市長記者会見 令和7年1月16日

 

ページ番号1061183  更新日 令和4年8月4日 印刷 

1月市長定例記者会見
【令和7年1月16日(木曜日)10時00~】

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市長発表事項

発表項目

【「令和6年度和歌山市防災会議」の開催について~能登半島地震及び南海トラフ地震臨時情報を踏まえて~】

あけましておめでとうございます。1月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日発表項目6項目ございます。今年度の和歌山市防災会議を1月30日に開催します。資料の2ページ目に記載している防災会議の委員40名で組織しています。毎年、修正や見直しをしています。和歌山市においては事前避難対象地域の指定がありませんので、和歌山市地域防災計画において南海トラフ地震臨時情報の発表時に今までは警戒のところが整理できていなかったのですが、今年は巨大地震警戒の発表時における警戒期間中の対応方針を明確化したいと思っています。主な点は、例えば巨大地震警戒が出た際に、市の未耐震の公共施設等の閉鎖、また津波の心配もありますので漁業や遊漁船の休業の呼びかけ等です。資料にも書いてますが、今回そうした南海トラフ地震臨時情報の警戒を受けた形で、対応の明確化をしていきたいと思っています。県の方も統一的な対応については、1年かけて見直しをするということですけれども、南海トラフ臨時情報はいつ出てもおかしくない状態になってきていますので、和歌山市としても対応を明確化し、県の統一基準が出た際には、国の基準も参考にしながら見直し等を行っていきたいと思っています。

【災害時における災害救助犬及びセラピードッグの出動に関する協定について~災害時の救助活動と被災者のこころのケアの協力体制を築く~】

今回は兵庫県の日本レスキュー協会さんと災害時における災害救助犬とセラピードックの出動に関する協定を結びます。被災地域では一時避難所で心のケアを必要とされる方が非常に多く、一時避難所での災害関連死も多かったということもあり、セラピードッグによる被災者の心のケアであるとか、避難所でのペット同行に対して非常に困難があったということだったので、飼育支援等の協定を行いたいと思っています。協定締結式は2月3日10時から行います。締結式にはセラピードッグも来てくれることになっています。

【1月29日から自動運転バス実証運行を実施します】

1月29日から自動運転バスの実証運行をしますということは発表させていただいておりましたが、運行期間がはっきり決まりました。1月29日から2月9日の12日間、そして時刻も決まりました。今回の車両には紀州てまりを描いており、乗ってみたくなるような、また観光にも資するようなラッピングをします。新たに追加された箇所については、車両や人の動きが激しいJR和歌山駅の西口に路車協調としてカメラを据えます。それで人の動き等を把握するということになっています。試行期間ですので運賃は無料です。乗車の予約は1月22日から予約アプリで受け付ける予定です。また運行時間は、日曜日から木曜日が9時15分から17時30分まで、金・土曜日は14時5分から22時までとなっています。1月29日の午前中に出発式を予定しています。ルートについては前回も発表しましたが、左回りで和歌山城をぐるっと1周する形です。この区間は一般の乗降客や観光客も多いので、できれば運行ルートとして固定し、今後レベル4に向けて試験を実施していきたいと思っています。

【-再生から保全へ-「和歌山城公園の桜保全に関する協定」を締結します】

和歌山県造園建設業協会の和歌山海草支部と和歌山城公園の桜保全の協定を結びます。これまでも剪定等でご協力いただいており、今回は和歌山城公園内全域の桜の剪定や危険樹の除去等をやっていただけるということで、1月28日の10時から協定締結式を行います。

【出生記念樹(ハナミズキの苗木)を贈呈します】

和歌山市に住民登録しており昨年の1月1日から12月31日までにお生まれになったお子様にハナミズキの苗木を贈呈します。申込期限が1月24日までですので、記念樹としてハナミズキを植えたいという方は、ぜひ申し込んでいただければと思います。

【年始の和歌山城天守閣入場者数が過去最多となりました】

今年は天候にも恵まれたということもあり、和歌山城の天守閣の入場者数が過去最多となりました。コロナ前の6,490人よりさらに多くなり令和7年は7,895人ということで過去最多になりました。昨年は和歌山城でいろんなイベントを行ったということもあって、増えてきたのではないかなと思っています。

発表項目は以上でございます。

よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

1点目の防災会議について、主な修正点で先ほど未耐震の市有施設については1週間の閉鎖とおっしゃったように、書いてある4点についてもう少し具体的に教えてください。

(市長):

まず未耐震の市有施設が和歌山市に28施設あります。国からも警戒時は事前避難対象地域であるとか、地震の強度の高いところは事前避難を呼びかけていますが、1週間以内の南海トラフ地震の発生確率が100倍程度になるということで、公共施設については最低1週間の閉鎖をやっていきたいと思っています。沿岸部に近い海の家やトイレ等の施設についても最低1週間は閉鎖していきたいと思っています。夏場であれば海水浴場も閉鎖していきます。また和歌山市では遊漁船等で島や防波堤に渡ったりしていますので、そうした遊漁船や漁業者についても休業の呼びかけをしていきたいと思っています。

(記者):

関連でもう一点、昨年8月に初めて臨時情報が出て、先日も出ましたが、改めて市として、初めて発令されてどのような部分に課題を感じられて、今回見直そうと思われたのか教えてください。

(市長):

昨年の発令は昼にあったということもあり、ある程度準備はできていました。まずは平常通りでお願いしますと。ただ、いつでも逃げられるようにしてください、或いは平時から家具の固定等お願いしますという呼びかけをさらに行います。注意については、ほぼ従来通りの形になります。警戒については、国から事前避難対象地域について1週間事前避難するということになっていましたが和歌山市は対象外でした。いろいろな対応をしていく中で、避難を呼びかけた方がいいところは避難を呼びかけるし、対応時に慌てるのではなくてはっきり決めていこうということで、特に警戒の部分については、国の基準も参考にしながら対応を明確化していきたいと思っています。この防災会議の中でもいろいろな意見が出てくると思いますが、和歌山市として対応を明確化できればということで今回の修正点にあげさせていただきました。

(記者):

同じく防災会議について、臨時情報の注意の場合は特に定めることは、今回地域防災計画で定めたりすることはないのですか

(市長):

すでに定めています。

(記者):

施設の入場規制と閉鎖の違いがわからないんですけれども。

(市長):

まず入場規制については状況もあるので、すべての公共施設を入場規制するというわけではなくて28施設の中には小さい施設もあります。そうした施設については規制という形をとり、沿岸部の公衆トイレであるとかそういったところについては確実に閉鎖していきたいと思っています。

(記者):

漁業や遊漁船については呼びかけにとどまってしまうのですか。

(市長):

そうですね。今のところ法規制がないので呼びかけになってしまいます。

(記者):

自動運転バスの実証運行について、議会や委員会でも出たんですが、結局レベル4はいつ頃目指すのか、市としてどう考えていらっしゃるのかもう一度お尋ねしたいです。

(市長):

レベル4は費用をかなり要することになります。そうした中で今年度実証して、来年度の予算の取り具合等もあるんですけれども、令和7年度は少し難しいかなと思っていて、当面は令和8年度を目標にしていければと思います。

(記者):

今のレベル4の話について、去年の自動運転バスを運転するときは、できるならば万博のときにレベル4にしたいという目標だったんですけれども、やっぱり自動運転ってすごく新しい技術だと思うんですけれど、去年1年やってみてレベル4への難しさ等あれば教えていただけますか。

(市長):

難しさというより非常に費用がかかります。周辺の位置情報を全部データ化しなければいけないし、これにも非常に費用がかかっています。今全国の数か所の公道でレベル4の実証をされているんですけど、信号のない場所だけとか、ある程度通行のやりやすい場所でされています。信号があって、完全にレベル4でされている事例が全国的にもない中で、和歌山市でも令和6年度でデータを積み上げていき、令和7年度の大阪・関西万博のときには、さらに距離を増やしたり、データを蓄積していくなど、そうした形で実証できればと思っています。令和7年度でやりたかったのですが、少し予算的にも難しいかなと思っていますので、何とか令和8年度を目指していければと思います。

 (記者):

防災会議の件で、さっき臨時情報の件を聞いていたのですが、能登半島地震の教訓を得てから、変えるところがあればそのねらいと内容を教えてください。

(市長):

能登半島地震では、一時避難所の環境状態があまり良くなくて関連死等が増えたという情報もあります。和歌山市としては国も推奨しているスフィア基準で避難所の環境を良くしたいということで、今回一時避難所での環境対策を特に強化していきたいと思っています。

(記者):

関連して、いろんな団体と連携するとか一時避難所の環境対策に向けて、市としてどういうことを盛り込みたいという方針があるのかを教えてください。

(市長):

一時避難所については旅館ホテルとの連携強化もやっていきたいと思っています。

(危機管理部):

キッチンカー、段ボールベッドやパーテーションの事業者との連携も強化していきます。

(記者):

災害救助犬とセラピードックの協定なんですけれども、協定の締結にあたってはどういった経緯で、もしきっかけなどあれば教えてください。

(市長):

能登半島地震の一時避難所で、心のケアは必要だということが再認識されたというところが一番大きいのかなと思っています。セラピードッグで少しでも安らいでもらえればという点とペットの同行避難が非常に難しかったという点もあります。避難所での対応が非常に難しく、避難所での飼育の支援も必要だということで、セラピードッグを持たれている日本レスキュー協会と協定を結ばせていただくことになりました。

(記者):

市から呼びかけたというかお願いしたという形ですか。

(市長):

そうです。

(記者):

和歌山城の件で、先ほどイベント等が要因の1つかとおっしゃっていましたが、改めて今回最多になった要因として考えられる部分と今後どのようにして集客を図っていきたいか、この2点を教えてください。

(市長):

昨年から和歌山城でいろんな取組をやりました。お城を中心としたイベントが非常に多かったということもあるし、また将棋では藤井聡太竜王が誕生したりとか、様々な話題がありました。また和歌山城内で夜のライトアップもやっています。そうした中で総合的に増えたんじゃないかなと思っています。和歌山城は、やっぱり市民のシンボルでもあるので、憩いの場でもあるし、いろんな魅力に触れることもできます。市民の方には癒しの場、安らぎの場として、或いはスポーツをしたり様々なことができますので、ぜひ利用していただければと思います。観光の方にもぜひ和歌山城を訪れていただきたいなと思っています。いろんな形で和歌山城は江戸時代にあったようなお城に復元している最中なんですけれども、徳川御三家の城である和歌山城をもっと知っていただければということで、観光に資するような形で今後ともPRしていきたいと思っています。

発表項目以外について

(記者):

今当初予算の査定の最中だと思いますけど、進捗とどんな予算になりそうかとか、当初予算の査定について市長のコメントがもしあればお願いします。

(市長):

まだ始まったばっかりで最終的には決まってないんですけれども、財政的には昨年、一昨年と当初予算が黒字になりました。今まで過去26年間ずっと当初予算が赤字でした。貯金を取り崩したり起債を発行したりして赤字でしたが、この2年間、26年ぶりに黒字に転換できました。しかし地方自治体の予算としては当たり前のことで全然安心しているわけではなく、全国的に見ても財政が豊かな方には入っていない状態です。厳しい財源の中で、一番増えてきているのが福祉関係です。福祉関係或いは教育関係が特に重点化していくことになってきます。大きな事業は大分収束してきたので、家の前の道であるとか浸水対策であるなど生活に密接に関連するところを重点化していきたいということで、今予算を組んでいます。和歌山市も、もっともっと稼いでいかなければいけないので、経営的な観点からいくと企業誘致であるとか様々な民間投資と呼び込みもあわせて力を入れていきたいので、そうした分野を重点化していこうと今予算査定を進めているところです。

 

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