(令和2年6月号)新しい生活様式へ
5月14日、政府は大阪を含む8つの都道府県を除くすべての県で緊急事態宣言を解除しました。和歌山市でも新たな陽性者の発生をごく少数に抑えられているのは、市民の皆様、事業者の皆様、医療関係者の皆様の大変なご努力、ご尽力の賜物であり、心から感謝申し上げます。
市民のみなさまへ
これからも新型コロナウイルス感染症拡大防止に気を緩められない状態が続くと思われます。市では、一人10万円の特別定額給付金の給付を5月中旬から順次始めており、申請に不安のある方には身近な支所連絡所で相談を受けられるようにしました。本市独自の取組としては、妊婦さんを応援する10万円の給付や、コロナ禍で生活に影響を受けやすいひとり親世帯を対象に児童扶養手当への2万円の上乗せなどを行います。
また、マスクなどを医療機関や高齢者施設、保育所などへ配布しています。
事業者のみなさまへ
不要不急の外出自粛や人との接触を減らす生活などにより、事業者のみなさまには大きな影響が出ています。この対策として、有効な支援策を次々と出していく必要があります。和歌山市では、融資制度や固定資産税などの猶予に加え、中小企業の皆様が行う既存事業の拡充・転換を支援する中小企業サポート補助金、飲食店が発行する先払いのプレミアム付飲食クーポンへの支援や収束後に利用できるお得な宿泊・日帰りプランの前売り販売を促進する事業などを始めています。
災い転じて・・・
和歌山市は当初から国の基準にはない軽症の方でも医師の判断があればPCR検査を行ってきましたが、厚労省でも5月8日に相談・受診の目安が改められました。そのため、従来よりもさらに多くの対象患者さんにPCR検査を行うと同時に診療所の医師や患者さんの負担を減らせるよう保健所敷地内に「和歌山市PCR検査センター」を設置しました。
これから先は経済活動を維持しつつ、新たな陽性者の発生を抑えることとの両立を図っていく新たな生活様式を見つけ出さねばなりません。私は、この機会をリモートワークや在宅医療の遠隔診療、オンライン学習などを本格的に取り入れていくタイミングと捉え、チャレンジしていきたいと思っています。「災い転じて…」という強い気持ちを持って、これから先を乗り越えていこうと思います。