止に努めてきました。「和歌山市では徹底して検査を行おう!」と軽症の方でも医師からの依頼があれば全て検査し、市内での患者クラスター(集団)を抑えられている状態です。(3月13日現在)感染拡大防止に努められている市民や事業者の皆様に心からお礼申し上げます。
 今後、全国的発生拡大が懸念される中、引き続き手洗い、咳エチケット、換気の悪い密集した空間を極力避けるよう一人一人の対策をお願いします。

見えない脅威 その2(社会生活への影響)
 一方で、学校の休業やイベントの中止など社会生活への影響は大きく、これから長引くことを考えると、長期間に備えた社会構造を転換していく必要があると考えています。
 教育面では、家庭などでも学習できるような環境整備や保護者の方への支援を、また、今後の状況にもよりますが、イベントなどは、単に中止ではなく、室内を屋外に変更するなど可能な限り、工夫して実施したいと思います。

見えない脅威 その3(経済への打撃)
 今や飲食や旅館業界では8~9割売上減となるなど経済への打撃は計り知れないくらい大きくなっています。いずれ出口は必ずあると思いますが、それまで地域経済を破綻させないことが重要です。市としては、国が打ち出す緊急経済対策の子育て世帯や中小・個人企業への支援などと併せて、市独自の支援策を速やかに実施していきます。

見えない脅威 その4(デマ・風評被害)
 SNSが普及し、まことしやかな情報が飛び交っています。商品の品薄やウイルスの退治方法など様々なデマが飛び交います。また、感染者情報が発表されると、いろんな噂が流れます。感染者が多い市だ、〇〇店が危ない、といった間違った情報が流れ、地域や店舗等が風評被害を受けます。和歌山市では、県と協力して、周辺の方たちの調査は徹底的に行いますし、影響が考えられる場合は、了解をいただき施設名等を公表しています。

総力戦で乗り越える!
 これから先、今まで経験したことのない事態が次々起こってくるかもしれません。生活スタイルや社会構造が根本から覆る状況のなか、思い切った発想の転換で臨んでいかなければ、子供たちを守り、教育を守り、生活を守ることが不可能になりかねないと考えています。こんなときだからこそ、お互いに助け合って協力し合うことが重要です。私たちには、それができると信じています。見えない脅威からの被害を最小限に食い止め、一日も早く人々の心に青空の広がる日が来ることを祈ってやみません。