未来の医療従事者たちと連携 多数傷病者対応訓練(中消防署)
未来の医療従事者たちと連携 多数傷病者対応訓練(中消防署)
大学の施設をお借りして多数傷病者対応訓練を実施しました。
令和5年9月14日(木曜日)に、和歌山県和歌山市東坂ノ上丁3番地に所在する東京医療保健大学和歌山看護学部雄湊キャンパス内において、多数傷病者対応訓練を実施しました。
今回の訓練は、中消防署管内に所在する東京医療保健大学 和歌山看護学部の学生46名とともに実施し、大変有意義な訓練を行うことができました。
今回の訓練目的として、消防隊の多数傷病者対応能力向上とともに、将来医療従事者となる学生が関係者役、看護師役、傷病者役として参加していただくことで、災害現場での「限られた人員、資器材を最大限にいかしながら、1人でも多くの人の命を救う」ことについて考え、災害医療の学習につなげていくこととしています。
訓練想定としては、和歌山県南方沖を震源とする地震が発生。津波による浸水被害等はないが、大学内で建物が倒壊し、多数の傷病者が発生した局所災害との内容で実施しています。
訓練に向けて、事前の準備はしっかりと。
訓練に参加していただく学生たちと、訓練目的や消防隊の活動イメージの共有を図るため、事前にミーティングを実施しています。事前ミーティングを実施した結果、「訓練のイメージや流れが理解できた」「トリアージの意味や方法を知ることができた」とのお声をいただきました。
※トリアージとは、傷病者の緊急度、重症度に応じて治療の優先度を決めることです。
訓練で使用するトリアージタッグ(傷病者識別票)について、本物に似せた訓練用のトリアージタッグを自主作成することでコストダウンを行い、より実現場に近い形で訓練を行いました。
いよいよ当日。訓練はじめ
消防隊は、指揮調査隊の部隊統制下で各隊が連携し、傷病者の早期救出、応急処置、迅速な医療機関への搬送を行うことを目的として活動しました。
応急救護所とは、救急隊、救急救命士、医師及び看護師らにより傷病者の観察を実施し、緊急性の高い(命の危険が迫っている)傷病者を見極める場所です。
学生にも大学で学んでいる知識を活かし、傷病者役を演じていただいたほか、看護師役として消防隊とともに負傷者のトリアージを行っていただきました。
無事に訓練終了 お疲れ様でした。
訓練終了後には閉会式を行い、東京医療保健大学 和歌山看護学部長に訓練講評をいただきました。訓練に参加していただいた学生からは、「搬送までの間、安心させるため隊員が声をかけてくれた」「訓練では緊張感が伝わってきた」とのお声をいただきました。
近年、災害が多種多様化する中、複雑化した災害に対応するため中消防署職員が一丸となり訓練を積み重ねていきます。
東京医療保健大学 和歌山看護学部の皆様、ご協力ありがとうございました。
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