旧海草振興局建設部の庁舎をお借りして消防訓練を実施しました(令和3年10月1日から10月15日まで)
借用建物を使った消防訓練
旧海草振興局建設部の場合
中消防署では、和歌山市築港にある旧海草振興局建設部をお借りして消防訓練を実施しました。
消防は、物を壊したり汚すことができる訓練をするために使わなくなった建物を借りることがあります。
今回は、そんな場所ならではの消防訓練を紹介します。
破壊器具取扱い訓練
大型救助油圧器具の使い方に慣れる
まずは、救助活動のひとつ。大型救助油圧器具を使った破壊訓練を紹介します。
交通事故などで、車内に人が閉じ込められたときに大活躍するのが写真にもある大型救助油圧器具です。何十トンという力で鉄板を曲げたり切り裂いたりします。
今回は、大型の防火戸を取り外す訓練をしました。
慎重に。でも迅速に。メキメキと鈍い音を立てながら器具が硬い防火戸と壁の隙間を押し広げていきます。
ダーティーブリーチング訓練
コンクリートの床を突破する
次に紹介するのが、ブリーチング訓練です。
地震や土砂災害の時、閉じ込められた人を助けるためにコンクリート製の床や壁に穴を開けることをブリーチングといいます。
あまり起こらない災害ケースですが、和歌山市消防局は、国際救助隊という世界に派遣される救助隊員が在籍しており、海外に災害派遣された場合の対応も視野に入れて訓練をしています。
室内放水訓練
消火用ノズルの検証
最後は、室内放水訓練を紹介します。
上の写真は、特殊ノズルを使った検証訓練をしている様子です。
このノズルは効率的に室内冷却ができるということで、放水中の室内の温度や噴出される水の流れなどを検証しました。
訓練をさせてもらえる有難さ
協力あっての消防訓練
今回訓練をした建物は、消防の所有物ではありません。所有者や管理者の方に借用を依頼し、協力してもらっています。
もちろん、普段消防が訓練する場所ではないので、周辺住民の方に理解してもらい協力して頂く必要があります。
今回は、管理に関わる県管財課と県公共建築課のみなさん、付近にお住まいの方、いろいろな方のおかげで無事訓練をさせて頂くことができました。本当にありがとうございました。
消防は、現場で失敗しないためにたくさん訓練をします。
しかし、訓練できることが当たり前と思わず、協力して頂けるみなさまに感謝の気持ちを忘れず、これからも消防行政の発展のために励んでいきます。
このページに関するお問い合わせ
消防局 中消防署
〒640-8157和歌山市八番丁12番地(消防局・中消防署合同庁舎2階)
電話:073-432-0119 ファクス:073-432-0981
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。