市長記者会見 令和7年3月14日

 

ページ番号1063497  更新日 令和4年8月4日 印刷 

3月市長定例記者会見
【令和7年3月14日(金曜日)10時00~】

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市長発表事項

発表項目

【ヤングケアラー実態調査結果について】

おはようございます。3月の定例記者会見を始めさせていただきます。本日の発表項目は5項目ございます。昨年6月に子ども・若者育成支援推進法が改正されてヤングケアラーの定義であるとか実態調査を行うことになっていました。調査の結果がまとまりましたので報告させていただきます。まず、児童生徒でお世話をしている方が、小学校では11.6%、中高等学校では7.1%になっています。また教職員にもヤングケアラーの定義に基づいて質問したところ、ヤングケアラーと思われる児童生徒が「いる」と回答したのが9.7%でした。誰のお世話をしているかについて、兄弟姉妹、母、父の順になっています。お世話している内容については、兄弟姉妹の世話、家事、見守りあるいは買い物の順番になっています。またお世話をしている児童生徒の中で相談したことのある人は、小学校では22.7%、中高生では17.9%と相談している方も結構多いということになっています。その相談した結果、気持ちが楽になったのは、小学校で40%、中・高等学校でも約40%でした。相談するということが、ヤングケアラーと疑われる方にとって非常に効果があるということになっています。そうした実態調査の結果を受けて、和歌山市ではこの4月からヤングケアラー・コーディネーターを2名配置します。今回のアンケートは氏名等を記入していませんので、今後、個別の方に対して支援であるとか、支援機関へのつなぎを実態調査に基づいて実施していきたいと思っています。

【文部科学省「 2040 年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会議」の委員に就任しました】

令和7年2月21日に中央教育審議会で地方の大学の在り方や果たす役割がとりまとめられました。今回の中央教育審議会の答申では地方の大学の役割が非常に重要だということが認められ、それを受け、2月21日同日に文科省が「2040年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会議」を設置しました。これまでの地方大学の誘致等の評価を受けてその検討会議の委員にご指名いただきました。3月10日に検討会議の第1回目が開催されました。メンバーについては次のページにある通りです。地方におけるエッセンシャルワーカーの養成という意味では、地方の大学が非常に大きな役割を果たしています。和歌山市でも令和5年度で84%が県内に就職されていて、そのうちの8割が女性です。今は県外に流出される女性が多いですが、和歌山市はエッセンシャルワーカーとして女性が残っています。各団体が高齢化の中で大変なんですけども、ボランティア活動やいろんなイベントであるとか、様々な点で在学中から学生が社会の大きな力になってくれているところも評価いただいています。今後和歌山市からの提言としては、地方のエッセンシャルワーカーを育成する地方の大学の重要性とか、専門高度人材、特にエッセンシャルワーカーを高度人材として育成していただく、そうしたことの提言であるとか、地方の私立大学の評価を見直していただきたいということ、あわせて国の支援についていろんな基準があると思うんですけども、地方への貢献度を評価指標に入れていただきたいということも提言させていただきたいと考えています。そうした活動を通じて、地方の大学の在り方、私立大学の在り方の提言活動をしっかり行い、今後の政策の方へ生かしていただければと思っています。

【8年連続100件を下回る!安全意識向上で減少続く】

令和6年の和歌山市の火災統計がまとまりました。詳細については本日資料提供させていただく予定になっています。この20年間の火災件数が、8年連続で100件を下回っています。最近林野火災が多くて なかなか消火活動がしにくい状態ですけども、本市での林野火災の発生がこの20年間で26件ございます。内訳を見ると、放火が8件、焚き火が7件、タバコ4件、火遊びが3件と、いずれも人的な火災の発生原因になっています。これを根絶していこうということで春の火災予防運動に合わせて看板の設置であるとかハイカーへの呼びかけ、また消火時に消防車が入れるかどうかのアクセスの確認等、火災予防というところに力を入れています。

【第4回市堀川かわまちづくり協議会を開催します】

第4回目の市堀川のかわまちづくり協議会を開催させていただきます。いよいよ本格的に始動していくということで、今回はこの沿川の地域でイベントを開いたり、オープンカフェを開いたり、あるいはその上を占用して営業活動したりと営利活動等で活用していただけるように区域を指定していこうと思っています。エリアについては、堀詰橋から城北橋までの資料の黄色の区間になっています。公園のパークPFI制度と似ているんですが、営業活動もできる占用許可を受けて、様々な活動ができるような区域に設定しようと思っています。赤の実線の部分は、京橋から城北橋までの間にかけて管理用通路のゲート開放をしようと思っています。現在は夜間17時から朝9時までは通行できないようにゲートを閉めています。イルミネーションであるとか屋台船であるとか様々な夜間活用を考えられている民間団体の方もおられますので夜間開放をしていこうと提案させていただきます。今後整備する船着場等については、京橋また市民会館の跡地付近を活用し、また旧帝国座についても親水護岸的なもので川にもっと触れやすくしようということで様々な提案もさせていただきます。その協議会を3月19日に開催させていただきます。

【和歌山市花見スポット まもなく「和歌山市の桜」が開花します】

いよいよ花見シーズンがやってきます。和歌山市の開花予想はまちまちなんですけども、早いところでは 3月24日という開花予想も出ているので和歌山城公園では3月20日から4月13日までぼんぼりを上げて桜祭りを開催させていただこうと思っています。桜祭りと合わせて令和7年2月まで実施していた和歌山城光の回廊を春のライトアップということでスタートします。今までと違う夜の桜が見られるので和歌山城でしか見られない光景になると思います。桜のシーズンが終わってからも連続して5月11日まで光の回廊のライトアップを実施してまいります。紀三井寺の桜祭りも3月20日から始まり、道の駅四季の郷公園や大門川でも花見ができます。和歌山市内に桜の名所は非常に多いので是非この季節を楽しんでいただければと思います。

発表項目は以上でございます よろしくお願いします。

記者の質問事項

(記者):

ヤングケアラーの実態調査ですけれども、和歌山市として初めて調査をされたわけですよね。

(市長):

初めてではないんですけど、この法律に基づいて調査したのは初めてとなります。

(記者):

この数字ですとか調査の結果をご覧になって市長として率直な感想というか、どう受けとめているのかをまずお尋ねします。

(市長):

今ヤングケアラーの定義自体が日常生活に過度な支障ということで多少グラデーションがあり、本当にヤングケアラーかの確認はなかなかしにくいんですけども、この数字を見る限り、やはり一定数の方がヤングケアラーで困っている状態にあるんじゃないかなと思ってます。そういう意味では今後、個別にヤングケアラーの実態に迫って、支援していく必要があると思ってます。

(記者):

例えば小学生は6年生を対象にすべての学校と義務教育学校で調べたってことですよね。すべての児童に。

(市長):

そうです。その通りです。小学生は5・6年生、中学校・高校生は2年生を対象にしてます。

(記者):

調べ方を聞きたいんですけども、学校で聞いたのか、それともアンケートみたいな形で、保護者の了解を経た上で行われたのか、どういう調査の方法なのか。

(市長):

保護者の了解をもらっています。

(記者):

書いてもらったのかそれとも聞き取ったりしたのかとかは。

(市長):

無記名の記入式です。

(記者):

7年度からコーディネーターの配置をされて、先ほど個別のケースについてというお話があったと思うんですけれども、市としてこの調査結果を受けて今後の取り組みへの決意といいますか、意気込みをもう一度お聞かせいただきたいと思います。

(市長):

昨年の子ども・若者育成支援推進法の改正を受けて、ヤングケアラーの実態調査を行いました。その結果、子どもに聞いても教職員に聞いても約1割程度の可能性があるということで、これからヤングケアラーの個別の方々に直接支援を届けられるような形で、和歌山市としてもヤングケアラー専門のコーディネーターを置いてしっかりと支援させていただきたいと思ってます。子ども自体は、やっぱり勉学であるとか遊びであるとか様々な面で、ヤングケアラーとして制約を受けてる可能性がありますので、まずは実態をしっかり掴んでいかなきゃいけないし、どのような支援をこれからしていけるかコーディネーターを通じて関係機関とも協力しながらやっていきたいと思ってます。

(記者):

今の関連で、ヤングケアラー・コーディネーターというものが、どういう動き方をして、何をすることを一番期待してるのかっていうのを改めて教えてください。

(市長):

ヤングケアラー・コーディネーターはこども家庭センターに配置させていただきます。まずはいろんな聞き取りをしていき、各学校等にも訪問させていただいて、実態の把握に努めます。その実態に合わせて、どの機関で支援していくかという繋ぎというところもしっかりやっていきたいと思ってます。過度にヤングケアラーになってる方には特にいろんな団体を通じて支援を届けられればと思います。

(記者):

文部科学省の検討会議の件でお尋ねします。まずどういった経緯でこういうお話がいつ頃あったのかっていうことと、検討会議の進捗状況について、例えば3月10日に行われたっておっしゃいましたけども、発言内容とかがずっと公開されるようなものなのか、その辺わかればお願いします。

(市長):

中教審の答申が出る前に1回、中教審の場で説明をさせていただいてます。会議の中で和歌山市の取り組みを紹介して欲しいという話があり、今の方向性に合ってるんだということでした。今、首都圏では非常に大学が多くて、地方には大学が少ないです。今後少子化が続く中で、地方の私立大学の在り方について検討していくということで、中教審の場で意見を言わせていただきました。それを受けて答申が出て、同時に在り方検討会議ができたんですけども、今後、私の立場から言えば地方の私立大学の在り方のところをしっかり提言していき、地方の大学は地方創生にとっても本当に必要だとしっかり訴えていければと思ってます。

(記者):

国から見ると私立大学がこれから生き残っていくには、その地域の中で果たす役割ということが存在意義っていうか、生き残りをかけた道になるっていうようなことなんでしょうか。それとも、そもそも地方に力点がかかっているというお話なんでしょうか。

(市長):

そのうちの幾つかだと思ってます。今後私立大学が、少子化の中でどうした在り方であるべきなのかっていう議論になるので、幅広い議論になって、例えば国際化であるとか、様々なテーマがあると思ってます。その中の1つとして、地方の私立大学というのは重要なんだというところを答申の中でもそう答申いただいてますので、どうした在り方にすべきかを議論することになると思います。

(記者):

今他に国や地方での委員とかに就いていらっしゃいますか。

(市長):

就いていません。

(記者):

和歌山信愛短大が募集の停止をするということで、市内の大学がたくさんあるんですけど、なかなか募集も十分でないところがあるようなんですけども、その私大の地方における経営みたいなところで何か発言とかってあったりしましたか。

(市長):

少子化の中で大学についても今後のあり方が問われてます。短大が4年制に移行というところも全国的な問題になってて、対応を十分やっていかなきゃいけないというのが、その答申の中にも盛り込まれてます。大学等進学率で見ると60%ぐらいで、40%は就職されたり、専門学校へ行かれたりという形になってます。今後、そうした人たちも高等教育を受ける機会をさらに増やすことも1つの課題になってます。そうしたいろんな課題を議論していただく場だと思ってます。

(記者):

花見がすごく手軽なレジャーで今年流行りそうだという報道を見たんですけども、和歌山市の桜の咲き具合だとか、和歌山城を一番売り物にされてるんですけど、どんな感じですか。

(市長):

和歌山城公園については造園建設業協会から肥料であるとか剪定等をやっていただいてるので、非常に綺麗に咲くんじゃないかなと思ってます。昨年、一昨年と見ても、やっぱり剪定効果が出ていて綺麗になってるなあと感じています。新たな植樹もしていますので今年は特に期待してるわけなんですけども、あわせて光の回廊のライトアップで今までと違う花見ができるし、和歌山城でしか見られない花見になるんじゃないかなと思ってます。和歌山城だけでなく、紀三井寺の桜も非常に綺麗だし、様々な花見の仕方はありますので、ぜひ良い気候の中で楽しんでいただければと思います。

(記者):

火災の件で、岩手県の大船渡市で大規模な火災があったということも受けて、改めて市民への呼びかけをお願いします。どういったところに気をつけて欲しいとか予防の呼びかけをお願いします。

(市長):

林野火災は、一旦火がつけばなかなか消火ができません。和歌山市では減って来てるんだけど、原因を見ると、火遊びやたき火であるとかたばこのポイ捨て等、人為的なものが原因として多くなってるので、それは絶対やめていただきたいと思います。

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