市長記者会見 令和7年3月27日

 

ページ番号1064855  更新日 令和4年8月4日 印刷 

3月市長定例記者会見
【令和7年3月27日(木曜日)10時00~】

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市長発表事項

発表項目

【空家等対策の推進に向けて~管理不全空家等に対する指導等を実施します~】

おはようございます。3月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目8項目ございます。まず人口減少そして少子高齢化で、和歌山市内の郊外で非常に空家が増えてきています。令和7年4月1日より、これまでの特定空家にプラスして管理不全空家の認定をさせていただいて行政指導をしていくことになりました。令和5年に空家対策特別措置法が改正されて基準等について準備を進めてきましたが、4月1日から管理不全空家の指導を実施してまいります。例えば倒壊等危険のあるもので、建物の状態と危険性の不良度また隣接からの距離の影響度で危険なもの、生活環境上、景観上影響のあるものや衛生上影響のあるものの4分類の中で、この不良度、影響度等を見ます。一番不良度が高いのが特定空家、そして勧告までいく管理不全空家、そして指導等の管理不全空家と3段階でやっていくことになります。フローとして、まず市民の方から通報等を受けて市が判定にまいります。それぞれの基準に照らして、どれに該当するかによって、例えば勧告相当であれば、認定して指導して勧告に入っていきます。勧告に応じていただけない場合は再勧告、或いは特定空家へ進んでいき、命令、行政代執行という流れになります。こんな形で空家対策を強化していきたいと思っています。耐震・空家対策課を新設し全体的な人数も増やして組織としても強化して、今後の人口減少下での空家対策を強化していきたいと思っています。

【まちなかへの社会増が過去最大を記録~多極型コンパクトシティの成果~】

まちなかへの居住者が増えています。統計上過去最大の社会増になりました。徐々に増えてきて平成30年ぐらいからまちなかへの転入が増えてきています。令和6年の暦年で見ると231名増と平成24年以降では過去最大の社会増となっています。内訳は子育て世代が非常に多く入ってきてくれています。昨年の9月に基準地価格も発表されて、住宅地の平均地価がプラスに転じたし、公示価格も今までマイナスだったんですけど0まで上がってきました。全体的な資産価値が上昇してきて、これまでの多極型コンパクトシティの効果があらわれてきたんじゃないかなと思います。

【令和7年4月1日からふれあい収集の高齢者世帯の対象を拡大します!】

ごみ出しの場所まで遠いとか出しにくいという方がおられます。今まで利用要件は70歳以上かつ要介護3以上でした。対象者は大体4000人ぐらいで、今回少し幅を広げさせていただきまして、65歳以上かつ要介護2以上と、よりごみを出しやすくさせていただきました。収集するのは、一般ごみから缶、びん、紙、布、ペットボトルで、それぞれのお宅の戸口までごみを取りに行きますので、ぜひ相談いただいて登録いただければと思います。

【省エネ家電への買い替えを支援します!】

物価高騰或いは脱炭素に向けて省エネ家電の買い替えの支援をさせていただきます。冷蔵庫やクーラーを省エネ家電に変えていただくことにより、脱炭素へのプラスになりますので支援したいと思います。今年は4月14日からさせていただくことになりました。1億円の予算を組んでるんですけど、予算がなくなり次第終わることになっています。予算をオーバーした場合は、最終日に抽選させていただくことになります。省エネ家電の性能については、3つ星以上のエアコンと冷蔵庫が対象になっていますので、ご利用いただければと思います。厳しい物価高騰対策にもつなげていただければと思います。

【―高齢者に対する外出支援―「貴志川線70おでかけ回数券」を発売します 有効期限が6か月に延長になりました】

高齢者の方が病院や買い物に行ったりと移動がしやすいように昨年度から貴志川線の70おでかけ回数券を販売していました。いろんな多くの方に利用していただいてるんですけど、3か月間で10枚使うのは少ししんどいという方もおられて有効期限を6か月に延ばしました。わかちか広場の観光交流センターと紀の川市の貴志駅前で4月14日から通年で発売させていただきます。また和歌山駅9番のりば・伊太祈曽駅・貴志駅でも発売させていただくことになってます。いろんなお出かけでこの回数券を使っていただければと思います。

【令和6年度自動運転実証運行結果について】

2月まで実証運行していました自動運転バスの実証結果が出ました。まず、乗車区間で一番多かったのが、JR和歌山駅からJR和歌山駅で57%、次にJR和歌山駅から和歌山城公園が18%でした。そして料金設定についてもアンケートでお聞きしており、一番多かったのが200円でした。今回のコースで、自動運転から手動に切り換えたところを頻度に応じて色分けしています。その手動介入が一番多かったのが41回以上で赤の区間、次に21回から40回で黄色の区間、一番少ない20回以下を青で示しています。今後、実証結果を受けて、来年度も実証運行をやっていきたいと国へ予算要望していきたいと思っています。信号が少ないなど比較的手動介入が少なかった青の区間でレベル4での運行ができる可能性があるのかなと思っています。すべてのコースをレベル4で運行するのは少し難しいので、青の区間の中でレベル4での運行を検討していきたいと思っています。実証運行で見えてきたのが、信号通過時の自動運転率を上げるためには信号連携が必要だということです。また、乗っていただいた方はご存知だと思うんですけれども、通行車両が多い車線への車線変更時の割り込みが困難だと感じました。その他にも、右折時には手動介入する必要が高くなるとか、交差点で見えにくいところは、路車協調により道路側の情報も必要などといった課題が見えてきました。令和7年度はレベル2による実証運行で国へ予算要望していくんですけれども、部分的にレベル4相当の実証運行ができないか確認していきたいと思っています。また地域コミッティによる関係者での協議等を通じて、自動運転を実証から実装へ進めていきたいと思っています。

【2025年大阪・関西万博に向けて本市の魅力を発信!】

大阪・関西万博がいよいよ4月13日開幕になります。4月、5月と集中的にいろんな取り組みで和歌山市のPRをしていきたいと思っています。まず関西パビリオンでは、5月6日、7日に和歌祭、加太の獅子舞、また地場産業や伝統工芸品の展示、物販等をします。関西パビリオンの和歌山ゾーンでは年間を通じて、和歌山市のいろんなPRをさせていただきます。また和歌山WEEKがありますので、そのときにも地場産業等の歴史や技術をお披露目していきたいと思っています。あわせて関西方面へ来られる方、インバウンドの方或いは京阪神の方が多いので、新大阪駅でデジタルサイネージでのPRをします。令和7年4月7日から令和8年1月4日までの予定で、アニメ風なものも入れて非常に目立つ形でPRしていきたいと思っています。この絵がなかなか好評らしく、今まで和歌山市からあまり宣伝しなかった和歌山市外の観光地も中に入れており、ゲートウェイとしての和歌山市をPRしていきたいと思っています。

【和歌山市消防音楽隊応援スポンサー事業がスタートします】

消防音楽隊にはいろんなところで防災活動のPRをしていただいてるんですけども、ダイヤモンドからブロンズまで金額によってスポンサーのランクを分けて特典を変えていきます。例えば一番上のダイヤモンドランクであれば消防音楽隊が出向きましてコンサートをさせていただくといった特典があるということでございます。

発表項目は以上です。よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

空家対策の件で、資料に載っている4月1日から迷惑空き家通報システムの運用を開始しますとあるんですけれども。これがどういうシステムで、意義とか期待するところがどういうところなのか教えてください。

(市長):

空家は非常に件数が多いので、まずご近所の方から連絡いただこうと思っています。去年も大体400件以上の連絡をいただいてるんですけども、ご近所の方が一番迷惑を被ってると思います。所有者の方が市外へおられるなど近くにいない場合が多いので、通報または連絡いただければ、すぐに行かせていただきまして、それぞれの分類ごとに点数を付けて、管理不全空家か特定空家等を判断します。この通報システムを4月1日から始めます。SNS、インターネットや電話連絡等どんな形でもいいので、連絡いただければできるだけ早期に判断するようにします。

(記者):

このQRコードを使ったら、何か入力していったりしたら通報できるということですか。

(市長):

そのとおりです。

(記者):

まちなかへの社会増とふれあい収集のことでお尋ねしたいんですけど、ここで言うまちなかの定義がわからないのと、まちなかじゃないところから入ってきてる方が多いとか和歌山市外からの転入が多いとかその辺の実態の把握はされてるんでしょうか。

(市長):

まず、まちなかの定義は和歌山城周辺になります。連合自治会単位でいうと本町地区、城北地区、広瀬地区、雄湊地区、大新地区、新南地区、宮北地区とほぼ和歌山城周辺の商業地がそのエリアになってきます。市内の中での移動、県内からの移動或いは県外からも移動してますので、詳細はなかなか把握しかねるんですけども、例えば県外であれば14%か15%入ってきてるかなあって感じです。どこからどこへというのはまだ分析ができていません。

(記者):

子育て世代が多いということなんですけども、数字を見ると20から29、30から39ってわかるんですけども。それに伴って一緒に入ってくるお子さんについては0歳から9歳というのはいらっしゃらないように見受けられるんですけど、この辺はどういうことでしょうか。これからここでお子さんを育てようっていう方だということですか。

(市長):

年齢的に子育て世代で、まだ子どもさんを持たれてない方もおられるので、資料は転出入の差になってるので、子どもさんがおられて子育てされている方も入ってきて、転出よりも転入が多くなっている状態です。

(記者):

ふれあい収集の件で、これまでの対象者で、実際に申し込んで登録されてる方はどれぐらいいらっしゃるんですか。

(市長):

今まで170世帯の方に登録していただいています。

(記者):

そこだけ個別に収集するんですか、それとも普通のルートのなかに交じってピックアップしていくんですか。

(市長):

個別に収集します。

(記者):

対象の方に対して実際に申し込まれている方の数を今伺ったんですけれども、改めて対象者を広げて、需要が多いというふうにお考えになったのかその辺のところと、市民の方に呼びかけをお願いしたいんですけれども。

(市長):

和歌山市ではこの4月からお宅の戸口まで、ごみを収集させていただくふれあい収集の利用要件を拡大させていただきました。これまで70歳以上かつ要介護3以上だったのが、65歳以上かつ要介護2以上ということで条件が幅広くなりましたので、ごみ出しが大変な方は、ぜひふれあい収集を活用していただければと思います。

(記者):

この数字を見ると従来から対象になってる方もちょっと遠慮している部分も多分あると思うんですけれども、その辺のところをもうちょっと言及していただきたいです。

(市長):

対象世帯が非常に多い中で10分の1にも満たない状態ですので、ぜひお気軽にふれあい収集を活用していただければと思います。要介護の方或いは障害を持たれている方等は、やっぱりごみ出しが大変だということで、65歳以上かつ要介護2以上に当てはまる方につきましては、ぜひ申し込んでいただければと思います。よろしくお願いします。

(記者):

空家が放置されることの問題点について、市長がどういうところを特に考えられているかをお伺いしてもよろしいでしょうか。

(市長):

空家の放置で、先ほど4分類の話をしたんですけども、1つは倒壊等で危険だという空家になります。2つ目は、ねずみが家に入ったりなどの環境衛生上の問題が出てきます。3つ目が景観上の問題で、もう見た感じがすごく景観上悪いという問題です。最後に生活環境上の問題で、ごみが飛んできたりとかいろんな形で生活環境上影響があることです。またご近所の方で非常に困ってる方が多いと思いますので、今後、特定空家だけではなくて、管理不全空家についても行政指導をしっかり強化していきたいと思っています。

(記者):

空家のことで引き続きお願いします。現状和歌山市の方で把握している市内の空家、特定空家、今回の管理不全空家等が、どの程度あるとか見込みがどれぐらいありそうだとかわかれば教えていただけますか。

(市長):

この4月1日で認定させていただくのが、予定なんですけども10件程度あります。これは昨年から通報等いただいて、その中で調べた件数なんで、多分まだまだあると思います。全体対象はわからないんですけど、通報いただいた中で、その基準に当てはめると10%程度です。国の抽出調査ではあるんですけども、和歌山市は全国的にも非常に高くなっています。大体20%ぐらいが今空家になっているんですが、賃貸のアパートなども含むのでパーセンテージが非常に大きいです。戸別で見ると、以前調査した件数では5000件ぐらいが1戸建の空家と把握している数なんですけど、その中で特定空家、管理不全空家が入ってくるんだと思います。

(記者):

自動運転の件で、今後の予定として一部区間でレベル4相当の実証運行していくとのことですが、一番早くていつぐらいになりそうとか、何か目途はあるんでしょうか。

(市長):

まずこれからの作業として国に予算要望していくことになります。国で予算が認められてから準備に入ることになりますので、今までできるだけ早くしようってことでやっていたんですけど、どうしても翌年の冬になっていたんですが、できれば今年の秋を目指したいと思っています。大阪・関西万博の開催中にやれないかどうかを検討するなど、その辺はペースを上げていきたいと思っています。

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