(令和2年7月号)キーノ和歌山・市民図書館  待望の本格オープン!

 

ページ番号1060189  更新日 令和6年10月21日 印刷 

 平成25年の暮れに高島屋和歌山店の閉店が発表され、南海和歌山市駅前周辺の衰退が危ぶまれるなか、このエリア一帯の再開発は、和歌山市長として就任させていただいた私の悲願の一つでもありました。国の制度を活用し、南海電鉄さんと共同で「南海和歌山市駅周辺活性化構想」について発表したのが、平成27年5月18日。爾来5年以上を経て元号も変わり、ついに令和2年6月5日、新型コロナウイルス感染症の影響でオープン延期を余儀なくされていた新しい複合施設キーノ和歌山が、待望の本格オープンの日を迎えました。
 オープン前日、祝い花と真新しい匂いに包まれた廊下を和歌山市出身の南海電鉄の遠北社長と2人で歩き、一つの節目を迎えられたことに万感の思いが込み上げました。
 商業ゾーンは、和歌山の多くの名産品や人気の飲食店など、和歌山の魅力が凝縮された施設となりました。併設した市民図書館は、幅広い世代にこれまでにない読書を通した新しいライフスタイルの提案ができる図書館で、朝9時から夜9時まで年中無休で利用できることから、市民や通勤・通学者が気軽に立ち寄って本に親しめる場所となっています。開放的な屋上の芝生広場や学習室一面のガラス越しに、紀の川河口が一望できるのも魅力のひとつです。
 大学誘致に続くまちなかの活性化事業のひとつであった南海和歌山市駅周辺の再開発事業で、和歌山市の西の玄関口のイメージは大きく変わりました。今後は、大学誘致に続き未来の和歌山市の発展の礎として、また、市民の方や和歌山市を訪れる方を笑顔にできるような、そんな場所であって欲しいと思います。
 2月に1例目の陽性患者が発生し、経験したことのない状況の中、市民のみなさま並びに医療従事者の方や事業者の方々の不断の努力のおかげで外出制限はほぼなくなりました。新しい生活様式を心掛けつつ、新しい和歌山市の顔となったキーノ和歌山にぜひ足を運んでみてください。きっと新しいワクワクが市民の皆様をお待ちしています。