花王株式会社和歌山工場と令和5年度毒劇物漏えい事故対応合同訓練を実施しました。(中消防署)

 

ページ番号1050921  更新日 令和5年8月21日 印刷 

花王株式会社和歌山工場と令和5年度毒劇物漏えい事故対応合同訓練を実施しました。(中消防署)

 令和5年6月28日(水曜日)、和歌山市湊1334番地 花王株式会社和歌山工場の敷地内にて、和歌山市消防局の北消防署、東消防署、そして花王株式会社和歌山工場と合同で毒劇物漏えい事故対応訓練を行いました。訓練は、花王株式会社和歌山工場施設から、酸化エチレンが漏えいしたという想定で、花王株式会社和歌山工場の自衛消防隊と協力し、漏えい箇所を特定する検知作業や、漏えいした酸化エチレンを希釈するための大量放水などを行いました。

作戦会議を行った後、訓練スタート!

作戦会議を行っている写真

 現場に到着してから、危険物質の種類や現場の風向きなどから、隊員がどのようにすれば一番安全迅速に活動を行うことができるか、指揮隊を中心に作戦会議を開きます。活動方針が決まれば、各隊装備を身に着け、必要な資機材を準備し、活動に入っていきます。今回の訓練で発生している危険物質は、酸化エチレンという物質で、火花や静電気で爆発する可能性があるとても危険な物質です。危険度を無くすためにはなんと、200倍の量の水で薄める必要があります。

救助隊は、レベルA防護服を着装し活動!

検知活動を行っている写真

 救助隊はレベルA防護服という宇宙服のような防護服を着装し、検知活動を行います。レベルA防護服は、私たちが火災の現場でも使用する空気呼吸器を背負って、その上から防護服を着装する仕組みになっています。レベルA防護服を着装した救助隊は、酸化エチレンが発生している場所を特定するために、検知器を使って検知活動を行うとともに、付近に倒れている人がいないか、助けを求めている人がいないか捜索します。救助隊のすぐ後ろには、静電気を発生させないように、レベルB防護服というレベルA防護服より性能が軽微な防護服を着装した上から、さらに防火服を着た消火隊員が放水を行っています。

酸化エチレンに向けて大量放水実施!

放水を行っている写真

 救助隊が行った検知活動で判明した酸化エチレンの漏洩場所一帯に向けて、消火隊員が漏えいした酸化エチレンを希釈するために大量放水を行っています。

おわりに・・・

 今回の訓練で、花王株式会社和歌山工場内の施設を使用しての実災害に近い貴重な訓練を行うことができ、毒劇物漏えい事故への対応力、そして花王株式会社和歌山工場との連携力を、より一層高めることができました。今後も、花王株式会社和歌山工場との連携を密にし、近年増加傾向にある多種多様な災害に対応するため、訓練を継続していきます。

 花王株式会社和歌山工場の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

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