文化財防火運動推進週間に伴う総合消防訓練(中消防署)
文化財防火運動推進週間に伴う総合消防訓練を実施しました。
文化財防火運動推進週間とは
本市では、文化財防火デーを含む1週間を「文化財防火運動推進週間」としています。また、文化財防火デーとは、昭和24年1月26日に、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺で火災が発生したため、文化財を火災、震災、その他の災害から守るとともに、日本国民の文化財愛護思想の高揚を図る目的で制定されました。
みんなの住んでる地域には、どんな文化財がありますか。調べてみると、新たな発見があるかも。
訓練内容
令和3年1月25日(月曜日)に、今年をもって四百年式年大祭を迎える紀州東照宮(和歌浦西2丁目1番20号)で実施し、紀州東照宮の本殿から出火、付近山林へと延焼拡大する事態が生じたとの想定で訓練を開始しました。
訓練開始
文化財等は、本格的な火災に至ると数分で貴重な文化財としての価値を失うことになります。そのため、文化財を守るには、「火災の早期発見」、「消防機関への迅速な通報」、「1分1秒でも早い初期消火」が重要になります。
無理に初期消火を続けることは禁物であり、消火困難であると判断した場合は、すみやかに避難しましょう。
文化財を守るためには、地域住民の連携が需要です。
避難誘導は、平常時からの状況把握が必要であり、負傷者及び逃げ遅れ者の確認を行わなければいけません。
事前に避難経路、避難場所を確認しておくとグッド。
ハンカチなどで口を押さえ、低い姿勢で、落ち着いて避難しましょう。
消防用設備は、火災の際に正常に作動しないと人命にかかわることから、定期的に点検し、管轄する消防署へ報告しなければなりません。
消防用設備は、使用方法をしっかり覚えておくことが重要です。
消防用設備の質問や不明点がある場合は、建物を管轄する消防署までお問合せ下さい。
私たち消防士は、地域の安全や人々の暮らしを守り、市民の方々に安心感を与えられるよう、日ごろから体力の向上に努め、使命感を持って業務を行っています。
災害現場では、救助隊が状況に適した救出方法で、安全・迅速・確実に要救助者を救出。その後、救急隊が要救助者の応急処置を行い、医療機関に搬送します。
火災現場では、消防隊と消防分団が連携を密に行っています。特に、広範囲に及ぶ火災では、多くの人員が求められるため、消防隊と消防分団の連携が不可欠です。
訓練が終わったその先に
今回の訓練では、自衛消防隊(東照宮職員)による通報、避難誘導、初期消火活動を実施し、その後、通報を受けて到着した消防隊及び和歌浦消防分団が、大隊長の指揮のもと、消火、救急、救助活動を実施しました。
本市では、近年発生した首里城(沖縄県)の火災やノートルダム大聖堂(フランス)の火災などの世界遺産が焼損していることから、より一層の防火対策の徹底や管理体制の強化を図り、文化財を火災から守る消防体制を構築していきます。
そして、地域住民一人一人においても防火防災意識を高め、みんなで協力し、貴重な文化財を未来に繋げよう。
関連情報
このページに関するお問い合わせ
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