和歌山市中央卸売市場の解体予定施設をお借りして消防訓練を実施しました(令和4年6月1日から7月31日まで)
実践的な救助訓練や火災訓練
施設借用訓練
消防士がする仕事は非日常的なことばかりです。
災害では家の中で倒れている人がいれば窓を壊して助けます。家が燃えていれば中に水を掛けて火を消します。
今回、そんな貴重な訓練を解体予定施設をお借りして実施することができました。
施設を利用した救出訓練
中消防署では、和歌山市中央卸売市場内の解体予定施設をお借りして2か月間訓練を実施しました。
上の写真は、倒壊家屋を想定して階段を使わず建物内に閉じ込められた人を助けている様子です。
屋根の上に乗ったり、建物にロープを巻き付けて車で引っ張って人を助けています。施設を汚したり傷つけたりする可能性があり、このような訓練ができる場所はとても貴重です。
はしご車を使って火災救出訓練
上の写真は中消防署と南分署に配備されているはしご付き消防自動車とMVFという塔体付き消防ポンプ自動車の救出訓練の様子です。火災現場を想定して取り残された人を救出する訓練をしています。
大型車両が出入りできる広い場所で、朝から夜間まで訓練をさせていただきました。
被災者0を目指して
震災想定救出訓練
上の写真は地震災害などで鉄筋コンクリートの建物内に取り残された人を救出するためにブリーチングという手法で30センチ以上あるコンクリート床に穴を開けている様子です。
この訓練は、長時間施設内で工事現場のような騒音と粉塵が舞い続けます。
今回の施設借用訓練は、中央卸売市場で働く事業者の皆様にご理解ご協力頂いたお陰で実施することができました。本当にありがとうございました。
消防は、協力して頂いた方に災害による被害を軽減することでしか恩返しすることができません。
「訓練のお陰で助けることができました。」協力して頂いた方々にそう伝えられるようにこれからも和歌山市のために頑張ります。
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