市長記者会見 令和6年5月14日

 

ページ番号1058306  更新日 令和4年8月4日 印刷 

5月市長定例記者会見
【令和6年5月14日(火曜日)11時00分~】

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市長発表事項

発表項目

【竜王戦の開催 和歌山市初】藤井聡太竜王と挑戦者が和歌山城ホールで対局!「第37期竜王戦 第5局和歌山対局」開催決定!

 おはようございます。5月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目は4項目ございます。まず、最初の発表項目でございます。非常に嬉しいニュースで将棋会の最高位のタイトル戦である「竜王戦」が和歌山市で初開催されることが決定しました。場所は和歌山城ホール4階の和室になります。非常によいロケーションで藤井聡太竜王が挑戦者と対局する。第5局ということですので、5局まであれば当然対局をしていただくことになります。もし4局までに決着しても優勝者が交流会等に来ていただくことになっています。将棋は非常に大きなブームになっていますし、和歌山市としても昨年から誘致に務めてまいりました。そんな中でお城の前の和歌山城ホールはロケーション等も非常に素晴らしく宿泊施設も揃っている。そうした様々な観点から誘致が決定したということでございます。和歌山市としても最大限に魅力を発信できる場所でもあるし、今、将棋は子どもたちにとっても非常に大きなブームとなっています。子どもたちの思考力、決断力、洞察力を高めるという教育的な面もありますし、文化の振興であるとか、様々な面でもプラスになると思います。非常に楽しみです。11月に開催予定となっています。

第1回「有吉佐和子文学賞」受賞作品が決定!

 2つ目です。有吉佐和子文学賞が決定しました。今回、第1回ということで2077作品の応募をいただいています。特に県外の方からの応募が非常に多かったです。1350作品が県外の方からの応募になっています。中学1年生から99歳までの方で年齢も非常に幅広いし、海外からも12名の方に応募をいただいています。有吉佐和子さんの魅力であるとか、そうしたことで大勢の方に参加いただいたと思っています。表彰式を6月2日13時30分から「有吉佐和子記念館」で行います。最優秀賞は「手紙」というタイトルで日沼よしみさん、山梨県の方でございます。「手紙」という内容で、若い頃の文通等のやり取りを今ご主人がパーキンソン病になられて、そうした中で認知症になっていかれる、そうしたこともあって、その当時の思い出を振り返りながらご主人との思い出を描いた作品でございます。優秀賞が「杜鵑草(ほととぎす)」ということでございます。「杜鵑草」は、奥さんを亡くされた方がその思い出等を作品にされたもので、非常に素晴らしいエッセイとなっています。また佳作であるとか、あと中学・高校生の方を奨励賞とさせていただいています。

令和6年能登半島地震に伴う職員の派遣について

 能登半島地震への支援でございます。これまで延べで917名の方が和歌山市から支援させていただいています。そんな中、まだ輪島市等で公費解体が非常に難航しています。公費解体への支援であるとか、住家被害の認定業務で引き続き支援をさせていただくのと、併せて来年まで長期派遣を今回させていただくことになっています。6月1日から来年3月31日まで福祉関係の業務をやるということで、長期派遣も行い、1日も早い復旧・復興の支援と、それといろんなやっぱり課題が出てきています。公費解体の分もそうなんですけども、そうした課題を今後の和歌山市の政策の中に活かしていくかも含めて、派遣をしていきたいと思っています。

郭家住宅の重要文化財指定について

 今回、市内の今福にある郭家住宅が5月17日に開催される国の文化審議会の答申を経て国の重要文化財の指定を受けることになりました。擬洋風の洋館としては、明治10年に建築されている。非常に地域の方々からも洋館としての値打ちも高いし、いろんなイベントもしてきました。そうした地域の方の思いもあって、今回、擬洋風の住宅としては4件目の重要文化財の指定になります。全国でも今まで3件しか重要文化財の指定されているものはないということで、今回全国でも4件目の非常に価値の高い国指定の建造物となります。あの洋館の外観もそうだし、中も保存されていますし、また別館の茶室等も非常に綺麗な状態で保存されているということになります。今後17日の答申、その後の決定を経て、和歌山市としても、しっかり保存に取り組んでいきたいと思っています。

発表項目は以上でございます。

よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

有吉佐和子文学賞なんですけれども、海外から12人の方という案内がありましたが、国地域などについて伺えますでしょうか。

(市長):

海外在住の方で地域はアメリカが2点、カナダが2点、フランスが1点、イギリスが2点、ベルギーが1点、オーストラリアが1点、中国1点、韓国1点、台湾1点です。世界各地に広がっています。

(記者):

最優秀賞の方をはじめ受賞された方の年齢を伺うことはできますか。最優秀賞と優秀賞と奨励賞の一番若い方をお願いします。

(市長):

最優秀賞の方は75歳の方です。優秀賞は63歳の方です。奨励賞の中で最年少の方が14歳で中学2年生です。

(記者):

それはこの西脇中学校の方ですか。

(市長):

西脇中学校2年生の方です。

(記者):

智辯の方も伺えますかね。

(市長):

智辯の方は高校2年生で17歳です。岩出市の方ですね。

(記者):

最優秀賞と優秀賞について、市長はお読みになられましたか。

(市長):

はい。最終決定者になるので読ませていただきました。まず、最優秀の方ですが、若い頃からずっと文通をされていたっていうんです。非常に多くの文通をされていて、ご主人がパーキンソンなられて、日々、認知が衰えていく状態になってきた。そんな中で若い頃の思い出っていうところがすごくよみがえってきて、大きな宝物になっている。ご主人との思い出をエッセイにされている。非常に感動深いエッセイだと思います。

(記者):

最年少の奨励賞の方についても、簡単にお伺いできますか。

(市長):

非常にユニークな作品です。インスタントコーヒーを粒のまま飲んだとかですね、中学生らしいユニークですごくユーモアのある作品になってます。評価はいろいろあったんですけども、そのユニークさとか、発想の奇抜さがいいんじゃないかということで、今回、奨励賞にさせていただきました。

(記者):

改めて応募の作品、実際、その最優秀とか優秀賞を受賞された方ですとか、今あった中学生のことも含めてですね、第1回目としてのこの文学賞は成功したか、伺えますでしょうか。

(市長):

有吉佐和子文学賞は今回第1回目ということで、海外も含めてこれだけ多くの方が、作品を寄せていただけるというのは、本当にうれしかったし、意外でした。やっぱり有吉佐和子さんの知名度もあるし、文学作品を多くの方が知っている。そうしたこともあったんだと思います。今回、全部は読ませていただいてないんですけども、いろんな幅広い観点から書かれていました。夫婦愛であるとか、最近の出来事、地震の出来事であるとか、有吉文学の作品の中でもですね、いくつか取り上げていただいていたり、有吉文学とあわせて、和歌山のことをいろいろ調べられたり、来られたりして、感想も書いていただいています。もちろん子どもたちであるとか文学の振興にも繋がるし、和歌山を知っていただくという面では、非常に今回の文学賞は意義があったんじゃないかなと思っています。

(記者):

次に能登半島地震に伴う職員の派遣についてなんですけれども、私、日曜日まで能登町にいたんですけれども、確か和歌山県としてはカウンターパートが能登町で、そうじゃない形の家屋等の派遣業務の職員派遣は、直接要望や県からの依頼など、どういう形で3次4次と続いてますでしょうか。

(市長):

カウンターパート方式はそういうことになっていたんですけど、当初から緊急消防援助隊もそうなんですけど、それぞれの消防庁の中で、どの隊位が一番いいかっていうところで配属された。水道の復旧もそれぞれの全体を取りまとめるところからですね、ここの町がいいじゃないかっていうことで、割り当てられたり、縦のラインが結構きいていて、すべてがカウンターパート方式でやっているわけではない形になっています。我々も保健師さんは七尾市、消防は能登から穴水、輪島、また住家の応急危険度判定士は能登町だとかですね、様々なとこへ割り当てっていう中で適材適所に配置されています。

(記者):

福祉業務支援の長期派遣についてなんですけれども、派遣する市としての狙いというか、単に応援をするということではなく、南海トラフ巨大地震への備えっていうような意味合いもあるんでしょうか。

(市長):

全国市長会から場所や業務等について依頼があったところです。和歌山市としては今回、福祉業務ということで特に被災者への保険などの支援をさせていただくので、当然ですけど、それは今後の和歌山でも大きな災害が起こったとき、被災者支援の役にも立つと思いますし、何よりもやっぱり、まずは被災地の復興支援というところをしっかりやりたいと思ってます。

(記者):

後で名前とかは伺えるんですよね。

(市長):

資料提供でいくかどうか決めます。

(記者):

竜王戦についてお伺いします。数あるイベントの中から竜王戦の誘致を決めた理由や背景があったら教えていただけますか。

(市長):

和歌山市での将棋タイトル戦は、これまで名人戦が1回ありました。今8大タイトル戦の中で公募されているのが名人戦と竜王戦の2つのみになります。もちろん両方エントリーしたいなっていうことだったんですけど、今回、誘致が決まったのが、竜王戦の第5局で非常にありがたいです。和歌山市でも初開催になりますし、8大タイトル戦の中でも最高位のタイトル戦になります。そういう意味では非常にありがたいと思ってます。

(記者):

誘致に向けて市がアピールしてきたことはありますか。

(市長):

やっぱり場所ですよね。ロケーションが非常に良いというところはしっかりPRさせていただきました。和歌山城ホール4階の和室はですね、和歌山城側にパッと開けていて、障子を開けると和歌山城の天守閣がすごく綺麗に見える、緑が目に入る、非常に場所としていい場所です。宿泊施設も近いし中心地でもある。そうしたこともあり、ロケーションというところをしっかりPRさせていただきました。それ以外のところも和歌山城がすぐ近くにもありますし、環境としては非常に良いです。ちょうどイルミネーションイベントもやっている時期になります。和歌山市をPRする絶好の機会じゃないかなと思います。

(記者):

景観はもちろんだと思うんですけれども、和歌山城ホールは市民の皆さん、学生さんの発表や展覧会の場にもなっています。市民が文化活動するような場所で将棋の対局が行われることの相性はどういうふうに感じていますか。

(市長):

将棋は日本古来の文化であって、そうした将棋の文化っていうところとですね、お城を中心として和歌山城ホールは文化芸術の拠点にもなっています。文化芸術の拠点で日本古来の将棋をやれるっていうのは、全国でもすごいいい場所じゃないかなと思うし、また将棋を通じて多くの人の交流にも繋がっていく。特に今回ですね次代を担う子どもたちが親しめるような交流会等も予定させていただいています。今後、実行委員会等を組織し、将棋を通じて一般の方や子どもたち、大勢の方と触れ合い、また文化の振興にも繋がるような場所でやれるので、非常にこれから期待を持って準備を進めていきたいと思います。

(記者):

現在タイトルを保持している藤井聡太竜王の印象をお伺いできますでしょうか。

(市長):

すごい人ですよね。藤井聡太さんは今子どもたちの憧れの人でもあるし、我々から見ても若い年代でタイトル戦を次々と実施されて、いろんなタイトルをとられている。すごい方だと思う。非常に尊敬される方だし、いろんな作法とか見ても礼儀正しい方だし、藤井聡太竜王が来られるのは間違いないと思いますので、ぜひ、藤井聡太竜王さんを通じてですね、交流を深められればと思います。

(記者):

例えば竜王が食べるおやつとか食事に注目が集まると思います。あと今年和歌浦の1300年も控えております。全国に和歌山市をアピールする絶好の機会になると思いますけれども、どんな魅力を発信していきたいでしょうか。

(市長):

まず和歌山城の近くにある文化歴史のというところをしっかりやりたいし、おっしゃっていただいたように和歌浦の地が和歌の聖地となってちょうど1300年にあたります。そうした事もあり、さらに和歌山市全体の文化歴史の魅力、そして景観のすばらしさをしっかりPRできればと思います。あわせて今回、食が非常に取り上げられるので、ぜひ和歌山の食を味わっていただければと思います。そういった点でも非常に期待しています。

(記者):

これから決まる挑戦者とそれから藤井竜王に向けて、市長から何かメッセージありましたら一言お願いできますでしょうか。

(市長):

今、非常に若い方や有名な方など、いろんな挑戦者が各組で対戦をされています。そうした中で、今回楽しみだなと思うのは、非常に強い挑戦者も出られていますので、第5局まで何とか対戦をしていただければと思います。ぜひ、歴史に残るような戦いになればと期待しています。

(記者):

有吉佐和子文学賞について、入賞した人は熟練の方で書き慣れていたり、人生経験豊富だというところがあるんだろうなと思って、この評価を見ています。意外に10代の人がすごく多いことに非常に関心があって、何か掘り起こしに期待をしているところです。10代が多いことについて、どう見てらっしゃいますか。これを教育の材料にしていったらどうかと思ったんですけども。

(市長):

正直言って意外でした。そんなに大きく募集はしなかったですが、これだけ多くの中学生、高校生が参加していただけたのは、本当にすごく文学とか作品を書きたいという気持ちが中学生、高校生、子どもたちに多いというのを改めて感じました。今、本を読まない子どもさんも増えてきているということなんですけれども、こうした文学賞を通じて、さらに文学というところに興味を持っていただいて、読書も進めていただければと思います。読書を通じて、創作活動というところをそれぞれ子どもたちが取り組んでいただければと思います。

(記者):

この奨励賞、特に県外、関東が多いんですよね。東京とか、神奈川とかちょっと面白い傾向が出ているなと思っています。有吉さんの賞だけども、何か和歌山に関心持ってもらえるようなPRだとか、或いは和歌山の人が少ないようなので、もう少し入賞して欲しいので、何か思いついたようなことあれば、今後の参考にしたいので教えてください。

(市長):

和歌山は別に少ないわけじゃないんですけども、確かに今回、県外の方が多いですね。やっぱり有吉さんの知名度だろうと思います。いろいろなエッセイを他の文学賞という形でやっているとこもあるんですけど、2000を超える作品数というのは、その中でも非常に多いです。第1回ということもあったかもわからないですけども、この和歌山の地っていうのもある程度あったんかなと思います。これを機にさらに多くの方に和歌山を知ってもらうのと、県内の方にもっともっと作品を出してもらえればと思います。有吉文学はふるさと和歌山のことを非常に多く書かれています。紀の川も有田川も華岡青洲の妻も日高川もそうですし、様々な和歌山の地を書かれているので、ぜひ多くの和歌山の子どもたちも有吉文学を通じて、ふるさとのよさだとか、歴史文化も知ってもらい、そして創作活動というところもやってもらえればと思いますので、しっかり有吉記念館を通じてPRに励んでいきたいと思います。

(記者):

竜王戦について、おやつの決め方でコンテストとかいろいろあると思うんですけれど、現時点で考えてらっしゃることはありますか。

(市長):

これから民間の方も含めて実行委員会組織していきます。そんな中で将棋連盟の方とも協議する中で決めていきたいし、できたら和歌山のことを知ってもらいたい、そんなおやつにできればと思います。

(記者):

広く募るイメージですか。

(市長):

それはまだちょっと決めてないです。

(記者):

郭家住宅について、毎月市民団体の方が活動もされて、保存についての請願みたいなのもあったと思うんですけど、重要文化財にここまで指定されるまでに影響したこととか、市のそれまでの動きみたいなことについて何か話があったらお願いします。

(市長):

郭家住宅については地域の方、また建築家等から非常に価値のある文化財じゃないかということで、指定や保存に向けての動きが非常に活発でした。個人所有ということもあり少し時間がかかったところもありますが、ようやく文化財指定に向けて動きができた。やっぱり地域の方であるとか、有志の方で積極的に活動された方の力も大きいと思います。今後ですね、できるだけ多くの方に活用してもらったり、知ってもらえるような、そんな保存っていうところを考えていきたいと思います。

発表項目以外について

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