和歌山市消防団ポンプ操法大会に北消防署管轄の4分団が参加しました
5月21日に加太の和歌山県消防学校で第25回和歌山市消防団ポンプ操法大会が開催されました。
北消防署が管轄する地区からも加太、湊、楠見及び山口の各地区の消防団が参加し、来年開催される県大会への出場権を掛けて熱き戦いを繰り広げてくれました。
青空の中で大会スタート
和歌山市から11地区の消防団が参加していよいよ大会が始まりました。
大会に参加する消防団は、数か月前から仕事終わりなどに集まって、消防署員と協力しながら訓練に励みます。
地元のプライドを掛けた戦い。この日が訓練の集大成です。
ポンプ操法大会とは?
簡単に説明すると、ポンプ(水を汲み上げて圧送する機械)から火点(火と書いた標的)までホースを延ばして消火準備が終わるまでの時間を競う競技です。
時間だけでなく、規律、節度、士気、敏しょう性、安全性、操法要領遵守度などを厳しく審査し総合得点により順位が決まります。
競技のながれ その1
待機、集合、点呼、開始報告、想定付与
訓練準備を終えると待機姿勢で訓練開始合図を待ちます。
訓練は、指揮者、一番員、二番員、三番員の4名1組で行います。
皆さんピクリとも動きません。
いよいよ訓練開始です。
指揮者は隊員を集合させて点呼をとり、報告受礼者(分団長)に訓練開始報告を行います。
敬礼の指先に力がこもります。
「火点は前方の標的!水利はポンプ右側後方防火水槽!手びろめによる二重巻きホース1線延長!定位に着け!」
訓練場に指揮者の声が響きわたり、いよいよタイム計測!
競技の流れ その2
ホース延長、水利部署、放水開始、とび口搬送
指揮者の操作「はじめ」のあと3番員が「よし」と呼称し、タイム計測が始まります。
指揮者と1番員がポンプより火点までホースを延長する作業を主に担当し、2番員と3番員がポンプから防火水槽まで吸管(水を吸い上げる管)を延長する作業を主に担当します。
今日まで一緒に練習に取り組んできた他の仲間たちの声援のもと1秒を争う競技中の見せ場が始まりました。
写真からも隊員の動きが感じられます。
1番員のスピードがタイム短縮の鍵となります。
放水準備が完了するまでのタイム計測が終わっても競技は続きます。ポンプ操法という名前のとおり操作方法が決まっているため、各自の動き、姿勢や持っている器具の持つ角度でさえも定められており、ひとつひとつが審査員によって厳しくチェックされます。
競技の流れ その3
放水中止、収納、点検報告、訓練終了報告、解散
指揮者の「放水止め」、「収め」と続き、集合場所に全員が戻ると、指揮者が器具や隊員の状況を確認。最後に報告受礼者に訓練終了報告を行い解散するまでが競技の流れになります。
今回の大会では、実際に水をポンプに通してホースから放水することはしませんが、来年実施する県大会では実際に放水します。
3番員は機関員とも呼ばれ、圧力を調整しながら火点に水を送る重要な役割を担います。
大会結果
審議中
全11組の競技が終了するまで約2時間半。
大会は午前中には終了し、参加者や見学者はドキドキしながら審査結果を待ちます。
閉会式 大会結果発表
閉会式に合わせて大会の結果発表です。1位から3位まで表彰されます。
優勝は、和歌浦分団。準優勝は、湊分団。3位は、雄湊分団。
北消防署が管轄する湊分団は2位、加太分団は7位、楠見分団は8位、山口分団は10位でした。
今回の大会は好タイムが続出。どこが上位にきてもおかしくない白熱した大会となりました。
湊分団 準優勝!
みんなで記念写真
北消防署訓練場で訓練をしていた湊分団が準優勝を獲得しました。
タイムではほかにも早いチームがたくさんおり、最後まで上位に入れるかドキドキしましたが、節度や確実な動作が高評価を獲得できたポイントだったのかもしれません。
訓練に出場するのはたったの各地区4人ですが、その後ろにはたくさんの仲間のサポートがあります。
町の火消し 消防団のみなさんの熱き魂を感じる1日でした。
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